アンダー・ザ・ドーム 下

  • 文藝春秋 (2011年5月2日発売)
3.89
  • (38)
  • (69)
  • (40)
  • (6)
  • (1)
本棚登録 : 452
感想 : 65
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (688ページ) / ISBN・EAN: 9784163804804

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

テーマは、隔絶された町での人々の葛藤と崩壊する社会の姿です。著者は、数十年にわたる執筆のエネルギーを注ぎ込み、膨大な人物を巧みに描写し、物語を最後までまとめ上げています。下巻では、破局へ向かうスピード...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • なんの前触れもなく隔絶されてしまう町・・・権力を握り続けたい人、悪化していく環境、逃れようのない限定されたエリア。災害によって孤立した地域、政治によって外界と遮断された国、地球だって考えようによっては孤立した限定的で微妙なバランスで成り立つ自然環境だ(まだ火星に住むわけにはいかないし)。下巻はどんどん破局に向かってスピードが増していきますが、スピード感だけでなく、いろんな読みかたができてしまう、キングとしては珍しい作品。

    でも、ホラーな感じが失われた訳ではない。逃れようのない国・地域・組織で、狂った指導者の下に生きていかざるをえなくなったとしたら・・・今、最も恐ろしいテーマではないだろうか。

  • 東日本大震災を体験した直後だけに、読んでいて何度も泣きました。突然、透明なドームに包まれた小さな町。翻弄され、自滅する住民。一方で、疑似家族のように深く結び付いていく人たち。その様子がたっぷりねちっこく描かれていて、没頭して読み進んだ2週間。震災後の将来への不安を思いだし、主人公たちと同化していました。

  • 原因不明の障壁に覆われて、完全に孤立してしまった街を描いた作品です。
    ジャンルとしてはパニックもの?ホラー要素・超自然要素もあり、まあキングが一番得意とするジャンルだと思って頂ければよろしいかと。

    いやあ、すごかった。

    主要な悪役は最初から既に真っ黒に悪く、精神的にもちょっとおかしい。
    外から警察や軍が介入できないのをいいことにどんどん悪事がエスカレートします。それが街の権力者(町政委員)親子だったからさあ大変。町政委員は3人いるんですが、一人は傀儡、一人は痛み止めの薬物中毒で、最後の一人、ビッグ・ジムの思うまま。こういう人はやたらカリスマ性があるせいか、街の人たちの大部分を巧みに操り、自由の国アメリカはどこ行ったという状態になっていきます。閉鎖空間恐ろしい。
    銃がなかったら相当違ってくるんでしょうが、アメリカは建国の歴史とともに銃があるようなもんですからね。銃のない世界のほうが想像しにくい。

    バービーを始めとする少数のまともな人々はビッグ・ジムの外面に騙されず、それに抵抗しようとするんですが、最初から数が少ない上にこれでもかというほどピンチに陥り、ものすごいバッドエンドになるのではとハラハラし通しでした。

    半ばでドームを作り出した正体がおぼろげながら明らかになるんですが、なったところで打つ手がなく、これの決着は最後の最後まで持ち越されます。正体はなんとなく予想はついていましたが、どういう風に決着するのかは予想がつきませんでした。
    こういうオチかー。
    途中途中で挟まれた主役クラスのふたりの過去がこんな風にオチに絡むとは。解決ではないけど終結した、という感じですね。

    それにしても今回章タイトルがよかったです。特に最後の「それを着てうちに帰りな、ワンピースに見えるよ」は秀逸だと思います。


    久しぶりのキングの共同体ものを満喫した感。間違っても爽やかな読後感ではないですが、読み応えたっぷりで面白かったです。わたしキング作品ではこの手のが一番好きかも。
    まあ、キングファンとしては今回の舞台チェスターズミルがキャッスルロックに隣接という時点で既に死亡フラグが立っているといわざるを得ないんですがね。メイン州呪われてるよ、キング世界的には。

  • 上巻を読み終えたのが9月なのに、下巻は11月半ば……。いろいろと理由はあるが、やっぱりこの小説、つらすぎる。人が死にすぎる。絶望的すぎる……。ようやく最後に事態は改善したが、ほんの数人しか生き残れなかったなんて……。

  • 【上下巻のレビュー】
    人間なんてラララ・・・

    突如現れたドームの前に為す術もない無力な人間。そのドームの不条理さ、人間の醜悪さ、命の儚さがキングのパワフルな筆力によって一気に描かれる。上下二段1,400ページのボリュームを感じさせないストーリーテリングはさすがの一言。ビッグ・ジムをあれだけ憎々しく描いていながら、バービーとの最終直接対決が見られなかったのが少々残念。それもキングらしいといえばらしいのですが。

  • 面白いでは済まないね。読んでよかった。久々の充実感。

  • キングさんらしい展開と終わり方。一つの街をこれほど苦しめたドームの現れた原因とか結末は、なんだか笑えるほどくだらないんだけど、まあ……長い話で楽しませてくれたのであまり文句は言うまいという気がする。
    バービーがちょっと中途半端だったかな。昔のKing小説の主人公のようにはかっこよくなかったので、ちょっと勿体ない気がした。話が悪の元凶と直接対決する!という形ではなかったし、最後は援護射撃に回ってしまったので。その分、カタルシス少なめで残念といえば残念。

  • 一つの街の崩壊というテーマはどちらかといえば好きな方なんですが、うまく流れてくれないとその人物の多さだけに散漫と受け止めてしまうなあ。
    今作はちょっと(悪い意味で)展開早すぎかもな…? と思いましたし

    サンダー計画とかでも良かったので宇宙人オチはやめておいたほうが良かったんじゃないかなぁと思う。
    宇宙人が、というより最後の最後にテレパシーが通じて引き上げてもらう というのにどうも不完全燃焼感があります。

  • 流し読んだのでまた読まないとだ。

  • いつもはキングの文章が流れるまま読むけど、これは途中から、どう収拾つけるのか心配になった。突然はじまったものは、突然終わるよねーwそれまでの犠牲はものすごい。スタンドなみに人物が死んでった。

  • 図書館にて。
    上巻に続き下巻は主人公の投獄からラストまで。下巻の方が展開にスピード感があり、読んでて飽きさせない。残り100ページは一気に読んでしまった。
    ボリュームのある上下刊、腰を据えてじっくりキングワールドに浸りたい時に最適。

  • 下巻も長かった。最終的には地球外生命体の子供のイタズラらしいのだけど、人類よりも技術力のある生物は人類にとって見ると神にも等しい存在なのですね。

  • 読み応え十分。先を読むのが怖いような、早く続きを読みたいような、読み終わるのがもったいないような、でも早く読み終わりたい、そんな長い旅でした。テレビドラマはどんなかんじなのかな... 怖いけど観てみたい。

  • 最後は一気にいってしまいました。

  • ドームの正体を知った時荒唐無稽すぎて
    正直萎えましたがww
    最後まで読んで良かった!
    感動。。
    天才少年ジョーにもう少し活躍の場を・・・。

  • 読ませるんだけど、最後のカタストロフィはどうよって感じ。「ザ・スタンド」の時も同じことを思ったけど。

  •  ラスト100頁は一気読みでした。SFX満載のハリウッド映画を観た後のような脱力感にひたっています。しかし、「なんだったんだよ〈ドーム〉!」という物足りなさもなきにしもあらず。〈ドーム〉についてはうにょうにょうにょ……とはっきりしない(しているのか?)一方、すっぱりと勧善懲悪な作品でした。
     それにしても、バービーとバーピー、読みづらかった~。暗い所で読むと濁点と半濁点が見えにくくて、登場人物がごっちゃになりそうでした。原文ではBarbieとBurpeeだから、似ているとも思わないのかなぁ。

  • 大長編。読み切ると何か大きな仕事をした気分になった。ドームのもとであらわになる人間性、エゴ、欲望…。小さな町が崩壊していく様が静かに描かれている。そしてカタルシスを経て最後の救済がまたよかった。キング。久しぶりに読んだけど良かったなあ。

  • 今年放映されるらしいTVドラマではどのような結末になるのか楽しみです。

  • 終盤の怒涛の展開はただただ圧巻。ドームの正体を巡る件など、少しあっさりし過ぎな気もしないではないが、そんなことは気にならないほど物語に引き込まれる。一つの町が崩壊していく様を徹底的に描く容赦の無さに震えた。

全59件中 1 - 20件を表示

著者プロフィール

1947年メイン州生まれ。高校教師、ボイラーマンといった仕事のかたわら、執筆を続ける。74年に「キャリー」でデビューし、好評を博した。その後、『呪われた町』『デッド・ゾーン』など、次々とベストセラーを叩き出し、「モダン・ホラーの帝王」と呼ばれる。代表作に『シャイニング』『IT』『グリーン・マイル』など。「ダーク・タワー」シリーズは、これまでのキング作品の登場人物が縦断して出てきたりと、著者の集大成といえる大作である。全米図書賞特別功労賞、O・ヘンリ賞、世界幻想文学大賞、ブラム・ストーカー賞など受賞多数。

「2017年 『ダークタワー VII 暗黒の塔 下 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

スティーヴン・キングの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×