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Amazon.co.jp ・本 (192ページ) / ISBN・EAN: 9784163805405
みんなの感想まとめ
等身大の主人公たちが描かれる連作短編集は、心温まる物語が織り成す深い感動を与えてくれます。物語は、若くして母を失った男子高校生が語り手となり、彼の周囲に集まった昔の同級生たちとの再会を通じて、失ったも...
感想・レビュー・書評
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連作短編集です。
笹生さんの児童文学も好きで、雰囲気がそのままで良かった(^-^)
等身大の主人公たちがどの話もいいなぁ、と思えました!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
(2011.08.10読了)(2011.08.07借入)
日経夕刊の読書欄で、お話作りが上手になった、と紹介されていたので、図書館から借りて読んでみました。ごく平凡な人たちのごく普通の生活が描かれているだけなのにお話としてちゃんと読めるので、確かに上手かもしれない。
6つのお話が収められており、語り手が変わり、年齢が変わるのですが、登場人物が重なるので、連作短編集ということになります。
作品名は「サドルブラウンの犬」「青の女王」「茜色図鑑」「僕のパーマネントイエロー」「パステル・ストーリー」「マゼンタで行こう」です。読んでいるときは気が付かなかったのですが題名に色が付いているようです。パステルだけは、色の名前ではなさそうですが。
話の中心になるのが、小学校の同級生だった四人の女性、樹村ショーコ(望月ショーコ)、吉野、森川、陣ノ内、です。
●「サドルブラウンの犬」
語り手セイヤくんです。望月ショーコの息子です。高三です。
望月ショーコ、専業主婦、40歳、が亡くなって、お母さんの3人の友人たちがお葬式にやってくる話です。死因は、急性心疾患とのことです。
ショーコさんの最期を看取ったのは、娘のマドカちゃん11歳です。
お母さんの3人の友人たちは、中学の時に漫画の同好会で一緒で、その時発行した同人誌を持ってきて棺に入れてくれということだった。お母さんが漫画を好きだったなんて知らなかった。
●「青の女王」
語り手は、陣ノ内アキさんです。小学校の五年生です。富士山の見えるまちに引っ越してきました。転校生です。絵描きさんになるのが夢でした。
テストの時に消しゴムをなくして困っていたら樹村ショーコさんが自分の消しゴムを半分に切って分けてくれました。
ショーコさんは、陣ノ内さんが絵に興味があることがわかったので、森川さんと吉野さんに陣ノ内さんを紹介しました。
四人の交流のお話です。
●「茜色図鑑」
語り手は、吉野さんです。中学三年です。漫画家を目指して雑誌に投稿しています。
漫画同好会で、文化祭に同人誌を発行することになった。
仲良し4人組に、野球部の芹沢君が飛び入り参加。
学校行事担当の志村先生に「文化祭参加許可証」を申請に行ったら、不登校の平岡君をメンバーに入れてくれ、と頼まれた。
平岡君は、扱いにくかったけど、全く協力してくれないわけでもなかった。
同人誌作りの話でした。
●「僕のパーマネントイエロー」
語り手は、芹沢ユウイチ君です。二度目の大学受験で合格した二流私大の商学部一年生です。スキーサークルに入部しています。
コンパに誘われて行ってみると、森川ヒロミさんに会ってしまった。漫画同好会の同人誌を一緒に作ったあの人です。森川さんの小学校時代のあだ名はドラミちゃん。
森川さんは簿記の専門学校に通っている。
芹沢君と森川さんにその後の同人誌メンバーのことを語らせたりしています。
●「パステル・ストーリー」
語り手は、望月ショーコさんです。主婦です。
子供が二人います。長男セイヤは八歳。長女のマドカは一歳。
旦那が単身赴任して行ったので、車の運転を習って、自分で運転するしかなくなった。
四苦八苦の末、やっと運転免許を手にした。
陣ノ内さんが個展を開くというので、森川さん、吉野さんと会場で会うことになり、車で出かけました。
●「マゼンタで行こう」
語り手は、吉野カオリさんの娘さんです。14歳で、中学2年生。
父親と母親が離婚したので、母親の故郷に引っ越してきました。
偶然見つけた母親たちが中学時代に作成した同人誌に掲載されていた故郷の街角の写真を手掛かりに散歩していたら、ケータイを落としてしまったようです。
散歩の途中から、若い男が後をつけているのに気が付いたので、大急ぎで自宅にかけ込んだら、ケータイを拾った男が落とし主に渡そうと追いかけ来ていたのでした。
追いかけて来た男は、望月セイヤ君でした。母親の友人の子供です。
セイヤ君は、高校を卒業し、居酒屋で働きながら、通信制大学で勉強しようとしているそうです。セイヤ君やその妹のマドカちゃんとなじみながら新しい街になじんで行くようです。
(2011年8月23日・記) -
「今夜も宇宙の片隅で」的な連作短編集。正しく空色バトンだった内容でタイトル上手いなぁ。
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40代で突然死してしまった母親の死。
出てきた25年前の同人誌。
関係者たちの青春と今がカラフルに煌めく連作短編。
装画 / 石居 麻耶「夢待ちの街、君待ちの空」
装幀 / 野中 深雪
初出 / 『別冊文藝春秋』2010年5月号・7月号・9月号・11月号、2011年1月号・3月号 -
第一話は現代日本の地方の町で、高三の夏、突然母を亡くした男子高校生が見つけた母の遺品。母親が息子と同じくらいの年頃に、学校の友達と作った一冊のマンガ同人誌をキーワードに繋がってゆく、昭和後半と平成の今、過去と現在を結ぶ人間模様を描いた連作集。
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登場人物が順番に主人公になっていく連作短編。学校のことや友達のこと。絵を描いたりマンガを読んだりするのが好きな女の子が出てくる。
2014/5/13 -
装丁に惹かれて。うーん…なんだか読みにくい文体…。斜め読みで読了してしまった。バトンのようにお話が繋がった連作短編集。2012/133
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読了。
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【収録作品】サドルブラウンの犬/青の女王/茜色図鑑/ぼくのパーマネントイエロー/パステル・ストーリー/マゼンタで行こう
痛くも懐かしい思いがする。子どもとして読み、大人になって読み返したい、そんな本。 -
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いい感じでした。人のつながりってこんなかなと思います。
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繋がりはわかりづらかったかなぁ。疲れてないときに読んだら全然違うのかもだけど。
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サドルブラウンの犬の主人公の話し方が、いまどきなのかもしれないけど、気持ち悪くて強烈だった
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母親の死によりひもとかれた25年前の同人誌。あのころの想いは、時代を、場所を、性別を越えてつながっていく―児童文学の旗手が少女期の想いを瑞々しくつなぐ連作短篇集。
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「サドルブラウンの犬」 「青の女王」 「茜色図鑑」 「ぼくらのパーマネントイエロー」 「パステル・ストーリー」 「マゼンタで行こう」
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色でつなぎ、人でつながる、六つの連作短篇集。
中学時代漫画の同好会を作り、たった一度同人誌らしきものを作った仲間たちとその家族が、次々にバトンを手渡しながら、時間を行き来しながら現在に戻ってくる。結婚し二人の子どもがいるショーコが亡くなったところからはじまり、葬儀に参列した現在の仲間たちをさらりと紹介する形になっているので、その後時代を遡ってもイメージが掴みやすい。人の縁や、出会いのタイミング、予測できない人生のことを思わされる一冊である。 -
まとまりが無さすぎてどうも?? ひとつひとつはいいのだけど
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死んだお母さんの同人誌を発見した事に端を発する、連作短編集。
同人誌制作に関わった4人+子ども2人が、それぞれ主人公になる。
おもしろいのは、同時代じゃなくて、人によって時代が違うところ。点が線になるように、それぞれの時が繋がって、全員の人生が見えてくる仕組み。
同人誌は、普通にオリジナルのノーマルっぽいものと想定されるから、よくいう「今死ねない」(解釈:遺るものが恥ずかしすぎる)ってことではないので悪しからず。
個人的に一番しっくりきたのは、この作品内唯一の、男の子視点の話。やっぱり笹生さんの描く男の子像が好きみたい。 -
東京から遠く離れた田舎町で、かなりやんちゃをしている男子高校生のひとりがたりから、バトンを渡すように、年代を超えたさまざまな思春期の少年少女たち(じゃない年齢の編もあるけれど、まあ心は少女ということで)の「物語」が展開する連作短編集だ。
それぞれに自我や夢や希望や失望を抱えている姿が描かれていて、ほこりと温かい。 -
将来を考える高校3年生でありながら、大きな悩みもなく、幼なじみのまっつんやタイガくんとおもしろおかしく毎日をおくっていたセイヤに突然ふりかかった母の死。単身赴任の父親、年の離れた小学生の妹マドカと葬儀に臨みながら、なかなか現実を受け入れられないセイヤだった。
そんなセイヤの前に現れた三人組の女性たち。吉野、森川、陣ノ内と名乗る彼女らは、母の中学生時代の同好会仲間だという。3人から副葬品にと渡された古びた同人誌を手に、セイヤは初めて、母がマンガを描いていたことを知るのだが……。
何気ない日常にふりかかった母の死をきっかけに、平凡で地味に見えた母の過去を知ることになる少年の物語「サドルブラウンの犬」から始まり、母の小学生時代、中学生時代…現代にいたるまで、主人公を変えながら、母の一生が浮き彫りにされていく連作短編小説。読後感もよく、中高生にも大人にもおすすめです。
母の子ども時代の話はおろか、母に自分たちと同じ年頃があったことさえ、子どもたちはあまり考えないかもしれないし、実際中学時代の作品なんか見られたらたまらないと思うんだけど、たまには親子でそんな話もしてほしい。コピーのような毎日に思えても、どんな日々もいつまでも続かないことや、時代は移り変わっていくことなんかをあらためて感じました。
しかし、子どもがそれをきっかけにどれだけ成長するにしても、子どもを置いていくのは忍びない。世のお母さんたち、元気でいましょう! -
そして、あたしはまたひとつ、わかってしまったんだと思う。
世界がなにも変わらなくても、あたしたちは生きていくこと。
(P.95)
著者プロフィール
笹生陽子の作品
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