墓地裏の家

  • 文藝春秋 (2011年7月12日発売)
3.04
  • (1)
  • (5)
  • (12)
  • (4)
  • (1)
本棚登録 : 74
感想 : 9
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (352ページ) / ISBN・EAN: 9784163806600

みんなの感想まとめ

神霊壽血教という異端の宗教と、その教主一家に降りかかる謎の死を描いた物語は、ホラーとミステリーの要素が巧みに絡み合っています。特に、吸血鬼にまつわるテーマや怪奇趣味、心理学的な分析が盛り込まれており、...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 雑司ヶ谷霊園の裏に教会を構える神霊壽血教。教主の妻からの相談を受け心理学を学ぶ夷戸武比古は教会を訪れる。観覧車に憑かれた教主に、密室で変死するその娘。吸血神ストリゴイを崇拝する小さな宗教団体を巡る謎に精神分析学で挑む。と、これまた本格を匂わしているが、その実は変格ミステリ。前作に続き、推理合戦と衒学趣味が炸裂して楽しい。探偵役の三人のキャラと掛け合いがすごく良い。彼らが三様の解釈をしていくのも本作の見所。このシリーズならではの「了解」という推理方法は、新しい変格の一つの表現方法としてマッチしていると思う。

    詳細レビューはブログにて
    https://x0raki.hatenablog.com/entry/kuranonorihiko%EF%BC%BFmatome

  • 乱歩➕正史➗大正浪漫ゴシック✖吸血鬼

  • 夷戸武比古が依頼されやってきた古い塔のある家。印南家。吸血鬼を崇拝する宗教の教祖である印南尊血。館に住む信者たち。信者総代の南牟礼。急に観覧車に取りつかれ自分の部屋から一日中観覧車を見つめる尊血。彼の妻・妙からの相談。相談中に起きた尊血の先妻の娘・美盤の殺害。密室の中で首を切られた美盤。大学近くの喫茶店での相談。殺害された妙の実子である新太。すべての事件を自殺と考える根津。尊血の殺害。妙の不幸な生い立ちと事件の関係。尊血に代わり教祖になる理々人の秘密。吸血で人を操る犯人。教祖の座をねらう南牟礼。

  • 表紙の雰囲気に惹かれて読んだ本です。
    知識豊富に書かれているようなんですが、どこか薄っぺらい。。。作者さんの趣味もあって、たぶんわざとこういった出来にされたのかなと思う…けど、どうなのかしら?
    密室殺人事件(?)がおこって主人公たちが推理するわけですが、それがなかなかパッとしない/笑 名探偵がいなくて、映画や本、心理学のことに詳しい人たちがで推理研究会を作ってあれこれ得意分野で話してる感じ。それはそれで今まで読んだことのないパタンでしたけども。

    ドラマにしたら、主人公は伊勢谷友介とかハマるなって、そのことだけ思い浮かべて読んでました。

  • ■新興宗教が舞台の吸血鬼ミステリー....っていうか、過剰な心理学的な描写が多いし、設定も分かりづらくてなんとも読むのに時間がかかった。(^^;

    ■どうしてそこで「性同一性障害」が出てくる?とか、なんで吸血鬼なのさ?って声に出して言っちゃうぐらいの違和感が何箇所か。ちょっと設定に無理があるように感じた。

    ■前半部分で犯人がわかってしまったこともあるし、残念ながらオススメはできません。

  • 神霊壽血教という怪しげな宗教、そしてその教主一家に降りかかる謎の死……と、設定はなかなか興味深い。事件もホラー路線と心理学による分析の両方の流れで進んでいくので、その点は面白かったのだが、ラスト以外あまり奇怪な雰囲気や切迫した空気が伝わってこなかったのが残念。中途半端に軽いというか……とはいえ、作者がB級ホラーに触発されて書いたのであれば、納得か。

  • 2011/08/09読了

  • 吸血鬼・ストリゴイを信奉する異端の宗教、というだけでいかにもおどろおどろしたホラー的な雰囲気が漂うホラーミステリ。怪奇趣味や心理学の薀蓄もいろいろあって、好きな人にはとっても楽しめます。ちょくちょくホラー映画ネタが登場するのも、好きな人にとっては嬉しいところ。
    怪奇趣味のわりに、事件は案外地味? そもそも他殺なのか自殺なのか、というような事件なので、派手派手しい現場ではないのですが。それでも全編に漂う陰惨な雰囲気は印象的。
    ミステリとしても、考えさせられます。ラストで真相の解釈が人によって分かれる点も、はっきりしていないといえばいえないのだけど。ホラー好きな人はホラーの、ミステリ好きの人はミステリとしての、好きな真相を選べる気がします。私は……やはりホラー的だったのが好きかも。だけどホラーじゃないと解釈したほうが、より恐ろしく思えてしまうのですけどね。

全8件中 1 - 8件を表示

著者プロフィール

一九七四年、福岡県大野城市生まれ。立教大学文学部卒業。公認心理師。二〇〇八年に『スノウブラインド』でデビュー。古典的探偵小説とB級ホラー映画への愛、心理学の知識が横溢する独特の作風で知られる。

「2021年 『弔い月の下にて』 で使われていた紹介文から引用しています。」

倉野憲比古の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×