くじけな

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (96ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163807102

感想・レビュー・書評

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  • 語尾一字ないだけで正反対の意味になる。言葉って面白い。
    日々くじけているので、どれも好き。
    とくに「あしたがある」が。
    手元に置きたい一冊なので購入しよう。

  • 「い」ない。

    わたしの気弱な夜を支える言葉

    (実はTwitter上「くじけな」アカウントで流れている未収録作品もとても好きです。未収録なのが悔しいほどに)

  • ふふ、と笑えた。

    くじけな、なんて言葉を目にしちゃって♪

    くじけな
    くじければ?
    くじけても
    くじけなくても

    どっちでもいいんじゃない?

    本人次第。
    そこは任せるから。

    でも、それなら。

    書いても
    書かなくても

    あっても
    なくても
    いい言葉じゃない?
    どうでもいい本とも言えない?

    そうかも知れないが
    そうとも言えない。

    「夢をあきらめな」
    「君はひとりじゃな」
    「人生はまだまだこれか」

    あと一歩、あと一語が足りないから応援メッセージにも、励ましの言葉にもならない突き放しではあるが、

    少なくとも私には
    目が覚めるような言葉に思えた。

    ちょっと足りない部分は自分で足すか、とペンを持つ意思が生まれた。

  • さらさら読んで、
    心に残したい言葉を拾って歩くような

    海辺の朝の散歩のような
    今の私にはそんな一冊。

  • 引き続き、母へのプレゼント本を探しており、引っかかった一冊。

    くじけな
    愛がすべ
    夢をあきらめな
    お金では買えないものがあ

    など、よく使われるフレーズの最後の一文字を削り、違う言葉を入れたりし、よく使われるフレーズの意義を問う一冊。

    何故「母へのプレゼント本」として引っかかった?母に送ると、「何故物事を穿った見方で見るようになってしまったのか」を心配されてしまいそうな一冊。

  • 「くじけないで」「君は一人じゃない」そんな前向きな言葉から引き算すると?「くじけそうなときには くじけな」「君は一人じゃな 縁側でお茶を飲みながら「じゃな」という語尾で語り合うのが夢だった」---後ろ向きのままで前へ進む、新しい感覚のことばが生まれました。

  • 15/04/17
    さくさくさくっと読めちゃう。
    じわじわ余韻がすばらしい。
    「君はそのままでい」「 君と出会うために」「さよならだけが人」の三つが特にすき。おきにいり。あ、あと「ひとめぼれ」「おやすみなさい」もすきだな。
    鉛筆でちょこちょこ描かれてるゆるいイラストもとてもわたしの好みです。

  • 谷川さんと続けて枡野さん。私には今、詩が必要なんだろうか。なんだか、詩を読んでいるとすごく優しい気持ちになる。ほっとする。ここの世界はいいなぁと思う。
    14/04/15

  • 前向きなタイトルの本を見かける たびに、くじけそうでした。勇気を 出して立ち読みしてみては、こわく なって棚に戻したり。『くじけな』っ てタイトルの詩集を出してみたい。
    ……ある日、そう思いました。そし てインターネットのツイッターで宣 言してから、詩を書いてみました。

    というまえがきで始まるこの一冊。
    肩の力が入りすぎているときに、楽にさせてくれるかんじ。
    <くじけな>の詩の下記一節にほっとさせられたりしました。
    "よし
    くじけてよし"

    やっぱりなんだか、枡野さんが石川くんに重なります。
    石川くんの有名なあの短歌の、
    "ぢっと手を見る"
    という部分がこの詩集の中にも出てくるので、
    よかったらぜひ探してみてください。

    <くじけな>の詩で始まるこの詩集。
    最後はどんなタイトルの詩なのか、お楽しみに。

    また、詩集に未収録の詩など、こちらのツイッターで見れます。
    https://twitter.com/kujikena

  • 枡野さんフェア?の一環。ツイッターで始めた詩を本にしたもの。すごく薄い。しかし、こんなんで本になるなんて、有名人ならではだろうな。特に印象に残るものはなし。短歌の方が好きだ。

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著者プロフィール

一九六八年東京都生まれ。歌人。雑誌ライター、広告会社のコピーライターなどを経て一九九七年、短歌絵本を二冊同時刊行し歌人デビュー。短歌代表作は高校国語教科書に掲載された。短歌小説『ショートソング』、アンソロジー『ドラえもん短歌』、入門書『かんたん短歌の作り方』、『毎日のように手紙は来るけれどあなた以外の人からである 枡野浩一全短歌集』など著書多数。目黒雅也や内田かずひろの絵と組み、絵本・児童小説も手がけている。

「2023年 『おやすみ短歌』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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