三国志 第十巻

  • 文藝春秋 (2011年9月16日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (368ページ) / ISBN・EAN: 9784163808307

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

物語は、蜀の丞相・諸葛亮の死を中心に展開し、彼の死後の三国の行く末に焦点を当てています。諸葛亮の死は、蜀にとって大きな転機であり、彼を支えてきた劉備の後を受けて、蜀が直面する新たな困難を描写しています...

感想・レビュー・書評

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  • 孔明の死と、それからの三国。決して無能ばかりではないのに、どこか足りない。そのもやもや感が悔しい。

  • 諸葛亮が亡くなる巻。とは言え、このシリーズな、ではなのか、諸葛亮視点よりは司馬懿視点。こっちが王道なんだろうなー、と思いつつ、日本人大好きなスタンスとは違い、またそれがちょっと心地良くなってくる。

  • 十万の軍を率い、魏軍と対峙するさなか、孔明は篤い病にたおれる。
    劉備亡き後の蜀を支えてきた諸葛亮は、建興12年、五丈原で薨じた。そして蜀は魏延と楊儀の抜き差しならぬ対立から衰亡の道を辿ることになる。
    <amazon商品詳細より>

    蜀では丞相の諸葛亮が亡くなり、魏では皇帝の曹叡が亡くなる。
    呉の孫権は相変わらず苦しい時期である。
    またもや混乱の時代となるか。
    戦乱を勝ち抜いた英雄たちはほとんどいなくなり、
    新しい世代での話になっていく。

    これからの司馬懿が楽しみである。

  • 諸葛亮死す

  • 諸葛亮死す。

  • 正史ベースではあるが共に戦争を通じて武将として成長したと描写される孔明と司馬懿は宿命のライバルに相応しい。
    魏の滅亡のポイントは明帝の死かもしれない。というのも彼の死後復権した権力者がポカをしでかすから。

  • 曹叡の賢帝ぶりがますます明瞭に。後漢最後の献帝が死亡し、礼服に身を包んで出席する魏の皇帝。禅譲により正統政権であったことを痛感する。半ばあたりで孔明も死す。魏呉の戦いなど、これまで知らなかった世界に詳しい。孔明の死を疑わなかったが、退かざるを得なかった司馬懿の「死せる孔明、生ける仲達を走らす」の故事の解釈もユニーク。司馬懿の名誉回復にもなるだろう。その前後の、楊儀と魏延の対立により、魏延の反逆に至る記述は分かりやすい。孔明の死に際しての後継を李福に伝える場面が感動的。そして後の蜀の記述は、著者が非常に客観的な記述に心がけたことを感じさせる。

  • 五丈原にて諸葛亮が息を引き取る。「死せる孔明生ける仲達を走らす。」その真実を教えてくれる。孔明も最初から天才的な兵略家ではなかった。司馬仲達にしても諸葛亮との再三に渡る戦いを通して用兵において成長したと言ってよい。敵同士がそれぞれの成長の糧となっていく不思議な輪廻のようなものに抗い難く心惹かれた。物語は孔明が五丈原に散った後も克明に綴られる。魏、呉、蜀、それぞれの崩壊への序曲が始まる。ここからの歴史は結末以外ほとんど未知。かなりドラマティックな展開が待ち構えていた。興趣をそそるに十分な内容となっている。今しばらく楽しめそうだ。

  • 諸葛亮が五丈原に散り、三国志の前半に出てきた人物は殆ど居なくなりました。
    魏では曹叡亡き後幼帝の後見となった曹爽は司馬懿を祭り上げ政治の実権から遠ざけ、浮華の徒を重用し、呉では孫権が奸臣呂壱を重用し君臣の間に亀裂を生じさせ、蜀も孔明という巨大なカリスマを失った後の不安定さがあり、三国それぞれ建国から100年も経たないうちに暗雲がきざしています。それを考えると国の維持と言うのは難しいものです。

    不正が行われないようによく調べ、しかも民にとってわすらわしい規則をはぶくことを、「清覈寛省」と、いう。
    この言葉の逆を孫権はやろうとし、今の日本の政治も、この言葉と逆だなと思い少々息苦しさを感じました。

  • 諸葛亮孔明がとうとう五丈原で没した。3国の均衡が崩れる。司馬懿仲達がいる魏においても皇族の彼に対する警戒感から彼は誅されないように万全の気を張る。が曹叡からは信頼されていたが、彼が没するととたんに一旦は引き下がるがやはり、外難には彼があたり魏は安泰。
    一方の呉は孫権の政権は長くなり一部たるみが出てくる。跡継ぎが次から次へと若死にし、彼も消沈している。もう一つの蜀は特に外に出ることもあまりせず、内政を残った蒋琬などがしっかり行ったことで、劉禅があまり明敏でなくてもまだ蜀は持っていた。
    というところで孔明後の三国は司馬懿の晋までの蜀の滅亡、呉の滅亡までの波乱だと思うが、吉川英治の三国志では五丈原で終わっているので、その辺りも知りたいと思う。 この三国志では後漢のはじめから話が始まって曹操の先祖などがどうして家を興したかも興味深い。

  • 孔明が死んだ。
    そして、司馬一族の時代がやってくる。

    宮城谷三国志を読んでいると、
    司馬懿という人は、よほどの傑人だったのだと改めて痛感する。
    司馬懿と対抗できる人材がいたのだろうかと。

    何回読んでも三国志は面白いね。
    そー思わざる終えない。
    三国バカな自分です。

  • 10巻目かぁ。吉川、北方より長がそうやなぁ。小説は途中で中断させられるのが嫌なんでまだてにつけてない。湖底の城なんかでサボったりせんと三国志に集中して早よ終わってしまいぃなぁ。古書収集中。印税に貢献しないファンですんまへん。それにしても吉川読んで北方読んで宮城谷先生まで・・我ながら他に読む本無いんかい!

  • ホントに愛想なし~蜀の諸葛亮は兵糧不足で魏への侵攻が阻まれたのを悔いて,十分な兵糧と屯田兵を率いて渭水へと進出した。迎え撃つのは司馬懿だが,正面からぶつかるのは得策でないことを両者は心得ていた。後の魏の明帝・曹叡は合肥城を満寵の策を入れて,新城を築いたが,孫権が北伐軍を率いてきた。満寵は新城を呉に与え,魏軍を追うとする呉に痛撃を与え,南部を併合しようとするが,曹叡は自らが親征することで呉軍を斥けた。3年の対峙を迎える五丈原では諸葛亮が病没し,殿を命じたはずの魏延が背いた所に司馬懿が追撃したが,羌維の勇気がこれを許さず,魏延親子も露と消え,蜀の命運は費イ・蒋エンに託された。西が落ち着いたのを見た曹叡は,祖父も父もなし得なかった遼東の公孫氏を討伐するため,司馬懿を用いてこれを滅ぼした功に報いて三公に叙した後,病臥し,幼い養子・芳と詢の行く末を武衛将軍・曹爽と司馬懿に託して亡くなる。孫権は還暦を迎えて,呂壱という酷吏で奸臣の言を信用して,有為の人材を斥けそうになったが,呂壱を始末して歩シツを丞相に据え,朱然に命じて揉めている魏へ北伐を行わせた。魏内で祭り上げられていた司馬懿は精鋭を率いて呉軍に向かい,奇襲を声高に叫んで戦わずして大勝を得た。太子が亡くなった呉からは瑾の息子・諸葛恪が魏に攻め込んだが,これを司馬懿が出陣するだけで抑え込んだ。武勲を挙げ続ける司馬懿に嫉妬した曹爽は蜀への進軍を決意し,駱谷を進撃路に選んで蜀軍に取り囲まれ退却を余儀なくされた~本当に愛想を感じられない本だが,演義の附かない三国志はこういうもので,その他の文献も利用して詳細に3世紀前半の中国を描いているが,どうも距離感が掴めない。遂に諸葛亮が居なくなって,残るスターは孫権だけだが,晋で中国を統一することになる司馬氏が話の中心になってきた

  • 三国志演義では、諸葛孔明は英雄で、スーパーマンであるが、宮城谷三国志では正史の立場から客観的に描いている。内政には強いが、軍事には少し弱いと。また、孔明の死後の時代も描いていく。これからさらに楽しみだ。

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著者プロフィール

宮城谷昌光
1945(昭和20)年、愛知県蒲郡市生れ。早稲田大学文学部卒業。出版社勤務のかたわら立原正秋に師事し、創作を始める。91(平成3)年『天空の舟』で新田次郎文学賞、『夏姫春秋』で直木賞を受賞。94年、『重耳』で芸術選奨文部大臣賞、2000年、第三回司馬遼太郎賞、01年『子産』で吉川英治文学賞、04年菊池寛賞を受賞。同年『宮城谷昌光全集』全21巻(文藝春秋)が完結した。他の著書に『奇貨居くべし』『三国志』『草原の風』『劉邦』『呉越春秋 湖底の城』など多数。

「2022年 『馬上の星 小説・馬援伝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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