あまからカルテット

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163809007

感想・レビュー・書評

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  • よく女友達は続かないなどと言われるが、私にも幼馴染みが何人かいる。ベタベタといつも一緒ではないけど、お酒を飲んだり、悩んでる事があったら相談したり助け合ったり。
    そんな関係より彼女たちはもう少しガッチリしてる…女子グループという感じ。幸せになってほしいけど、自分より幸せなところを見るとモヤモヤする…というドロドロした部分をスレスレで出さない、思い直して相手を全力で応援する感じでした。
    ちょっと上手くいきすぎな面もあるけど、出てくる料理の描写がとても良くて食べたくなります。ああ お稲荷さんが食べたいなあ。

  • スラスラ読めた。こんなに強い友達の結束力がすごい。

  • 出てくるものが美味しそう。ついつい食べたくなってしまう。
    気になる食べ物から人を探し出したりできるなんて、ドキドキするな。
    仲良し4人組で協力しあえるのもいいな。近くに住んでいて30歳前後ならまだ普通に付き合えるもんね。これが年々、それぞれ変化に富んできて会う時間が調整しづらくなっていくんだなぁ。それも仕方のないことか?
    ある程度の年齢になったら、また気安い友人関係が復活するものなのか?
    引っ越し、引っ越しで、気がつけば近くにそんな友人がいないよ。あはっ。

  • 女友達4人のそれぞれの話。

    粘着質だなぁとも思ったのは
    私の女子校出身の人に対する偏見である。すいません。

    それはそれで楽しいんだろうけれど
    私は共学万歳である。

    話がそれたが
    全体的には楽しめた。

    いつでも味方でいてくれる、
    そんな友達はありがたい。

    そういう友達は女子校だって共学だって変わりない。

    私は私の友達が自慢だぜ!!!!

    いつだって、彼女たちの味方だぜ!!!

  • 最初からかなり楽しんで読むことができましたが、特に、書き下ろしの「てんてこ舞いにラー油」「おせちでカルテット」が面白かったです。
    テンポよく進んでいってくれるので、飽きずに読み進めます。楽しいです。
    さすが、柚木さんです。

  • 学生時代から続く女友達4人の話。かといってドロドロとかしていなくて、優しくて、軽くてサクサク読めた。

  • おいしそう…
    の一言に尽きる。
    おいしいものを食べてるときの幸せといったら、
    他の何物にも代えがたいですね。

    柚木さんの食べものの描写は絶妙です。
    お腹が空いてきちゃう。
    読んだ後、おいなりさん買って食べました。
    (作ることはせずに)

  • 図書館でランチのアッコちゃんの人の本だー!と思って借りました。
    長い付き合いの女友達って素敵。
    お手軽に読めて、でもほっこりできて、面白かったです。

  • いつものように食べ物を軸につながる。
    最初は日常の中のちょっとした非日常だったが、最後は大きな非日常(というか非常事態か)に。

  • 女子校時代の女四人組が、それぞれ大人になってからもことあるごとに助け合う日常を描いている。各人のキャラが明確でわかりやすく、なかなか愉しめる作品。

  • 4人の女友達の話。
    仲間って良いなと思えるお話。

  • 中学生から親友の咲子、由香子、満理子、薫子、アラサー4人の話。
    それぞれ職業も性格もバラバラなのにとても仲良しで、1人が困っている時に他の3人が協力して励ましたり助けたりしてるのが良かった。
    出てくる食べ物も全部美味しそう♡

  • 読みやすくて一気読み。
    女4人組がそらぞれの問題に立ち向かうが、解決に食べ物が絡んでて、美味しい食べ物って精神的にも良いんだな。って思う。
    2016年1月30日

  • 「女子の友人+食べ物」のテーマで柚木さんの右に出る方はいないと思っているのですが、その中でも真骨頂といえる作品だと思います。
    登場する稲荷寿司、甘食、どれも美味しそうで、読んでいてお腹がすきます。
    読後感は爽快です!

  • まったく異なったタイプの女性が4人登場します。この4人が主人公なのですが、それ以上においしい食べ物が登場します。影の主役は『食べ物』とも言えます。おいしい食べ物が女性たちをとりまく環境を変えてゆきます。もちろん、主人公たち4人も魅力的な人物です。笑って泣けて前向きになれる本です。【中央館3F・西 913.6/YU】

  • 学生時代の同級生で性格が全然違う4人の女たちの恋と友情とおいしいごはんの物語。さらさら〜っと読めてなかなかに楽しめた。女子なら共感できるんじゃないかな!咲子の彼氏のお米屋さんが素敵。最後のお節料理のお話が一番好きだったかな。2012/086

  • お仕事小説に分類しちゃったけど、メインとなるテーマは女4人の友情。
    4人それぞれに悩みを抱えて、友達にコンプレックスを抱いたりしつつも
    結局どんなトラブルが起こってもその4人の友情に救われる、という。
    リアルなような、絵空事のような。
    自分には中学時代からずっとつるんでるような友達はいないから
    実感できないだけなのかもしれない。
    ただ、この4人の関係性、距離の取り方は心地いいだろうなぁとは思った。

    『嘆きの美女』を読んだときにも思ったのだが
    柚木さんは食べ物の描写が本当に巧いと思う。
    特にお稲荷さんと食べるラー油はめちゃくちゃ美味しそうだった。
    お腹が空いてるときに柚木さんの小説を読むのは避けた方が賢明かも(爆)。

  • 4人の女友達。
    食べ物のタイトルにちなんだストーリー。
    恋に仕事に。


    ”この先どうなるかなんて誰にもわからないけど
    その時々で頼って頼られて生きていこう。
    お互いの環境がどんなに変わっても仲良くしていられたら
    それでいいじゃない。”
    って そんな関係って いいなと。


    最後の おせちでカルテットの章。
    それぞれが 大変な大晦日の一晩だったけど なんとか切り抜けて。
    「4人で一人だと思っていたけど、一人でもやれるから、4人でもやれるんだね。皆と友達でよかった」ってセリフ。
    いいな。
    長い付き合いだからこそ わかるものっていうのも素敵。

  • 女子校時代からの仲良し大親友4人組の友情の話。

    一人の悩みや問題に、他の3人がいつも程よい距離感で応援したり、影で動いてくれたりする。


    実際そんなにうまくいくか~~?な部分も多いけど、まあマンガだと思えば・・・おっと小説でしたw

    もうね、女子が好きなキラキラ感がいっぱい。でも4人それぞれの職業や立場なりのリアルなエピも織り込まれていて決して「嘘臭く」はないです。

    ただそれぞれの彼氏や旦那さんがどれも薄味だったかなぁ。4人の友情に花を添えてる存在という感じに。

    でも一気読みできるくらい、読みやすくて楽しい小説でした。

  • 30を控えた女友達4人それぞれの仕事や恋、友情を描いた物語。
    お互いに困ったときは、当たり前のように助ける。恋や仕事のチャンスは友情より大事にする。
    べたべたのようでドライで、でも信頼しあってる。
    4人の仲良くなったきっかけはあまり深くかかれていないけど、物語を読むごとに互いの信頼を汲み取れる。
    時には失恋したり、世間に叩かれたり、仕事に自信をなくしたり。
    そんなときに乗り越えることが出来たのは、自分の力でもあり仲間の友情でもあり。
    改めて、女友達最高!と思える心温まるお話。
    爽やかで軽快なので、読書に不慣れな人も構えすぎず読めるのではと思う。皆さん、是非。

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著者プロフィール

1981年生まれ。大学を卒業したあと、お菓子をつくる会社で働きながら、小説を書きはじめる。2008年に「フォーゲットミー、ノットブルー」でオール讀物新人賞を受賞してデビュー。以後、女性同士の友情や関係性をテーマにした作品を書きつづける。2015年『ナイルパーチの女子会』で山本周五郎賞と、高校生が選ぶ高校生直木賞を受賞。ほかの小説に、「ランチのアッコちゃん」シリーズ(双葉文庫)、『本屋さんのダイアナ』『BUTTER』(どちらも新潮文庫)、『らんたん』(小学館)など。エッセイに『とりあえずお湯わかせ』(NHK出版)など。本書がはじめての児童小説。

「2023年 『マリはすてきじゃない魔女』 で使われていた紹介文から引用しています。」

柚木麻子の作品

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