江戸へ吹く風

  • 文藝春秋 (2012年5月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (296ページ) / ISBN・EAN: 9784163809700

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

武士と農民の二重生活を強いられる金丸強右衛門一家の物語は、戦国時代の激動の中での人間ドラマを描いています。里見家に仕える彼は、北条家との領地争いを経て、豊臣秀吉の台頭による社会の変化に直面します。家計...

感想・レビュー・書評

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  • 2023.6.16完了
    里見家家人、半農半士の金丸強右衛門一家を描く。里見家と生き抜く金丸家を追うが、実際は里見家は世間に流されているだけ。実際もこんなものだったろうと思わせる。
    岩井氏外さないから好き。読み易い。

  • 里見家、百人衆、金丸家。
    小田原から国替え、江戸幕府開府。
    自分の才覚で生き抜く。
    主人公、強右衛門の強かさが良かった。

  • 時代小説。戦国時代、里見家家臣、金丸強右衛門の苦悩を描く。
    半分武士半分農民として里見家に使える強右衛門は、里見家家臣として小田原北条家との領地争いをしていた。
    しかし、秀吉の登場で北条家は取り潰し、里見家にも秀吉の支配が及び、今までとは全く違う世の中になっていく。
    領地を減らされ強右衛門の家計は火の車、合戦で生死を共にした家人に暇を出すか、側女を諦めるか、子の学費や結納金は・・・
    妻の志津にも小言を言われ、強右衛門の悩みは深まるばかり。それでも母が来て先祖に手を合わせれば不思議と収まる夫婦喧嘩。
    武士として生きるか、農民として生きるか、それとも商人として生きるか・・・時代の変わり目の中を生きる金丸家の物語。良書。

  • 13/01/27 しぶとく生きる事が大切。生き延びよ。

  •  豊臣・徳川の時代に生きた武士の話。時代物は大抵読みにくく、内容を理解するのに苦労するが、本作は比較的容易。
     大きな展開はないものの、昔は生活のすぐ隣に死があったんだなぁと感じた。

  • 「オール讀物」に掲載された6話の単行本化。

    戦国末期から江戸初期にかけての在地領主の生き生きとした姿
    を描いていてなかなか面白い。

    安房里見家の百人衆(半農の郷士)の金丸強右衛門(八犬伝を
    思い出させる!)は、家人を抱え、戦では馬に乗って馳せ参ずる
    立場だが、平時は農業に励み、自前の船も持っていて交易に出
    かけて稼ぐという面も持っている。

    秀吉の北条攻めに主家に従って船で参戦するが、秀吉によって
    主家の領地が減らされたため金丸家の領地も削られ、太閤検地
    によって、今までの在地支配が変わる。

    徳川の江戸入りによって人口が膨張し、商いのチャンスは広がっ
    たが、秀吉の城下に屋敷を構える普請にかり出され、朝鮮出兵に
    動員され翻弄される。

    最後は、関ヶ原の合戦で勝ち組になったものの、関東から外様を
    追い出すために里見家は難癖を付けられて改易され、家臣は散り
    ぢりになるが、殿様からもらった土地ではないから金丸家は農業と
    船の交易で生き続ける。

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著者プロフィール

1958年岐阜県生まれ。一橋大学卒業。1996年「一所懸命」で小説現代新人賞を受賞しデビュー。98年『簒奪者』で歴史群像大賞、2003年『月ノ浦惣庄公事置書』で松本清張賞、04年『村を助くは誰ぞ』で歴史文学賞、08年『清佑、ただいま在庄』で中山義秀賞、14年『異国合戦 蒙古襲来異聞』で本屋が選ぶ時代小説大賞2014をそれぞれ受賞。『太閤の巨いなる遺命』『天下を計る』『情け深くあれ』など著書多数。

「2017年 『絢爛たる奔流』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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