悪の教典

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 1707
レビュー : 356
  • Amazon.co.jp ・本 (669ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163809809

感想・レビュー・書評

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  • おもしろかったけど、そう言うのをためらってしまう作品。理由は、蓮実の非道ぶりが半端ないのと、いろいろと矛盾や疑問を感じるため。

    例えば、殺人には計画性が必要と言っておきながら、その場しのぎで簡単に人を殺して、しかも後処理がお粗末。後半の大量殺戮もそうだけど、運と直感に頼りすぎ。
    素人に死体のふりは無理と言ったすぐ後に、死体のふりした生徒にあっさり騙されるし。他にも気になるところは数知れず。

    ハラハラしたし一気読みしたけど、突っ込みどころが多くてなんだかもやもやしてしまう。つい批判したくなるのは、やっぱり蓮実への嫌悪感と、殺伐とした内容のせいかもしれない。

  • 前半は文句なしに面白かったんだけど、後半の大量殺人のあたりから、ちょっと盛り下がりました。なんか、とりあえずみんな殺していこう的な感じで。やっぱ、生徒全員を標的にするのは書くのも大変なんでしょうが、もう少しどうにかして欲しかったな。でも、面白かったです。この作家の他の本も読んでみたいと思いました。

  • 怖かった、怖かった、怖かった~!!

    映画の予告を見たことがあるので、なんとなくわかってはいたのよ。
    若くて子どもたちに人気のある爽やかな青年教師が、学校を舞台に大量殺人をする…らしい話であることは。
    だから何となく、行き過ぎた正義感が先生を豹変させたとかなんとか、そんな話かと思っていたら、全然違いました。

    読み始めこそ爽やかが溢れていましたが、第一章を読み終わることにはすでに「この先生おかしい」と思う。
    まあ、この学校の先生達はそろいもそろって変な人ばっかりなんですけどね。

    先生が大量殺人をする理由。
    これが実に自分勝手。
    自分の思うとおりにならないことは排除していく。

    常識的に考えても能力的に考えてもこんな極端なことはできないけれど、自分が絶対で、他人を思いやることがなく、排他的で攻撃的な人って割といる。
    どんなに言葉を尽くして話しても伝わらない人っている。
    徹底的で圧倒的な断絶。

    たぶん作者が書きたかったのはそういう恐怖だと思うんだけど。
    私も途中まではそれが怖くてしょうがなかったんだけど。

    今日の昼休みに残り200ページくらいのところから読み始めたのね。
    大量殺人が始まるところ。
    あくまでも先生を信じる生徒たち、先生の恐ろしさを知って何とか生き延びようとする生徒たち。
    友だちの仇を取る。好きな子を守る。ヒーローになる。
    そんな子どもたちをあざ笑うかのように淡々と自分のクラスの生徒たちを殺していく先生。
    怖い。怖すぎる。

    ホラーもスプラッターも苦手なんです。
    怖くて怖くて、読むのが止められない。こんなに怖いところで中断なんてできないもの。
    でも早く終わりにしたくて、1時間の昼休みで100ページ読んだ。
    早く!早く!早く!

    誰か、なんとか先生の裏をかいて!
    そしてこの物語を早くおしまいにして!

    心臓が痛いほどドキドキして、いま恐怖のあまり死んでしまったとしたら、多分第三者的には私の死因はパンをのどに詰まらせて窒息。的なことになるんだろうなあと思いながらページをめくる。めくる。

    最後の100ページは帰宅ラッシュで賑わう駅の構内で読んだ。
    続きを早く読み終えたかったからというのと、静かなところで読みたくなかったからという理由で。
    もう、本当に怖かった。
    本屋大賞にホラーとスプラッターをノミネートするの、やめてよぅ。(T_T)

  • サイコパス小説の傑作!! 今まで読んでなくてごめんなさい! 『ISOLA』や『黒い家』を読んだだけで、あまり好みじゃないかな...とか思っててごめんなさい! 超好みです!!
    こんな魅力的なサイコパス、初めて。しかも、ここまでサイコパスに共感(?)できるなんて...。
    なぜか被害者よりも、大量殺人犯に思い入れしてしまう不思議さ。残虐なシーンも、主人公の視点を通すと、日常生活の微笑ましいひとコマに思えてくる。
    たぶんこの人は〝人間〟じゃないからなんだろうなぁ。すべてを破壊し尽くす様は、『シン・ゴジラ』を観た時のような、すがすがしいほどの爽快感でした!

  • 「バトル・ロワイアル」の類似小説、という感じなのだが、いかんせん教師1人 vs クラス全員なので、設定に無理を感じた。とはいえ、途中まではおもしろくて一気に読めた。

  • ちょっと前に、今どきの子どもは虫にびびって殺すこともできないなんて話を聞いたけど、まぁ殺すってのはぶっちゃけびびるかな。虫っていっても蚊はオッケーだな、あれなら何ら罪悪感なく殺せるけど、ゴキになるとちょいと微妙だな。あれ潰すとグチャーってなってなんか白いもの飛び散るし。カナブンくらいなら大丈夫だ。ということは自分にとって殺してオッケーなものは、殺した時にブチャーってなんか出てくる奴だ。そうじゃないやつならオッケーだ。というくらい殺してよいかどうかの判断の分かれ目は微妙だ。
    たぶん昔は戦とかやってて人を殺すという行為は今よりずっと身近だったろうし、餓えたら犬やら猫やら殺して食う事もあったろうけど、今はぶっちゃけ何かを殺すというのは、少なくとも一般人が実際に殺す行為をするのはものすごくレアだ。あまりにレアすぎて、殺すという事がなんつーか、現実感がないというか、殺された!って漫画とか小説にでてきても、ふむふむってなるくらいかも。などと、殺すという事を考えてしまうのだった。
    ちゅうか何よりも女子高生がドリームシアター最高とか言ってるとか恐ろしくないか。しかもボーカルレスの純粋なインストバンドだ。うーむ、これがホントなら日本もまだ捨てたもんじゃないな。

  • すごくゾッとする話。しかも、犯人が主人公というのがちょっと。
    グロすぎて、夢に出てきそう。

  • 最初は全然怖くないじゃんと思いながら読み進めていくと、どんどん異常さを表していく蓮見先生がキモこわい。最初からすぐに引き込まれ、続きが気になって一気に読んでしまった。

  • 都合が悪くなったら殺す。
    ありえへんー!!殺しすぎでしょー!!
    とにかく悪い奴すぎます。
    読みやすかったけど、作者が何を伝えたいのか全く分からなかった。

  • サイコパスの話は好きだけど、なかなかどうしたグロかった。

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著者プロフィール

1959年大阪生まれ。京都大学経済学部卒。96年『十三番目の人格-ISORA-』でデビュー。翌年『黒い家』で日本ホラー小説大賞を受賞、ベストセラーとなる。05年『硝子のハンマー』で日本推理作家協会賞、08年『新世界より』で日本SF大賞、10年『悪の教典』で山田風太郎賞を受賞。

「2017年 『ダークゾーン 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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