- Amazon.co.jp ・本 (218ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163810508
感想・レビュー・書評
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夢の中で生きているような物語りだった。44歳独身、妊娠するには最後の時期。女性として人間として性の描写が多くみられ、何だかわからないと思いながらもストーリーにはついていけた。購入した終の棲家に、ふと思いつき、自分で珪藻土で壁塗りを始める。その間の物語。
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読み続ける根気がなくなってしまった。
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大道さん、初めて読んだんですが、さっぱり理解できませんでした。こういう感じの人、いるんだろうな~と思ったくらいで。
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平尾美々、44歳・独身。逗子に家を買った。これからは何でも1人でするのだ-。気楽だけれど楽じゃない、独身・家持ち女の静かな暮らしを描く。
自伝的小説とも思わせるが、作中で「自分の書く小説の登場人物(中略)自分を書こうとすればするほど自分でなくなる」と言っているので、話半分(以下?)に捉えればいいのだろう。投げやり、開き直り、露悪趣味…大道作品らしさがよく出ている。
(C) -
綺麗な装丁とタイトルに惹かれて手に取ったけど…。美しくない内容に断念!!
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気持ち悪い。よくわからない。
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生理的にだめだった・・やっぱりこの作家さん苦手。
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苦手な話
主人公の考えが理解出来ないから。 -
美々さんは、つきあうとなると、とってもめんどーくさい感じのお人だ。遠巻きにながめている分には、なんともいえぬ味わいがあるが。
小説家になるのだ、と上京してきて、ちゃんと小説家として生計をたてているのだからたいしたものなんだけど、この妄想癖はすごい。美々さんのみている世界というのは、意識とその外にある諸々が渾然としている。意識のありようによって、あるディテールがふとものすごい存在感をもったりするし、距離も時間も感覚も、自在に伸縮している感じ。
「傷口にはウオツカを」の主人公とちょっと通じるものがある。
美々さんの人間観察は辛辣だ。目の前にいる相手にたいする距離感はすごい、なのに、なんだか、ずるずると、一緒にいたりもする。冷めてしまう自分のことをよく知っている。冷めないときは、どうしようもないひとに「はまってる」状態らしい。痛い目にあうしかないパターン。
こういうの、いままでなかったよなぁ。こう、なんのてらいもなくバイセクシュアルな感じ。
面白かったけれども、美々さんの妄想のめくるめく展開とか、現実の情けなさとか、ひとと関わるときの面倒くささとかがけっこう濃厚なので、読んでいて、途中、時々くたびれた。
文句なく傑作であることは確かですが。