- 文藝春秋 (2012年1月16日発売)
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感想 : 67件
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Amazon.co.jp ・本 (248ページ) / ISBN・EAN: 9784163810904
みんなの感想まとめ
テーマは死生観や時間の流れに関する深い考察で、特に「スケーリング」の概念が印象的です。体の大きさによって時間の感じ方が異なるという視点は、子供の頃から抱いていた疑問に明快な答えを与え、動物の短命につい...
感想・レビュー・書評
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面白かった。特に「スケーリング」の話は子供の頃からぼんやり抱いていた考えに明快な裏付けを与えてくれた。体の大きさが異なれば時間速度も異なる。犬や猫の短命を嘆くことはヒト時間で彼らの一生を計る愚を犯している。彼らもヒトと同じくちゃんと15億回の拍動を打ち、30億ジュールのエネルギーを使い切って死ぬのである。彼らの目に映る人間の人生はスローモーションなのだ
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まだ読み始めたばかり。だけど、これは面白くなりそうだという予感が。ストーリーも多分好きな設定だ。“超”期待して読んでみたいと思います。あぁ~楽しみっ!
以上、読書中からのご報告でした。
そして読み終えました。2日で読みました。面白かったのですが、どこからかこんがらがってしまいました。すこし哲学的な部分は興味深くも理屈っぽくて集中してなくて行きつ戻りつしながらも適当に読み過ごしてしまいましたが、こここそが筆者の言いたいことだったのかもしれません。いや絶対そうでしょう。
最後に至ってあれ?この人誰だっけ?(最近これが多い)となって、なかなかドラマチックなのにもったいない読書をしてしまったなというところです。
記録を見ると以前にこの人の本を2冊読んでいます。1冊はとても時間がかかり、もう1冊は中断しています。感想は残してないです。少し難解だったのかな?
じっくりきちんと読めば面白い小説だと思いました。ハイ。 -
2012年出版
のためか東北地震、放射能など
死生観
印象的だったのは
この世界に住む69億の民が百年後には全員死んでいる
のところ
最近デパートでの催事
九州物産展で初めて食べて美味しさを知った
梅ヶ枝餅のことも出てきて
タイムリーだった
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未来の出来事の写真が保存されたメモリーチップや携帯電話を、そうとは知らずに受け取った男女のストーリーと要約してしまうと、そこから漏れるものが多過ぎる。この未来から来たチップや携帯という部分以外は極めてリアルな現代の社会や世相を描いた小説と言え、東日本大震災による大量の死や放射能のリスクといったものを強く意識して書かれている。特に、人が外界を認知する方法とか、人にとっての死の意味といった点については、現象学的な観点を含めた哲学的切り口から掘り下げられている。
しかし、本書は難解な小説ではない。むしろ、さわやかで、真っ直ぐに一生懸命生きる人に対するエールのようなものを感じる。もっとも、一言で説明できるほど単純なものではなく、だからこそ味わい深いのかもしれない。不思議な読後感に浸っている。 -
よかった。
イリュージョン。
ありえない話は基本好きじゃないんだけど、これはありそうな?気がしたし、あってもいいような気がしたからかなぁ。
この人の書く男女は影があるというか、日陰の人が多い気がするけど、確かな愛情を感じるし、納得できる流れ。
たぶん自分にはあってた本。 -
そうなるようになっていた。
何故写真を取る必要があったのか、とか、なぜ、それをそのままトレースしようとしたのかとか、謎はたくさんある。
わざと反発しようとしたらどうなったのか、とか。
でも、そうしなかった。
そうならなかった。
それはきっと、そうなるようになっていたからなんだろう。
それが運命というものなのかどうかは、よくわからない。 -
白石さん特有のくどくどとした文章に辟易しつつも、なお読後感は良かった。作者の作品にしては珍しく癖のない爽やかな青年が主人公になっているせいだろうか。東京と長崎を舞台にし震災後の作者の死生観を余すことなく描いている重い作品ではあるけれど、武夫とるり子の恋愛作品として読むこともできる。
二人が時を超えて再会する展開は、1Q84の天吾と青豆を彷彿とさせると感じたのは私だけだろうか。 -
そんな中でも健ちゃんのことばには救われた。
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わたしにはちょっとむずかしかったです
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この作品好き
白石さんの作品は、好きなのと、んー?てのが、分かれる -
有りそで無さそで分かるような分からないような。でも少し納得してる自分がいたりする。
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また奇天烈現象シリーズでした。
そして主人公がもやもや考えるところが、よくわかんないけどいいのかもしれない。
変な恋人堀江さんはなんなのか?確かにイリュージョン。
途中唐突なルルドの話が何故か良かったけど、最後がまたいい。こういうことある。
写真の意味に気づいて、るり子が現れるあたりから面白くなった。前半はもやもやとした幻影。後半は幻影がストーリーになって楽しめた。 -
55頁より
故郷は、人だけでできてる
わけじゃない
海や山や川、風や空気
木や草や花だって立派な故郷 -
初めて読んだ作家さん。
ある日、自分が購入したコートとまったく同じものが母親のもとに届けられた。
けれどアパートのクローゼットに、コートはある。
送って貰ったコートのポケットから見つけたメモリにあったのは、自分が持っているデータとまったく同じ。
ただ、最後のデータだけが違った。
顧客から届いたのは彼女の携帯。拾ったという。
携帯に納められたデータは自分のものとまったく同じ。
ただ、最後の画像は見知らぬ男のものだった。
ちょっと観念的な作品だ。 -
帰省してもいないのに母から電話で「こっちに戻ってきてたの?」と聞かれたら??? だったろうな。
さらに、ネーム入りレインコートを置き忘れている。
え、自宅に同じレインコートがあるのに!!!
ポケットに入っていたSDカードから、何か掴めそうなんだけど……。
そんな夢みたいなことがあったらドキドキしちゃいそう。 -
混乱している。地に足が着いていない。当時はそんな時期だったのかもしれないと3年前を思い出す。
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時間と生死(生命)に対する固定観念を揺さぶる一冊。日常と思索の往来、堪能しました。白石さんの作品を読むと、誰かと語り合いたくなります。
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本の引用や解説めいた部分が多い。登場人物の独白ではなく、著者その人の考えだ。一応、女性が語り手になるときはそんな引用や解説は一箇所もない。それぞれの引用に意味はあるだろうが、軽く読み飛ばしてしまった。それでも、十分だと思う。
未来からカメラのメモリーカードが届くところこら物語は始まる。今回は過去と未来の関わりがテーマで、根底には東日本大震災が横たわる。著者が一環して訴える「一瞬を生きる」というテーマに、あとは家族の大切さをはかとなく忍ばせる。ただ、途中から登場する2人目の主人公の意図がよくわからない。父が作った借金を払うために変態の経営者に囲われている。最終的にはきっぱりと決別する。「必要とされないことが怖かった」というのが、理由だろうが、過去ときっぱり決別し、新たに歩き出そうとするこの2人目の主人公の位置づけはどんなものなのかな。
著者プロフィール
白石一文の作品
