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Amazon.co.jp ・本 (344ページ) / ISBN・EAN: 9784163811109
みんなの感想まとめ
人間ドラマと迫力ある海洋描写が織り交ぜられた物語が展開される。昭和37年、捕鯨船団の機関士・関本源蔵が北洋での漁業に挑む中、嵐による事故で船は氷に閉ざされ、22名の船員たちは極限の状況に直面する。家族...
感想・レビュー・書評
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図書館借り出し。
素晴らしい。
どのシーンも浮かぶようだった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
昭和37年、捕鯨船団の機関士として関本源蔵は北洋漁業に出る。嵐の中事故を起こし、船は氷に囲まれ立ち往生してしまう。果たして無事生還できるのか。。。
海洋上の捕鯨船が舞台ではあるが、家族とは?、仕事とは?を問いかけてくる人間ドラマとなっている。捕鯨船でのシーンは迫力がある。
小学校の頃は給食によく鯨が出ていたのに、最近はほとんど食べる機会がなくなってしまって残念。 -
文字通り命がけの仕事の大変さを見た。よかった。
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3厳しい海の仕事。もう鯨は食べられないのかなあ
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船乗りの苦難
捕鯨船のスケール感 -
水産会社の船で機関士を務める源蔵は、北洋のサケマス漁など、一度漁に出ると数ヶ月は戻らない生活だ。南氷洋の捕鯨船に乗る直前、高校生の息子との諍いで、気まずい出航となる。義父からの頼みで船に乗せた、無気力な青年敏夫も気がかりだ。船上の生活や持ち場ごとの仕事風景は興味深く、甲板での鯨の解体や事故死した船員の弔いなど、読み応えのあるエピソードも満載だ。漁の終盤での最大の時化。船のトラブルにより零下10度の極寒の中、母船からの救助も望めない。氷に閉ざされた船内で22名の船員は身を寄せ合い運命を共にする。極限状態の中での決意と「だから俺、生きたいんです」の力強い敏夫の声に希望が灯る。
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読まないと意識することのない世界でした。クジラ船で南氷洋に向かう。息子と重なり合う若者の成長!その若者を通して息子への理解が増して行く。
この作者の色とは違ういい本でした。 -
捕鯨漁業の三等機関士の主人公関本源蔵とその家族の繋がりを描いた作品だ。
南氷洋まで鯨を追い求める漁業につきながら、家族を養うため自分の人生をかける関本。この昭和37年の時代背景には、古き良き家族の絆も感じられた。
陸上ではうまくいかない就職を海の上に求め、同郷の関本を頼って来た“今時”の若者・枝川敏雄に、関本は思春期の息子の姿をかさねて、面倒をみる。思春期にはいった息子とは会話もなくすれ違いのままで親子関係もうまくいっていないから、関本は気になっていたのだ。
仕事とはいえ、一度漁にでれば半年は帰ってこれない捕鯨である。船の上の生活は、ある意味、「牢獄」といっていいほどの過酷なものだ。そんなところで、この若者がやっていけるのかと、関本は心配する。だが、船が時化にあって遭難しかけ九死に一生を得た時、敏雄は見違えるほどたくましくなっていた。
そんな敏雄にわが子の姿をダブらせ、船の行方を指し示す「羅針」のように、息子たちの人生の指針となればいいと、源蔵は思った。
船で暮らす船乗りにはそれなりの苦労や心配事もあるのだ。そんな厳しい仕事への誇りと責任感を通して、一家の大黒柱の存在が浮き彫りになっている。昭和の父親像がみごとに描かれていたと思う。
はたして、今、こんな父親がいるだろうか?
残念だが、いないような気がしてならない。 -
昭和の父親の話。
今は絶滅したんだろうか。 -
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良いことは書いていると思うんだけど、再生巨流とかラストワンマイルのように読んでて体が震えなかった。自己を勝手に重ねることが出来るもがくサラリーマンのこの人の小説をもう一度読みたい。異端の大儀もスーパーエリートだったし…。
面白いから本は売れるのだけれど、売れるために書かれた本は大抵つまらない。著者だけじゃなく編集、出版社のあざとさが見えるからだと思う。2012年はこんな昭和の男から始まり、夏に海賊とよばれた男でブレイクというトレンドを確認できた一冊。時代的にも回帰や復古が今流行っているけど、時代のど真ん中にパワーフォールを落とす一冊を読者は待っているんじゃないだろうか、特にビジネスが舞台だと。そういう意味だとネットの普及のような大きな地殻変動も書いちゃったし、団塊の話も書いちゃったし、新エネルギーの車の話も書いちゃったし…
残るのは花王がヘルシア出して飲料に突撃したり、パナソニックが美容に手を出したようなボーダレスなカテゴリー破壊者と被害者、消費者の享受したものと失ったものみたいなストーリーを読みたい(自分には書けないけど))そういう意味だと日本の企業って不景気でしばらく安牌路線だからドラマティックなものは少ないのかもしれない。 -
昭和の捕鯨船の世界が詳細に描写されていて、間にそれを待つ家族の心情が交錯する内容でした。楡作品は久しぶりに読みましたが、ストレートで好きです。
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昭和40年代を中心に一人の船乗りの姿を描く物語です。船乗りとはいっても、機関部に所属するエンジニアで海の荒くれ者とは違います。
日本の高度経済成長期終盤の様子が垣間見え、昭和の匂い満載の捕鯨船ということで現実感はありませんでした。
しかし、一時、日本の食を支えたとされる鯨がどのように狩られ、そこに命をかけた男達の物語としては楽しめました。息子とのやりとりや遭難するところなどはもう少しひねってあってもよかったような気がしました。 -
7
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共感ポイントがなかった。
親子、家族、父親の役割、そんな感じ? -
遠洋漁業、捕鯨船、昭和の海に生きた男と家族の話。
半年間帰れず、嵐の中で命を掛けた操業、直接獲物とは触れない部署の人々(機関士など)今までしらなかった業界の話で興味深く読めた。 -
楡さんの作品を読むのは、「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・東京」以来の2作品目になります。
「ワンス~」のようなストーリーかなぁ~と思っていたのだけど、読んでいたら全然違っていてちょっと残念…。
でも、両親の存在について少し考えさせられました。父親って、いつもはいてもいなくても(こんなこと書いたら世のお父さん方に申し訳ないけど…)みたいなところがあるけど、やっぱりいなくなると、経済的に大きく支えられていたと気づくし、男親っていうのがいるだけで、外から守られているんだというのが、いなくなって分かってしまう。
同様に、母親も日ごろは口うるさく、うっとうしく感じるのに、いなくなれば、扇の要がなくなってしまったようになってしまう。健康に元気に生きているうちに、やっぱり大切にしていきたいなーって、この本を最後まで読んで感じました(^ -^) -
最初はどういう話なんだろうという、地味な展開。
だが、南氷洋の捕鯨船に乗り込んだあたりから
仕事するということの意味に気付かせてくれる終盤の
流れは読み応えあり。
現役の高校生に是非、読んで欲しい。 -
源蔵を中心とした、昭和の海の男の物語。
父子関係とか色々描きたかったんだろうけれど、薄味だなぁ。
著者プロフィール
楡周平の作品
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