ウィンター・ホリデー

著者 : 坂木司
  • 文藝春秋 (2012年1月発売)
3.89
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  • 本棚登録 :1307
  • レビュー :230
  • Amazon.co.jp ・本 (397ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163811406

作品紹介・あらすじ

届けたい。間に合わないものなんてないから。一人から二人、そして…。父子の絆の先にある、家族の物語。父親は元ヤン・元ホスト・現宅配便ドライバー、息子はしっかり者だけど所帯じみてるのが玉にきずの小学生。冬休み、期間限定父子ふたたび。

ウィンター・ホリデーの感想・レビュー・書評

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  • 最終の新幹線で帰る恋人をホームで見送る
    昔懐かしい遠距離恋愛の物語より、なんだかよっぽどきゅんきゅんするような。

    デビュー作の『青空の卵』シリーズの坂木と鳥井といい、
    このハチさん便シリーズの大和と進といい、
    坂木司さんは、男女間以外の片想いを描かせると抜群に上手いのです。
    といっても、めくるめくBLの世界とかではなくて
    『青空の卵』では友人同士、この本ではまだ親子歴数か月の父親と息子なのだけれど。

    お互いに相手のことを、これ以上ないくらい深く深く思い遣っている。
    読者からすると、「あなた達、立派に両想いなのにどうして気づかないの?!」
    とやきもきしてしまうほどに。
    なのに、想いが大きすぎて、閉じ込めようとした挙句ぶっきら棒に振舞ってしまったり
    自分は相手の重荷になっている、きっといつかは離れていってしまう、と悩んだり。

    ハチさん便のドライバーとして働く今も、元ホストの条件反射がたまに出て
    お客様に片膝立てて名刺を捧げてしまう、単純だけど気のいい大和。
    一緒に過ごした短い夏休みの思い出を宝物のように抱きしめて
    冬休みを指折り数えて待っていた、しっかり者だけど繊細な進。
    クリスマス、大晦日、お正月、バレンタイン、ホワイトデーと
    わくわくするようなイベントに沿って描かれる、父と息子の究極の片想い。
    荷物はお客様へとしっかり届けられるのに、
    溢れる想いはなかなかうまく届けられない大和が微笑ましくて。

    雪が解けてふっくらとした春の大地が現れるように
    モコモコした片想いというコートを脱いだら、温かい両想いが顔を出す。
    あまりの相思相愛ぶりに、こちらまで照れくさくなってしまうような
    可愛らしい父と息子の物語です。

    • nobo0803さん
      まろんさん

      こんにちは♫
      お久しぶりです。冠婚葬祭ラッシュッでお忙しくされててしばらくレビューを拝見しないなぁと思っていたのですが・・
      体調を崩されていたのでしょうか??
      最近は今までのようにたくさんのレビューを書かれていて、元気にしているんだなぁとほっとしています。
      私の方も、なんなんでしょうこのあまりの暑さに本を読む気力を奪われたようで、活字を追うのが億劫になってました(>_<)元気にはしてるんですけどね・・

      ウィンターホリデーお手元に届いたのですね♫
      坂木さん、そうですね!彼が書く男女間以外の片思い素敵ですよね。もう~!!っとこんなに分かり合ってるのに!!ってもどかしくなることがよくありますね(#^^#)
      大和と進むもこれ以上ないってほどお互いのことをおもっているのに素直になれず、空回りしているところがもどかしくもあり、微笑ましく感じます。
      2013/08/25
    • まろんさん
      noboさん☆

      おひさしぶりです♪
      心配してくださって、ほんとにありがとうございます。
      冠婚葬祭ラッシュのあと、ご想像通り、
      ひ弱な私は疲れに夏バテが重なって、くた~っとなっておりました。
      でも、レビューは書けなくても、家事がおろそかになっても
      本はコソコソ読んでいたので、読みためてしまった本のレビューを
      今、必死になって書いているところだったりします(・_・;)

      『ウィンター・ホリデー』、大和と進の片想いぶりが、相変わらず可愛らしいですよね♪
      大和は今回、やがては大人になって、手を離れていく進を思い描いていたけれど
      ファンとしては、もう少しあのふたりのアツアツぶりを見ていたいなぁ、
      坂木さん、もう1作くらい続けてくれないかなぁ・・・
      なんて思ってしまいますよね(*'-')フフ♪
      2013/08/26
  • 進君の相変わらずな、お母さんっぷり、それが古女房だあったり、新婚の妻だったり、所々にある大和のツッコミが面白い。
    しかし、なんて気の付く息子なんだろう。
    でも、まだまだ子供らしくて健気に、お父さんとお母さんを会わせようとするところがかわいいなあ。

    ワーキングホリデーに続き、さくっと読めて面白かった。

    • まろんさん
      『ワーキング・ホリデー』は置いてあるのに、いつまでたっても
      この『ウィンター・ホリデー』は置いてくれない図書館に、やきもきしている私です。
      進くん、あいかわらずかいがいしく「ちいさなお母さん」ぶりを発揮してるんですね♪
      早く読みたいなぁ。。。でも、いつの日かちゃんと置いてくれるのかしら。。。
      2013/01/25
    • 円軌道の外さん

      遅くなりましたが
      コメントありがとうございました(^O^)


      坂木さんは
      「短劇」を読んで、
      今やっとこさ
      「和菓子のアン」を読み始めたところです(汗)

      これからドシドシ
      攻めていきたい作家さんなんで(笑)
      コレも読みたいリストに控えておきますね(笑)♪


      nobo0803さんは
      結構読まれてるんですか?


      2013/01/28
    • nobo0803さん
      まろんさん

      図書館おいてないんですね(>_<)
      私は予約待ち半年でした。
      忘れたころにやってきたって感じでした。
      まろんさんとこの図書館にも置いてもらえますように・・・

      円軌道の外さん

      坂木さんは、疲れた時でもさくっと読めるし、出てくるキャラが結構個性的で私は好きですよ。
      って、まだ読んでないのもありますが・・・
      2013/01/28
  • ☆5つをつけた【ワーキング・ホリデー】の続編です。
    ずっと読みたいと思いつつ、なかなか機会がなかった本。
    やっと出会えた~!と感激ひとしおでした(笑)。
    元ヤンで元ホストの大和とその息子の進が繰り広げる物語。
    やっぱり好きだわぁ~。

  • ワーキングホリデーの続編とは知らず前作を読んではいなかったものの、十分に楽しめた。
    元ヤンキーで元ホストの宅配便配達員の大和と離れて暮らす息子の進と待ちに待った期間限定の父子での暮らし。
    冬休みやバレンタインのイベントに心温まるストーリーにほっこりさせられた。
    それにしても、しっかりものの進、このような息子がいたらなーと微笑ましい思いとなった。大和も荷物を届けることは、誰かの気持ちを届けることの職業意識も高くなり、色々な経験が元で助けになる沢山の友人がいる大和が頼もしくみえた。

  • 「人間失格」のあとに読むと、なんかすごい和むね。
    深い深い人間嫌いや人間不信の無限ループに比べたら、
    なんてシンプルでなんて前向きなことか。

    好きなものは好き。
    大切なものは大切にする。
    とてもいいことだと思います。

    相変らず、「おかん」の進がかわゆいなぁ。
    冬の話だけに、ちょっと心あたたまりました。

  • 可愛くて暖かい作品だった
    是非一作目も読みたいな

    ジャスミンの名言がすごく響いた
    ジャスミンに僕も拾われたい
    雪夜もすごくいい
    雪夜だけの作品も読んでみたいくらい

    キャラクターが個性豊かでみんなそれぞれ暖かい
    大和がんばれ

  • ワーキング・ホリデーの続編。
    前作を読んでから随分間が空いてしまったが、この本だけでも人物像を読み取れるので、問題なかった。
    冬の季節のイベントに合わせて、ハニー・ビーの仲間とヤマト、ジャスミンの仲間たちが楽しく、ちょっと「きゅん」となる話を、読み終わった後はほっこり感で包んでくれます。
    前向きに生きる勇気を与えてくれる本です。
    ラストを読んで、続きが気になる。

  • 『ワーキングホリデー』の続編。
    元ホストの宅配配達員ヤマトが、離れて暮らす息子進と過ごす冬の出来事。

    二人の関係が落ち着いてきてる感じが良いです。
    ヤマトの不器用さにハラハラすることもあったけど、きっといい家族になれると思う。
    進のお母さん由希子と結婚できるのかな、と期待を持たせた終わり方にワクワクしました。

    スピンオフだという『ホリデーイン』も借りてきているので、このまま読もうと思います。

  • 元ヤン元ホストの沖田と、出来た息子のお話。ワーキング・ホリデイの続編。なんというか…面白いけど、本を読んでるというより漫画を読んでる感じだった。この著者、こんなに有川浩と似た雰囲気だったかなあ。

  • 坂木節ここにありって感じかな。
    重厚さは全くないけれどさらっと気軽に読めてほっこりした読了感。
    自分がすさんでる時に読むと良いかも?
    未読だけどサクライさんはもしかして「和菓子のアン」に出てくるのかな?
    この人もリンクさせる系の作家さんなのかしら(・・?

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