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Amazon.co.jp ・本 (392ページ) / ISBN・EAN: 9784163812106
みんなの感想まとめ
歴史の深みとキャラクターの魅力が交錯する物語が展開され、主人公は慎重に計画を練り、目標に向かって着実に歩みを進めます。彼の内面には人間の情が欠けているものの、その冷静さが周囲を引き寄せ、信頼を得る要因...
感想・レビュー・書評
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読みました、中国人として、感動しました
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なかなかに最新の研究成果を読み込みつつ書かれたのではないかと推測される。スタートは、皇帝モンケに命じられて、南宋征服に備えた雲南遠征を実施している所から。時に陰険と称されながらも、慎重に、深く思慮し、先の先まで見つめつつ、一歩一歩地歩を固め、目標に進んでいき、頂点に立ったあとは、人の心はままならぬ、と思いながらも広大な世界を豊かに治めるために心をくだく。狂言回しはヤズディー。人としての情は欠落しているが、それゆえに直言でき、欲はすばらしい品物を鑑定したいというそれのみに尽きる、と。だからこそ生き残り、だからこそ問いかけてみたくなる、と。/「次の出発はこの冬かな」モンケに通じたと考えたのは、甘えだったのだ。p.49/チャブイはクビライを信じていた。あれほど遠くのものを見て、先のことを考えている男はほかにいない。日頃は地味なほうだが、それは爪を隠しているからだ。能力にふさわしい地位を得れば、どこまで羽ばたいていけるのか、楽しみであった。p.114/「叛逆者となっても、私についてくるか」p.140/「同族を簡単に殺す男に、大カアンたる資格はない」p.193/クビライは鷹揚にうなずいた。バヤンはもう、フレグ・ウルスに戻ることはない。本人もその覚悟をかためたようだ。p.219/「民でも土地でも皇帝でもない。そなたの言う朝とは何なのだ」「世の理、とでも言おうか。宋の朝も天地を律する正気の、ひとつの表れにすぎない」「かたち無きものに、忠誠を捧げるというのか」「忠誠とて、かたち無きものだ。されば、不思議はあるまい」pp.320-1/「ままならぬものだな。世のすべてを支配するのは無理か」(ナヤンの反乱をおさめつつあるときに)p.366/「だが、ふいに思ったのだ。私がいなくなってはじめて、私がめざした体制は完成するのではないか、と」p.372/対する、カイドゥの造形も魅力的。ただの強い自慢の猪武者ではなく、策謀をめぐらせ、背後であやつり、反乱を起こさせ、力を削ごうとし、必ずしも果たせず、しかし決して諦めず、引く所は引き、クビライの死でようやく機が熟したと思いきや、周囲の有力者が親カイドゥではなく、反クビライだっただけで、続々離れていき、あらためての敗北感を抱きしめてほろびていき、かえってクビライをきわだたせるかたちに。
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ほほう。
今度はそこかーーーーー。
文章や物語の書き方はさらっとしてるのに、歴史の内容は濃い(笑)
もっともっとマニアックに突っ走っていただきたい。 -
やっぱり一代記物は歴史を知るにはいいけど、小説としての面白さは落ちるなあ。。珍しく最後が気に入ったので星ひとつプラス。カイドゥのところを膨らませると面白い話になりそうだった。
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