平蔵の首

  • 文藝春秋 (2012年3月14日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784163812502

感想・レビュー・書評

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  • スカッとする6つの短編からなる。
    火盗改の長谷川平蔵がかっこいい。情けもあって面白かった。

  • 気持ちはわかるが…先日、中村吉右衛門さんがついに池波鬼平に幕を下ろした。すべての原作を演じきったからというコメントを見たような気がしたが、感謝の言葉でいっぱいです。

    「平蔵の首」

    逢坂先生の作品は好きな部類だが、これはもうやめておこう。長谷川平蔵が僕の中に膨らんでいるイメージの鬼平とはかけ離れていた。愛情が感じられない。部下にも密偵たちにも…そして粋じゃない。人間らしさが欠けた江戸時代の官僚のように思えた。武人ではなく官僚だ

    とにかく回りくどい…これがテレビ化やDVD化などと言っても触手が湧かないだろうなぁ~

  • 【読間】

    連作短編集。
    いわゆる「鬼平犯科帳」。

    むかし、祖父らが観ていた時代劇番組を懐かしみ、借りてみた。まあまあ面白い。

    驚きが2つ。
    ……逢坂剛が時代劇を!という点。
    ……逢坂剛がトリックものを!という点。


    【読間】
    逢坂剛がトリックものを!

    ……は、まあよくよく思い返せば“百舌”もその範疇に入るか、と思い直す(苦笑)。


    さて本作。
    良くできた仕掛けモノを書き連ねたものだね。“ネタばらし”はどうしてくれるものかと、楽しみながら読めた♪

    とはいえ元々“仕掛けありき”な小説は好きでないため、★は1つ欠けて……

    ★3つ、7ポイント。
    2016.02.25.図。

    ※元祖(?)池波版の“鬼平”は、どんな作風だったのだろうか?(長寿連載だったからには、世間には広く受け入れられていたはず)、興味が湧いた。

    ※(Wikiで調べたところによると)映像化に当たって、『原作ネタが尽きたら製作を中止するよう』との制約がかけられたという、子供の頃に見掛けた連続時代劇「鬼平犯科帳」にも、ちょいと興味が湧いた。

  • 長谷川平蔵ってこんなになんでもお見通しなの?
    うーん余裕すぎる。
    安心して読み進められます。

  • 本格的な語り口で読んでいて安定感があるが、プロットがやや複雑で分かりにくい部分があった。

  • やはり池波さんの鬼平のイメージがあり過ぎて、やや消化不良気味。

  • 江戸時代の火盗改(今で言う刑事部長?)平蔵が盗難組織を壊滅して行くと言う現代で言う刑事物の江戸時代版、古畑任三郎の江戸期代版って言ってもよいか?何れにしても気張らずにさらっと読める時代小説だった。

  • 池波正太郎「鬼平犯科帳」の主人公長谷川平蔵をオマージュした本。

    オマージュしたんでしょ?
    平蔵が全然キャラが違っちゃったじゃない。

    粋なイイオトコじゃない。

    はじめから違うな、とは思ったけど我慢して読んだ。
    やっぱり違うじゃないの。

    これでよく出したな~と。よりによって池波さんの本を・・・
    池波作品が大好きな私は、我慢ならなかった。

    これが、オマージュしてなかったりしたら話が違ってたかも。
    そのときには、主人公は全く別人で。

  • オリジナルの平蔵とはだいぶ感じが違うが、続きが読みたい。シリーズ化はしないのかな。

  • 逢坂剛流の池波正太郎の鬼平へのオマージュ。
    手下の元盗っ人たちとのチームプレーと、池波鬼平とは異なる正体を現さない鬼平の見事なチームプレーが楽しい時代小説になっていました。

  • 逢坂が描く鬼平~盗人の間では長谷川平蔵の素顔を見た盗人は長生きできないと評判だ。火付け盗賊改めの手先となっている女を昔の頭目が呼び出して顔を確かめようとして,罠に嵌る。剣術の達人が一味に加わっていると知って,殺された引き込みの死体に化けたり,平蔵に化けた役者に騙されそうになり,盗賊に殺された許嫁の敵を討とうとする男に密かに手を貸したり~書く人によって違う火盗改の鬼平犯科帳が出来るもんだな。この鬼平は身代わりを巧く遣う

  • 逢坂版鬼平。
    本家は未読、鬼平といえば時代劇の私には違和感無く読めた。
    トンチが効いてるところが、逢坂さんらしくて、いいんじゃない。

  • 長谷川平蔵と言えば何といっても池波正太郎の「鬼平犯科帳」に始まり「鬼平犯科帳」に終わる。池波の描く平蔵は余りにも有名に成りすぎて、鬼平こそが実物の長谷川平蔵を越えて歴史の一部となっている感すらある。また池波の鬼平が余りにも傑出しすぎているが故に、平蔵を主人公にした新作は、時代小説作家の誰もが二の足を踏み、試みられることはないだろうと思っていた。

    が、その一種のタブーとも言える第二の平蔵物語を手に敢然と池波正太郎へ挑戦状を突きつけたのが逢坂剛だ。自分にとって逢坂の代表作と言えばお茶の水署のデコボコ刑事を描いた「俺たちの街」シリーズだ。時代小説も書いてないわけではなく、「道連れ彦輔」シリーズや「重蔵始末」があり、それなりに楽しめる作品になっていた。それにしてもだ、決して時代小説一辺倒でもない逢坂が良くぞこの平蔵を取り上げたものとつくずく感心するというよりも驚きが先立つのだ。

    さて肝心の逢坂の描く平蔵だが、勿論、役柄は「火付盗賊改め」で江戸を舞台に暗躍する盗人達を追い詰め捕縛するし、見どころのある盗人に眼を掛け平蔵の手下にする当りはお決まりということで池波正太郎の描く平蔵像を有る意味では忠実になぞっている。

    同じ平蔵であれば面白みが無いという訳ではないだろうが、逢坂が趣向を凝らそうとしている部分は盗人たちとの駆け引きだ。元々が推理小説作家である逢坂の血が騒ぐのか、盗人捕縛に際して平蔵の意図を何重にも隠したり、部下を平蔵の身代わりにして敵を欺くと云うような場面が多いように感じられる。つまり、どっしりと構えた正攻法の鬼平というよりも、盗人捕縛に際していろいろな方策を試してみるような柔軟性というか若さが伺えるという感じだろうか。一歩間違えると、策を弄しすぎる姑息な平蔵というものに繋がりかねない危うさなのだが。

    尚、短い地口文、簡潔な会話文と改行を多用することで読者に行間を読ませるスタイルは池波文体の最大の特徴であり独特のリズム感を生んでいるが、流石にそれは逢坂の平蔵には無いものだ。恐らく逢坂の平蔵を読んでいて一番の違和感は、そのリズム感の違いで池波正太郎では無いと頭で理解しつつもどこかで、文体も含め池波正太郎の鬼平との違いを認識している感覚から離れられないことだろう。

    逢坂の「平蔵」がシリーズ化して、今後も長く書き続けられるならばそうした違和感も時間と共に払拭できるのとは思うのだが。

  • ゴメンよ。鬼平はTVドラマは見ているけれど、池波先生の原作は未読。その上での逢坂剛氏による新たな鬼平を読ませて頂きました。
    そんな訳で、読んでる最中も常に長谷川平蔵のイメージは吉右衛門の鬼平そのまんま。
    同心や手先は当然TVシリーズとは違うわけだけれど、見事に「鬼平の世界」を醸し出している。
    そしてミステリーとして、ハードボイルドとして「あっ」と言わせる見事な展開。

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著者プロフィール

逢坂剛
一九四三年、東京生まれ。八〇年「暗殺者グラナダに死す」でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。八六年に刊行した『カディスの赤い星』で直木賞、日本推理作家協会賞、日本冒険小説協会大賞をトリプル受賞。二〇一三年に日本ミステリー文学大賞、一五年には『平蔵狩り』で吉川英治文学賞を受賞。「百舌」シリーズや「長谷川平蔵」シリーズなど著作多数。

「2022年 『最果ての決闘者』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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