三匹のおっさん ふたたび

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 6450
レビュー : 882
  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163812601

感想・レビュー・書評

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  • 今回は、前作では脇役だったパパママ世代がクローズアップされている。特に自分と同性で年代の近い貴子の話は、人ごとのような気がしなかった。
    三匹のおっさんもかっこいいけど、祐希と早苗の初々しい高校生カップルがほほえましくて好き。
    本屋の万引きのエピソードは、お店の方もなかなか大変なんだなあ、と改めて思った。

    「好きだよと言えずに初恋は、」は読み始めてすぐ前作で転校していった潤子だと分かったが、彼は「どこかで覚えがあるような…」と思っていたら、終わり近くで名前が。あぁ、彼かぁ、と納得。小学生の時からモテてたんだな。

  • はい、ずばり面白いです。元気な初老の痛快活劇とほどよい甘さの若い二人が、年代超えて町内を駆け回る。三度の登場をお待ち申し上げます。

  • おっさんたちふたたび!
    前作はおっさんと孫世代中心だったのが、今回はその周辺の人々、ということで、何と云うか…地域コミュニティとか、それぞれが小さな頃から知っている相手との機微だとか、そんなものをすごく近く感じる話でした。
    今まであんまり好きじゃなかったキャラの別の面も見られたし。

    にしても、女の世界怖い。

    でもこの本で一番感動したのは、あとがき。
    有川さんのあちがきには時々やられます。
    あー、本はなるべく書店で新刊書を買おう、と心に決めました。
    田舎故、通販じゃなきゃ買えなかったりすることもあるけど。
    あとは図書館。
    次代の作家を育てる資金を出しているんだ、という意識は勿論なかったけど、これからはちょっと違う気持ちで本が買えそう。
    嬉しい話をありがとうございました!

  • 「三匹のおっさん」の続編。
    貴子さんのアルバイトの話。
    本屋の万引きの話。
    が面白かった。
    というか、子持ちの主婦としては身近な問題なので。
    おっさん達をはじめ、登場人物がみな成長している。
    それが清々しい一冊。

  • 待ってました、続編!相変わらずおっさん達はかっこいい。前回描かれなかった親世代の話も加わり、いろんな世代の目線に立って話が書けるってすごいなーと改めて有川を尊敬。
    内容はもちろん面白いけど、この本のあとがきが好きだ。作家・出版界の話をしてくれて、「この本を買ってくれてありがとう。借りて読んでいるという人は他の本を買ってくれていると思う。未来の作家の為に投資しているんだと思ってください」みたいな事が書かれてたと思うんだけど。
    新刊だと¥1500前後するし正直まぁ安くはないけど、こういう風に「投資してるんだ」なんて思えるのはいいな。新しい視点をもらえた気がした。
    自信を持って投資するので、早く文庫化してください。

  • やっぱり三匹のおっさんは面白い!
    早苗ちゃんとノリさんのお話は少しウルっときた。
    前作に比べて痛快活劇!という印象は薄くなったような気もしますが、三匹のおっさんたちの魅力をまた違った方向から見られて楽しめました。
    このシリーズはこれからも続いて欲しいなと思います。

  • 今年の母の日に「三匹のおっさん」をプレゼントしたのですが、見事にはまった母が続編を購入。私も読みました。
    一巻とはちがく、父母世代や子供世代にスポットライトを当ててる今回。前作であまり好きじゃなかった貴子さんを少し好きになりました。子供世代の恋愛模様は今回もきゅんきゅんです。

    若者と高齢者、最近悪くなってるのはどっちなの?と問いかけられる話が多々あります。
    面白いけれど、ちゃんと世の中の問題点をいぬいてるところは有川先生さすがです。
    私は某書店でアルバイトをしてるのもあって、万引きの話にはすごく共感しました。アルバイトを始めたひと、本屋で働いてるひと、親が嫌いなひとにはぜひ読んで欲しいです。
    きっと共感できたり、見方が変わったりすることでしょう。

  • 待ちに待った三匹ふたたび!
    これはもう、本当に有川節満載、というかゆるがないなぁ。
    有川さんは、芯のしっかりした人の話を描くのがうまいが、それは彼女自身がそうだからなのだろう。
    物語を読んでいると、時々ドキッとするようなことが書いてあって、鏡を見せられてるような気持ちになる。
    三匹のように、自信を持って毎日を生きるにはまだまだ修行が必要だけれど、恥ずかしくないように生きなくちゃなぁ、と思った。

  • 三匹のおっさん、題名通り「ふたたび」です。

    今回は三匹の活躍のサイドストーリーを面白く読みました。
    いちばん好きだったのはお祭り復活が書かれた第五話。
    すたれてしまった地域の祭りをなんとかしたいと動いていくあらすじですが、シゲと居酒屋を継いだその息子、康生の話が書かれています。
    その中で康生の親に対する気持ちを読み、胸が熱くなってしまいました。
    幼児のころ大好きだったのに、小学生で親を恥ずかしいと思うようになってしまった康生。その後ろめたさや、キヨと健児の親子との違いなどもろもろの葛藤が描かれ、ふいに自分の子供の頃の親への気持ちが甦ってきました。子供は残酷です。
    大人になってまた親の良さを実感しているところも個人的に共感しています。

    冒頭マンガあり、ボーナストラックありのサービスたっぷりですね。
    有川さんの気持ちが伝わります。
    「好きだよといえずに初恋は」はとても嬉しかったです!
    まさかあの樹くんにまた会えるなんてと大感激(^ ^)!
    植物図鑑大好きだったのでぜひまた会わせてください。

    覚え書きのための感想
    第一話:「永田精肉店」で貴子がパート勤めするようになる。
    職場に慣れることの苦労や人間関係のいい面や煩わしさがとてもリアルで面白かった。
    第二話:「ブックスいわき」での万引き事件。やっている中学生だけならず非常識な親にいたっては怒り、あきれ果ててしまう。自分さえ良ければという身勝手さと自分以外のことを考えもしない不遜さの蔓延がこれまたリアルでやるせない。
    井脇店長の行動に敬服です。大人としてえらい!
    第三話:ノリに見合い話、満佐子さん登場で、早苗のこころが揺れ動く。
    受験期と重なって不安定になるところに同情。
    第四話:中学生のたむろとタバコ問題、注意に逆切れでごみ巻き散らかされ…。
    ありえなくもない悪意に自分の気持ちもどす黒くなっていきそう。
    第六話:偽三匹現る。
    本家三匹のほうこそ小説ならではのスカッと感を味あわせてくれる架空の存在なのであって、こんなエセ正義の味方のほうが現実的なのかもしれない。傲慢にひとを悪者扱いするところなんかリアルで目に浮かびそう…。

    有川浩さん気持ちの入った作品をいつもありがとうございます。
    祐希くんがいいですね。じいちゃん、ばあちゃんをちゃんと認めて、人と人とのことを蔑ろにしないところ、えらいです。これからも祐希くんの活躍を楽しみにしています。

  • 「三匹のおっさん ふたたび」──というよりも「三匹のおっさん はじめて」なのだ。
    どころか「有川浩さん はじめて」なのだ、実は。
    いやあ、面白いんですね、有川浩さんの小説って。

    本を読み終えたとき、「ああ、面白かった」と言って、パタンと本を閉じる。
    最近は、もうそれだけで充分じゃないか、という気もする。
    その本を読むのにどれだけの時間を費やしたかは、原稿用紙何百枚にも及ぶ長篇だったり、なかなか世界に入りにくい内容だったり、逆にすんなり入り込める短編だったりでかなり違うが、その間、現実を離れて仮想空間に浸り、楽しい時間を過ごせただけで充分なのではなかろうかと。
    たとえその本が重厚なテーマを突きつけるわけでもなく、何かを深く考えさせるようなものでもなく、ただただ人畜無害な楽しいストーリーというだけであっても。
    この世に生を受けて、何歳頃から自分の欲求で小説なるものを読み始めるかは人それぞれだろうが、その後の何年間、何十年間、時間にすれば何百時間、何千時間、或いは一万時間以上もの楽しい人生を送れるわけだから。
    純粋に、小説を読むことが楽しい、面白かったと言えれば充分で、映画や芝居やスポーツ観戦と何ら変わりがなくて構わないのだろうと。

    思い起こせば、私が読書の楽しさに嵌り始めた小学校高学年から中学にかけて、胸をワクワクさせながら読んだ日本児童文学や、リンドグレーンなど外国の作品を集めた岩波少年少女文庫、さらには北壮夫、石坂洋二郎、或いは集英社の女子向け小説雑誌「小説ジュニア」や、そこから生まれた「コバルト文庫」など、殆どが“楽しい”と思いながら読んだ小説だ。
    もちろん今でも、心の書である吉野源三郎「君たちはどう生きるか」や、『道徳』や『国語』の教科書に載ったような、人間の生き方とか、生と死、友情とか社会とかを深く考えさせられるような小説も大切だと思うけれど。

    この『三匹のおっさん ふたたび』を読んで、小説を読むということは自分にとって何なのか、ということをふと思った。
    この小説は、とにかく“面白かった”の一言に尽きる。
    祐希の恋人の女子高生早苗が、貴子が祐希の母親であることを知らずに、肉屋で粗相をした彼女に優しく接する場面。
    バレンタインのギフト売り場で、逆に貴子が早苗にいろいろとアドバイスする場面。
    この冒頭の二つのシーンだけで、好きな小説だという予感がした。
    人の優しさとか思いやりとかがさりげなく描かれるだけで、心が楽しくなるんだな、たぶん。
    三匹のおっさんたちも、見事にキャラクターが三者三様で際立っているうえに、『地域限定の正義の味方』という設定が楽しい。
    男なら誰でも子供の頃から正義の味方に憧れる。
    恥ずかしながら私は、小学生の時に『竜馬が行く』を読んで坂本竜馬のような男になりたいと思ったし、高一の時初めて007の映画を観た時は、007になりたいと本気で思ったものだ。
    007が正義の味方と言えるかどうかは別にしても。
    その男としての夢が、このおっさんたちの年になって実際に叶うのだから、小説の中とはいえ、羨ましくて仕方がない。胸がワクワクする。
    で、三人それぞれほんの少し弱みがあり、そこに触れられると妙に可愛くなったりして人間くさいところがまた良い。
    祐希と早苗という二人のカップルも好ましいし、早苗と則夫の親子がお互いの思いやり故に再婚に悩む場面も心あたたまる。
    なんともハートウォーミングで楽しいキャラたちとストーリーである。
    ストーリーテラーである有川浩さんの面目躍如といったところだろうか。
    現在、女性に最も人気のある作家だそうだが、この本を読んでそのことがよく分かった。
    読み終えた瞬間に、順番が逆になったが、「この前の『三匹のおっさん』が早く読みたい」と思ったもの。
    このシリーズは、書く気になれば何冊でも続きそうだし、と楽しくもなった。
    私としては、マンガの「ゴルゴ13」や「こち亀」のように、永遠に続いて欲しいシリーズだ。

    しかし、面白い作品を書く作家がまだまだいるのだなあ、とあらためて気付かされる。
    この本を読んだのも、ブクログで有川さんを多くの方々がレビューで取り上げているので、いっそのこと最新刊を予約して読もうと思ったからだ。
    おかげで、また一人好きな作家と呼べる方が増えた。
    有川浩さんを読む気にさせてくれたブクログとレビューを書かれた皆様方に感謝。

    • まろんさん
      koshoujiさん、「有川さん作品デビュー」おめでとうございます♪

      瀬尾さん作品を愛するkoshoujiさんですから、
      きっと有川さんの...
      koshoujiさん、「有川さん作品デビュー」おめでとうございます♪

      瀬尾さん作品を愛するkoshoujiさんですから、
      きっと有川さんの作品はお気に召すのではないかしら、と
      柱の陰で、ワクワクしながら待ち構えてました!

      図書館の予約待ちが何十人もというものすごさで、
      私は「三匹のおっさん」も、「ふたたび」もまだ読めないでいるのですが
      koshoujiさんなら、「阪急電車」とか「キケン」も
      大いに楽しんでくださるんじゃないかと思います!

      あ、それから、祐希くんは、「もう一つのシアター!」にも、ゲストキャラで出てきますよ♪
      でも、そちらは、「シアター!」と「シアター!2」を読んでからのほうが
      おもしろいかもしれません(*^_^*)
      2012/06/03
    • honaoさん
      ここにお返事します。
      『図書館戦争』にアニメDVDが出ているとは知りませんでした。検索してみたら~コミック本も出てるのですね。
      旧作100円...
      ここにお返事します。
      『図書館戦争』にアニメDVDが出ているとは知りませんでした。検索してみたら~コミック本も出てるのですね。
      旧作100円レンタル愛用者の私も手軽なDVDに気持ちが傾き始めました(^o^)

      『永遠の0』も流石にノンフィクションに及びませんね。
      私も読書家としても有名な児玉清さんが絶賛されていたので読んだ本ですが、koshoujiさんのように史実を極めていないので、単純に小説として感動しちゃいました(^_^;)

      “うれしい悲鳴”というのもわかりますが、睡眠不足などで体調を崩したりされませんように。
      2012/06/11
    • ecottさん
      有川浩デビューおめでとうございます☆
      素敵な出会いになったようで、よかったですね^ ^
      有川浩デビューおめでとうございます☆
      素敵な出会いになったようで、よかったですね^ ^
      2015/08/24
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著者プロフィール

有川 浩(ありかわ ひろ)
1972年高知県生まれ。PN由来として、「有川」は書店に本が並んだ時に「あ」から始まる名前として、著者五十音順で棚の最初のほうにくるから。「浩」は本名から。
2003年『塩の街 wish on my precious』で第10回電撃ゲーム小説大賞を受賞。2006年『図書館戦争』で「本の雑誌」が選ぶ2006年上半期エンターテインメントで第1位を獲得し、さらに2008年には同シリーズで第39回星雲賞日本長編作品部門を受賞。映画化もされた代表作となる。
『植物図鑑』で第1回ブクログ大賞小説部門大賞、『キケン』で第2回ブクログ大賞小説部門大賞を2年連続で受賞。2011年には『県庁おもてなし課』で「ダ・ヴィンチ BOOK OF THE YEAR 2011」で総合1位と恋愛小説1位、第3回ブクログ大賞小説部門大賞を3年連続で受賞。2012年『空飛ぶ広報室』が「ダ・ヴィンチ BOOK OF THE YEAR 2012」で小説部門第1位。
その他、ドラマ化作『フリーター、家を買う。』、映画化された『阪急電車』『県庁おもてなし課』『植物図鑑』などが代表作。

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