三匹のおっさん ふたたび

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 6450
レビュー : 883
  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163812601

感想・レビュー・書評

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  • 久々に有川さん読みました。面白かったー!
    今回も、三匹のおっさんが、地域の小さな問題のために奔走する。

    前作よりも派手な立ち回りは少なく、悪意をぶつけられる場面が多くって。
    書店で万引きする中学生、呼び出されて逆ギレする親、自宅のゴミを不法投棄して悪びれない女性に老人、屁理屈から祭りに非協力な住民…。
    悪意がどれだけ人の心をえぐって傷つけるか。
    どれも身の回りでありがちな出来事だけに、胸が痛む。
    なんて言ってみても、私は以前住んでいた田舎の濃密なコミュニティにはなじめなくて早く引越したかったし、いつも地域活動にはあまり協力的ではなくて、引越し先には管理会社にお任せにできるマンションを選んでしまうのだけれど。
    わが身振り返り反省。。

    全面的に勧善懲悪で解決!とはいかないところが、現実的だった。
    気持ちはいつも届くとは限らないし、努力がいつも実るとも限らない。
    そこがよくもあり、歯がゆくもある。
    でもどこかに救いが残っていた。確かに伝わる気持ちがあり、何かを変える行動があり。
    前作ではダメ母全開だった貴子さんの奮闘や、しっかり者の娘の早苗ちゃんの本音なんかも物語のいいスパイスになっていた。

    番外編は、女の子どちらさんだっけ?とちょっと悩んじゃった。。一冊目読んだのだいぶ前だったから。
    一方の男の子には、小学生からキラリと光る、たらしの片鱗(笑)。
    先が思いやられる、って先のことはもう知っていますが。
    こういう番外編は有川さんらしいファンサービスですね!

    三匹のおっさんみたびもきっと出るんだろうなー。
    これからも地域のために、おっさんパワーを炸裂させてほしい☆
    頑張れおっさんS!

    • まろんさん
      マリモさん、こんにちは!

      おっさんたち、「ふたたび」では、相変わらずかっこいいのだけれど
      以前より、ちゃんと周りのみんなをあてにするように...
      マリモさん、こんにちは!

      おっさんたち、「ふたたび」では、相変わらずかっこいいのだけれど
      以前より、ちゃんと周りのみんなをあてにするようになったのが、なんだかとても良くて。
      おっさん二世、三世が育ちつつあるなぁ、とうれしくなったのでした。
      ピアノを教えるくらいしか能がないところが自分と重なる貴子さんが
      今回はかなり変わろうと頑張っていることにも、勇気づけられたりして。

      「みたび」も、ぜひぜひ書いてほしいですね!
      一緒にお祈りしましょう(*'-')フフ♪
      2013/04/07
    • マリモさん
      まろんさんこんにちは!

      今巻は、周りの人たちの地味な活躍がありましたねー!
      家族あっての3匹なんだなぁって感じました。
      中でも貴子さんが変...
      まろんさんこんにちは!

      今巻は、周りの人たちの地味な活躍がありましたねー!
      家族あっての3匹なんだなぁって感じました。
      中でも貴子さんが変わろうとする姿は私も嬉しくなりました♪ どんどん頑張ってみんなを見返してほしいですねー。
      元マドンナ(笑)の芳江さんもいい味出してました。

      キャラが立ってきて、ますます今後に期待ですね~!
      私も一緒にお祈りさせてもらいます♪
      2013/04/08
  • ご近所限定正義の味方、見参!武闘派二匹&頭脳派一匹が町のトラブルに立ち向かう還歴ヒーロー活劇シリーズ最新刊。
    「BOOKデータベース」より

    前作の『三匹のおっさん』も愉快痛快、人情ほろりな感じだったが、それに負けず劣らずな内容.町内会のご近所づきあいなんてメンドクサイ、なんて思ってしまう自分を反省.古き良き、と古き良きに影響された新しき良き若者が育っているのがなんとも嬉しい.
    人の心の機微をさらりと書いてのける有川さんの相変わらず安定の文章力に脱帽.
    やっぱり人は人と関わることで、老若男女成長することができるのだなぁ、と改めて思う.

  • 文庫に落ちてくるまで待つつもりでしたが、
    ドラマ化の範囲内とのことで、購入してしまいました。

    話的には前作からの続きで、賑やかなスタート、
    相変わらずの登場人物と思いきや、、

    それぞれが少しづつですが成長していくような、、
    還暦を迎えても“成長”できるんですよ、なんて。

    それにしても、祐希くん、イイ男になったねぇ。
    なんて風に感じてしまう辺り、年取ったなぁ、、とも(汗

    また、ドラマの方も面白く、あっという間の3ヶ月でした。
    視聴率もよかったようで、DVDを真面目に検討中です。。

  • 「三匹のおっさん」の続編。
    貴子さんのアルバイトの話。
    本屋の万引きの話。
    が面白かった。
    というか、子持ちの主婦としては身近な問題なので。
    おっさん達をはじめ、登場人物がみな成長している。
    それが清々しい一冊。

  • やっぱり三匹のおっさんは面白い!
    早苗ちゃんとノリさんのお話は少しウルっときた。
    前作に比べて痛快活劇!という印象は薄くなったような気もしますが、三匹のおっさんたちの魅力をまた違った方向から見られて楽しめました。
    このシリーズはこれからも続いて欲しいなと思います。

  • 三匹のおっさん、題名通り「ふたたび」です。

    今回は三匹の活躍のサイドストーリーを面白く読みました。
    いちばん好きだったのはお祭り復活が書かれた第五話。
    すたれてしまった地域の祭りをなんとかしたいと動いていくあらすじですが、シゲと居酒屋を継いだその息子、康生の話が書かれています。
    その中で康生の親に対する気持ちを読み、胸が熱くなってしまいました。
    幼児のころ大好きだったのに、小学生で親を恥ずかしいと思うようになってしまった康生。その後ろめたさや、キヨと健児の親子との違いなどもろもろの葛藤が描かれ、ふいに自分の子供の頃の親への気持ちが甦ってきました。子供は残酷です。
    大人になってまた親の良さを実感しているところも個人的に共感しています。

    冒頭マンガあり、ボーナストラックありのサービスたっぷりですね。
    有川さんの気持ちが伝わります。
    「好きだよといえずに初恋は」はとても嬉しかったです!
    まさかあの樹くんにまた会えるなんてと大感激(^ ^)!
    植物図鑑大好きだったのでぜひまた会わせてください。

    覚え書きのための感想
    第一話:「永田精肉店」で貴子がパート勤めするようになる。
    職場に慣れることの苦労や人間関係のいい面や煩わしさがとてもリアルで面白かった。
    第二話:「ブックスいわき」での万引き事件。やっている中学生だけならず非常識な親にいたっては怒り、あきれ果ててしまう。自分さえ良ければという身勝手さと自分以外のことを考えもしない不遜さの蔓延がこれまたリアルでやるせない。
    井脇店長の行動に敬服です。大人としてえらい!
    第三話:ノリに見合い話、満佐子さん登場で、早苗のこころが揺れ動く。
    受験期と重なって不安定になるところに同情。
    第四話:中学生のたむろとタバコ問題、注意に逆切れでごみ巻き散らかされ…。
    ありえなくもない悪意に自分の気持ちもどす黒くなっていきそう。
    第六話:偽三匹現る。
    本家三匹のほうこそ小説ならではのスカッと感を味あわせてくれる架空の存在なのであって、こんなエセ正義の味方のほうが現実的なのかもしれない。傲慢にひとを悪者扱いするところなんかリアルで目に浮かびそう…。

    有川浩さん気持ちの入った作品をいつもありがとうございます。
    祐希くんがいいですね。じいちゃん、ばあちゃんをちゃんと認めて、人と人とのことを蔑ろにしないところ、えらいです。これからも祐希くんの活躍を楽しみにしています。

  • テンポよく、楽しく一気読み。
    三匹(キヨさん、シゲさん、ノリさん)の活躍は目に浮かぶようだし、祐希と早苗ちゃんカップルも相変わらず微笑ましい。
    前回はクローズアップされなかったパパママ世代の健児と貴子や、康生にも今回はスポットがあたり、三匹やその家族により親近感がわき、好きになった。
    わたし的には“ふたたび”のほうが好き。

    • こめぱんさん
      まだ続編読んでいなかったので、気になりレビュー読ませてもらいました。
      パパママ世代も気になる所です!
       
      私もそのうち楽しく一気読みしたいと...
      まだ続編読んでいなかったので、気になりレビュー読ませてもらいました。
      パパママ世代も気になる所です!
       
      私もそのうち楽しく一気読みしたいと思いました。
      2012/06/16
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「より親近感がわき」
      有川浩って、そのへんが上手ですよね。
      早く文庫になりますように!
      「より親近感がわき」
      有川浩って、そのへんが上手ですよね。
      早く文庫になりますように!
      2012/06/21
    • koshoujiさん
      コメントありがとうございました。
      ─早苗ちゃんが息子(祐希くん)の彼女だと分かった時。
      そうそう、私もこのときの貴子さんの気持ちがほんわ...
      コメントありがとうございました。
      ─早苗ちゃんが息子(祐希くん)の彼女だと分かった時。
      そうそう、私もこのときの貴子さんの気持ちがほんわかして嬉しかったわけです。
      肉屋さんに来る高校生は絶対早苗ちゃんだなと途中で気づき、どこで二人は会うのだろう。
      そして、どこで自分の息子の彼女だと知るのだろう? というのに胸をワクワクさせていました。
      でも、未だに早苗ちゃんがノリさんの娘だというところまでは知らないんですよね。
      この関係がまた絶妙で面白い。
      付記:図書館戦争アニメ全部見ちゃいました。面白かったです。
      有川さんがベタ甘ラブコメの女王と言われる所以が分かりました。
      2012/07/10
  • 前作から3年後の続編、今回は人情話満載みたいな印象でした♪
    2冊を連続で読んだのですが、それはそれで当時の流行りを遣り過ごした功徳とでも申しましょうか 笑。楽しく読了いたしました!

  • 何度読んでもほっこりします。今回は周りの人物を軸におっさん達が活躍してました。
    偽三匹のおっさんのくだりは何回読んでもイラっとします。でもそのあとの恋バナ(?)にニヤニヤしちゃいますね。あの芳江を巡るやり取りはもう少し聞きたかったです。
    そして相変わらず祐希くんの懐のでかさ。惚れますね~。なんだかんだ言いつつ素直(笑)
    それぞれのキャラがわかりやすいので本当にスイスイ感情移入しつつ読めます。
    番外編が「植物図鑑」と少しリンクしてるので面白いですね。今回読んで初めて気づいて思わず「えっ」と声を漏らしてしまいました。

  • 凄く面白かった♪
    来年早々,冬期のドラマ化が楽しみです!
    三匹のおっさん達は、もちろんそれぞれのご家族の皆さんも素敵です♪
    読んでいてクスッと笑わせてもらい、辛い時やイライラしている時でもホッとさせて下さる、そんな有川さんに感謝です!

著者プロフィール

有川 浩(ありかわ ひろ)
1972年高知県生まれ。PN由来として、「有川」は書店に本が並んだ時に「あ」から始まる名前として、著者五十音順で棚の最初のほうにくるから。「浩」は本名から。
2003年『塩の街 wish on my precious』で第10回電撃ゲーム小説大賞を受賞。2006年『図書館戦争』で「本の雑誌」が選ぶ2006年上半期エンターテインメントで第1位を獲得し、さらに2008年には同シリーズで第39回星雲賞日本長編作品部門を受賞。映画化もされた代表作となる。
『植物図鑑』で第1回ブクログ大賞小説部門大賞、『キケン』で第2回ブクログ大賞小説部門大賞を2年連続で受賞。2011年には『県庁おもてなし課』で「ダ・ヴィンチ BOOK OF THE YEAR 2011」で総合1位と恋愛小説1位、第3回ブクログ大賞小説部門大賞を3年連続で受賞。2012年『空飛ぶ広報室』が「ダ・ヴィンチ BOOK OF THE YEAR 2012」で小説部門第1位。
その他、ドラマ化作『フリーター、家を買う。』、映画化された『阪急電車』『県庁おもてなし課』『植物図鑑』などが代表作。

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