新月譚

著者 :
  • 文藝春秋
3.61
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  • (21)
  • (8)
本棚登録 : 793
レビュー : 201
  • Amazon.co.jp ・本 (560ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163812908

作品紹介・あらすじ

突然筆を折ったベストセラー作家・咲良怜花。執筆復活を願う編集者に対し怜花が告白した衝撃の物語。甘美で残酷な究極のラブストーリー

感想・レビュー・書評

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  • 面白くて一気読みしたが、結末には納得いかない。
    長い期間小説家やって、恋以外の見識を広げる機会がある描写があるにもかかわらず、結果男一筋という結論か。がっかり。

  • <あらすじ>
    八年前に突然絶筆した作家・咲良怜花は、若い編集者の熱心な復活のアプローチに、自らの半生を語り始める。そこで明かされたのは、ある男性との凄絶な恋愛の顛末だった―。
    いつもの貫井徳郎の作風とはちょっと違う。
    小説の内容とリンクして、新境地なのか?

    久々に一気読み。
    途中、怜花の心情はループしてるので、少し退屈に。
    恋愛の内容としては、使い古された感はあるけど、
    これは、これで、結構面白かった。

  • 市立中央図書館より
    --
    母が何度となく「貫井徳郎、読んでる?」と聞くので借りてきてみた。
    プロローグとエピローグがずいぶん離れてて、これで最後どうまとめるのかなあ、と思ひつつ読んで行ったが、エピローグで納得した。
    面白かった。

  • 面白くて一気読みした。
    貫井氏ってホントは女性なんじゃないかと思うような描写力や思考回路の表現を堪能させてもらった。ただ、木ノ内の態度がとても首尾一貫しているとは思えず、まあこれも人間かとは思いつつ少し残念だった。でも限りなく5に近い評価4で。

  • 若手の編集者が、自らが高校時代に感銘を受けた作家の担当として、その作家の元を訪れた。その作家・咲良怜花は、類い希なる美貌と作品で文壇の寵児となるが、8年前に絶筆して隠遁していた。編集者の説得に応じ咲良の過去が語られる。ありきたりのストーリーのようだが、作家が作家となった理由、女流作家として生きていく苦悩、そして一人の女の生き様が描かれている。過去を消した女、不実だけど唯一女の支えとなる男、二人の濃密な関係が創作する原動力だった。

  • モテる男とは、相手の女性に夢を見させることができる人なのだ。
    たとえ他に付き合っている女性がいるとしても、自分だけが本気で愛され、一番という立場で、自分のすべてを理解してくれていると思わせられるのだろう。
    和子も他人から見れば、調子の良い男に騙され振り回された上、一生を狂わされたように見えるが、木之内の娘の病気さえなければ、夢を見続けていられたのだろうな。
    木之内にとって和子はどんな存在だったのだろう。
    整形前に一緒にとった写真の中の和子を思うとなんとも言えない気持ちになる。

  • 木之内氏は、昔見たドラマ「年下の男」の高橋克典さんのイメージと重なった。最終的に1億円を返済したのかが気になる〜。

  • 読了!★★★★☆ 貫井徳郎4月発売の最新刊!
    ネタばれすると、今作では人は死にません!
    とある女流作家の謎の過去が本人の口から明かされていく・・・ミステリ?

    見た目に気を使っている人すべてが、容姿に自信があり武器にしようとしている訳ではない。
    強烈なコンプレックスによって強迫観念に囚われ、それを克服しようともがいている場合の方が多いと思う。
    そうなってしまうきっかけは、とても些細な事が多いんじゃないか。
    幼少期に指摘された、小さな容姿の欠点。
    あくまで人と比べてなのだが、鼻が低いとか、唇が厚いとか、目が細いとか様々あるが、子供は醜美を敏感に感じ、遠慮なく口にする。
    言われた方はそれを真摯に人との違いとして受け止め、良くないと言われてしまえばそう強烈に思う様になってしまう。その呪縛は自らで簡単に逃れられる物ではない。

    美しいとちやほやされている人や芸能人と比べ、自分が認められないのは醜いせいだと自分で縛ってしまう人もいる。
    今回の主人公がまさにそれで、克服する為に行動をする。
    そうしてコンプレックスを乗り越えた先に何を感じたか。
    過ぎたるは猶及ばざるが如し。とは限らない。
    過ぎたるものは、強力であるが故に反発も同等にある。
    こと醜美に至っては、醜にせよ美にせよプラスとマイナスのどちらも生み出す。
    見た目に拘らず人を判断するのは簡単ではないからなぁ。
    木之内みたいな友人が欲しい。

    女の情念の強さがよく書かれていて迫力のある文章だ。

    しかしラストには疑問が残る。
    咲良が語ったのはそうして欲しかったからなのか?私は違うと思うが・・・

  • 途中までは一人の女流作家が、顔のコンプレックスを克復し作家として成功するサクセスストリーと思いきや実は外見を変えても心は満たされない辛さが長々と書かれている小説。主人公の心の闇がメインだけど、主人公と木ノ内との関係が気になって長編だけど暗くならず、読み進めてしまった。著者は男性だけどイヤな女を書くのが上手。

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著者プロフィール

1968年東京都生まれ。93年『慟哭』でデビュー。2010年『乱反射』で日本推理作家協会賞、『後悔と真実の色』で山本周五郎賞を受賞。他書に『天使の屍』『崩れる』『灰色の虹』『新月譚』『微笑む人』『ドミノ倒し』『私に似た人』『我が心の底の光』など多数。

「2018年 『女が死んでいる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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