新月譚

  • 文藝春秋 (2012年4月11日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (568ページ) / ISBN・EAN: 9784163812908

みんなの感想まとめ

恋愛観や生き方に悩む主人公の物語が描かれており、特に主人公の選択が周囲に与える影響が生々しく表現されています。売れっ子作家である咲良怜花が、成功の頂点に達した後に引退を決意した理由を探る過程は、読者に...

感想・レビュー・書評

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  • 読む進めるのが面白かった。しかし、主人公の恋愛観に最後まで共感できず‥。
    美人に対する周囲の扱いが生々しかった。

  • 売れっ子の作家だったのに、ピークの時に引退をしてしまった咲良怜花という作家の話。

    なんで売れていた時に引退をしてしまったか?咲良怜花に会って話を聞きます。

    この人はなんて不器用な生き方をしてしまったのだろうと思いました。

    みんながうらやむ容姿を手に入れ、売れっ子の作家という地位も手に入れたのに、その生き方は、1人の男性に左右され、全部をその人のために注いで生きている。

    その男性がまともなら問題ないのですが、まともじゃないときだから厄介です。

    ただ、ヒモのような男性じゃなくて良かったなぁ。

  • 面白くて一気読みしたが、結末には納得いかない。
    長い期間小説家やって、恋以外の見識を広げる機会がある描写があるにもかかわらず、結果男一筋という結論か。がっかり。

  • 久しぶりに集中して読める作品でした。最初は、女の人の恋愛だけの人生を描いてる話、え、このページ数でそれ構成してるの(面白いのかそれ)。
    と思ってたんですが、納得できました。
    点対称的に、作者自身のことも書いているのかなと考えることもできたことは興味深かったです。
    これ女の人が書いてたらラスト違うだろうなぁ。女は図太いですから。

  • 市立中央図書館より
    --
    母が何度となく「貫井徳郎、読んでる?」と聞くので借りてきてみた。
    プロローグとエピローグがずいぶん離れてて、これで最後どうまとめるのかなあ、と思ひつつ読んで行ったが、エピローグで納得した。
    面白かった。

  • 面白くて一気読みした。
    貫井氏ってホントは女性なんじゃないかと思うような描写力や思考回路の表現を堪能させてもらった。ただ、木ノ内の態度がとても首尾一貫しているとは思えず、まあこれも人間かとは思いつつ少し残念だった。でも限りなく5に近い評価4で。

  • モテる男とは、相手の女性に夢を見させることができる人なのだ。
    たとえ他に付き合っている女性がいるとしても、自分だけが本気で愛され、一番という立場で、自分のすべてを理解してくれていると思わせられるのだろう。
    和子も他人から見れば、調子の良い男に騙され振り回された上、一生を狂わされたように見えるが、木之内の娘の病気さえなければ、夢を見続けていられたのだろうな。
    木之内にとって和子はどんな存在だったのだろう。
    整形前に一緒にとった写真の中の和子を思うとなんとも言えない気持ちになる。

  • 木之内氏は、昔見たドラマ「年下の男」の高橋克典さんのイメージと重なった。最終的に1億円を返済したのかが気になる〜。

  • 読了!★★★★☆ 貫井徳郎4月発売の最新刊!
    ネタばれすると、今作では人は死にません!
    とある女流作家の謎の過去が本人の口から明かされていく・・・ミステリ?

    見た目に気を使っている人すべてが、容姿に自信があり武器にしようとしている訳ではない。
    強烈なコンプレックスによって強迫観念に囚われ、それを克服しようともがいている場合の方が多いと思う。
    そうなってしまうきっかけは、とても些細な事が多いんじゃないか。
    幼少期に指摘された、小さな容姿の欠点。
    あくまで人と比べてなのだが、鼻が低いとか、唇が厚いとか、目が細いとか様々あるが、子供は醜美を敏感に感じ、遠慮なく口にする。
    言われた方はそれを真摯に人との違いとして受け止め、良くないと言われてしまえばそう強烈に思う様になってしまう。その呪縛は自らで簡単に逃れられる物ではない。

    美しいとちやほやされている人や芸能人と比べ、自分が認められないのは醜いせいだと自分で縛ってしまう人もいる。
    今回の主人公がまさにそれで、克服する為に行動をする。
    そうしてコンプレックスを乗り越えた先に何を感じたか。
    過ぎたるは猶及ばざるが如し。とは限らない。
    過ぎたるものは、強力であるが故に反発も同等にある。
    こと醜美に至っては、醜にせよ美にせよプラスとマイナスのどちらも生み出す。
    見た目に拘らず人を判断するのは簡単ではないからなぁ。
    木之内みたいな友人が欲しい。

    女の情念の強さがよく書かれていて迫力のある文章だ。

    しかしラストには疑問が残る。
    咲良が語ったのはそうして欲しかったからなのか?私は違うと思うが・・・

  • 読後すぐの感想としては
    え〜これが貫井徳郎さんの本なんだねぇ
    でした
    私は貫井さんのミステリーが好きで
    なんの情報も入れずこれも図書館で
    借りたのです
    恋愛小説!とも言い切れず、執着小説?
    でもあるかな…

  • 恋愛小説と見る人が多いかもしれないけれど、 むしろ「お仕事小説」として夢中になった。もっと作家や編集を深掘りして欲しかったくらい。これぞページターナーという作品。物語の源泉は情念であると。自分の仕事、自分自身とどう向き合うかを、考えさせられた一冊。

  • 美人ベストセラー作家が絶筆した。その裏には一人の男に対する壮絶な愛情があった。葛藤と陶酔、そして情念。共感もするんだけれどイライラした。

  • 私には、貫井徳郎の作品?って思う内容でした。

  • すごい、分厚い本でしたが、読み始めは面白かったので読み進めましたが…
    半分まで読んで、、え、あと半分もあるのか。。

    こんな感じでずっと続くの……?
    いや、まさかね…
    残りこれだけあるんだから、何かしらゾワっとしたり、心を動かされたり、何かしら、何かしらあるはず。
    と、それだけを知りたくて、読み進めました。
    が、

    私には何もなかったかのように感じました。

    例えば昔昼ドラで「あるあるー」のパターンのストーリを見ていた感じ。
    例えば、上司の過去のつまらない恋愛話を、頑張って聞かなきゃいけない感じ

    そんな感じでした。

    これこそ、この本のやり口?
    重い深い話と見せかけて、一人の壮大な人生を垣間見れると見せかけて
    そんなのはどこにもないのさ、
    そう思ってるのは当事者だけ
    周りからすると、ただのよくある愚かな人間のストーリー。


    もしそれがこの本の狙いなら、、
    私は見事にひっかかりました。

  • せっかくならもっと違う生き方があったのでは。

  • 最初は、所謂美人のお話かよと思ったけど、骨格削るレベルの整形美人でストーリーに面白みが増した。和子さん、スタイルは良くて良かったね。あと、ベストセラー作家の貫井さんだからこそ、編集者とのやり取りがリアル。

  • いっや〜〜〜驚いた‼︎ 凄い凄い‼︎
    読んでる途中で、背表紙を確かめ、
    「これって本当に貫井さんの作品?」って思ったほど、今まで読んだ、ぬっくんの作風とは違いました。分厚い単行本560ページ。夢中で読み切りました。

    ミステリーとか推理小説ではありません。言うなれば、究極の恋愛小説。好きでない方もいるかもしれないけど、私は心を掴まれました!と同時に、ぬっくん、女性の目線での描き方も素晴らしい!どちらかといえば、硬質な男性的な作家さんだと思ってましたが、いやいや…凄まじい恋愛小説でした。

    ネタバレしたくはないけど、若干ストーリーに触れてしまうので、近々に読む方はご注意を。

    勤めた会社の社長である、木之内との恋愛で、苦しみながらも離れられない和子。潔癖な方から見れば、なんであんな男に?ってなるんだろうけど、恋愛ってそういうものですよね。自分の容姿に自信がない和子が整形手術を受けるあたりの、両親の…特に父親の言葉も非常に印象に残る。そして、誰もが羨むほど美しくなっても、それゆえに妬みや嫉みを買う。結局本人の心の持ちよう、人との付き合い方に尽きるのだと強く思わされる部分でもある。

    美しくなるのも、作家・咲良怜花となるのも、そこで向上したり変化していくのも、全て全て、木之内のため。もう、そのあたりは、胃のあたりをきゅう〜〜と捕まれた感じでキリキリと痛みも伴いながら読んだけれど、私個人としては「気持ち分かる…」となってしまい、結局、究極、人は1番好きな人に1番と認められることが幸せなんだということ、それを深く感じました。

    作家の産みの苦しみや、親との関係や、学生時代の女友達とのこと、第二の人生…となっても、だから全てが上手くいくわけではない。いろいろなテーマがあるけど、やっぱりこれは『愛情』の物語なんだよなあ〜と思ったのでした。切なく苦しかったけど…。
    ぬっくん、凄いな・・・‼︎

    印象に残ったところを少し。
    ーーーーー
    満足なんてできなかったわよ。だって、言葉で語れることは限界があるんだもの。

    かつてわたしは、恋愛の苦しみなど贅沢な悩みだと思っていた。苦しみを味わえるだけ、幸せではないかと冷ややかに考えていた。だが実際には、苦しみを甘美だと感じる余裕はない。苦しみは苦しみでしかない。

    もう一度産み直せと、お前は言ったな。そうしてやる。だから、顔だけでなく心も綺麗になって戻ってこい。

    正直に答える気にはなれなかった。(中略)ただ滑稽なだけだ。しかも至極ありふれていて凡庸な響きすらある。わたしにとっては天地を揺るがす大事件でも、言葉にしてしまえば小さくなる。

    言葉に囚われ、そして木之内に囚われている私。そのふたつ以外に、わたしを構成するものはないのだった。

    「わたしはいいんです。小説家だから」
    ーーーーー
    10年くらい前の作品なんですね。改めて、ぬっくんの別の面を見れたようで嬉しいです。

  • なんとまあモテない女のメンタルをえぐってくる、ジクジクした文章だこと。貫井さんには以前から女性的な感性を感じていたが、本作ではその面がスパークしている。49歳で断筆してしまった超美貌のベストセラー作家、咲良伶花。彼女はなぜ筆を折ってしまったのか。咲良という小説家が生まれて消えた物語。相反するようだけどネガティブなサクセスストーリーといった感じ。そして脇役陣が魅力的。木之内なんか嫌いなタイプのはずなのに憎み切れない。編集者の高井さんも素敵。読み終わってみるとありがちな話でそこは残念だったが、読み応えは十分。

  • 長い間一人の男性を愛し続けられますか?
    その男が不誠実だとしても...。

    この作家さんの本は初めて読みましたが、昔ながらの書き方と言うか、私の年代に合っているというか、読みやすく主人公の心情もシンクロしやすかったです。
    他の作品全て読みたいと思いました。

  • 途中までは一人の女流作家が、顔のコンプレックスを克復し作家として成功するサクセスストリーと思いきや実は外見を変えても心は満たされない辛さが長々と書かれている小説。主人公の心の闇がメインだけど、主人公と木ノ内との関係が気になって長編だけど暗くならず、読み進めてしまった。著者は男性だけどイヤな女を書くのが上手。

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著者プロフィール

1968年、東京都生まれ。早稲田大学商学部卒。93年、第4回鮎川哲也賞の最終候補となった『慟哭』でデビュー。2010年『乱反射』で第63回日本推理作家協会賞受賞、『後悔と真実の色』で第23回山本周五郎賞受賞。「症候群」シリーズ、『プリズム』『愚行録』『微笑む人』『宿命と真実の炎』『罪と祈り』『悪の芽』『邯鄲の島遥かなり(上)(中)(下)』『紙の梟 ハーシュソサエティ』『追憶のかけら 現代語版』など多数の著書がある。

「2022年 『罪と祈り』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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