深海魚雨太郎の呼び声 (下)

  • 文藝春秋 (2012年5月11日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (336ページ) / ISBN・EAN: 9784163813905

感想・レビュー・書評

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  • 著者:丸山 健二氏 渾身の長編小説でした。
    大正、昭和初期の講談をおもわせる歯切れの良い語り口に載せて奇跡の野生児の物語は進んでいきます。
    ほとんど「セリフ」を使わずに情景描写と会話形容で表現していきますが、それゆえに臨場感タップリの文体です!すばらしい♪
    心身の全てを自身で成長させるクレバーな野生児の太郎は海の神と思しき龍のような深海魚雨太郎の享楽と洗礼を受け育ちます。
    太郎の成長は神々しく潔癖な精神へと昇華していきます!
    対比的に太郎の周りで世の中の穢れや汚辱や不条理が物語を際立たせます。
    現代社会の暗闇に感化されることなく、人間愛の最たる次元に生き続け、そしてラストシーンは肉体も精神も魂も至福の旅立ちを迎えます♪
    現代の穢れた社会を暗喩する物語は自然に生きることの大事さをタップリと教えてくれる上下2巻の物語でした!

    読後感=爽やかな柑橘系の香りが・・身を包む・・

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著者プロフィール

1943年、長野県飯山市に生まれる。仙台電波高等学校卒業後、東京の商社に勤務。66年、「夏の流れ」で文學界新人賞を受賞。翌年、第56回芥川賞を史上最年少(当時)で受賞し、作家活動に入る。68年に郷里の長野県に移住後、文壇とは一線を画した独自の創作活動を続ける。主な作品に『雨のドラゴン』『ときめきに死す』『月に泣く』『水の家族』『千日の瑠璃』『争いの樹の下で』ほか多数。また、趣味として始めた作庭は次第にその範疇を越えて創作に欠かせないものとなり、庭づくりを題材にした写真と文章をまとめた本も多い。また、2020年に「いぬわし書房」を設立し、長編小説『ブラック・ハイビスカス』(全4巻) を、23年、『風死す』(全4巻) を刊行。出版活動のほか〈丸山健二塾&オンラインサロン〉や〈丸山健二文学賞〉なども運営している。

「2024年 『言の葉便り 花便り 北アルプス山麓から』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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