静おばあちゃんにおまかせ

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 714
レビュー : 145
  • Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163815206

作品紹介・あらすじ

女子大生&おばあちゃんという探偵コンビが新鮮で、著者お約束のどんでん返しも鮮やかなライトミステリー。

感想・レビュー・書評

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  • 静おばあちゃんの秘密にびっくり。
    こんなふうに話が進むものだろうか?と考えてしまう点がいくつかあるけれど、第一話から五話までの5つの事件とその解決の鮮やかさはとても面白い。
    静おばあちゃんのお説教ももっと聞きたくなるくらい。

    犯罪の動機にはいつだってその人なりの正義がある。
    でもあなたの信じる正義は歪んでませんか?と語りかけてくる物語。
    正義なんて言葉、怖くて使えなくなってしまう。

    • takanatsuさん
      まろんさん、コメントありがとうございます!
      「お味噌汁には、隠し味にミルクをひと匙 」
      実践されたんですね!いかがでしたか?

      私は...
      まろんさん、コメントありがとうございます!
      「お味噌汁には、隠し味にミルクをひと匙 」
      実践されたんですね!いかがでしたか?

      私は組織の正義と個人の正義の違いについていろいろ考えさせられました。
      私自身そんなに真面目な社会人ではないのですが…、誰のための仕事なのかとかそういうことをもう一度考えるべきかなと思ったりしました。
      自分の正義がどうとか言う段階ですらありません(苦笑)
      2012/10/29
    • まろんさん
      「お味噌汁にはミルクをひと匙」、さすが静おばあちゃんの智慧♪でした。
      本に書いてあった通り、まろやかな口あたりになります!
      特に、思ったより...
      「お味噌汁にはミルクをひと匙」、さすが静おばあちゃんの智慧♪でした。
      本に書いてあった通り、まろやかな口あたりになります!
      特に、思ったより塩辛くなってしまったときは、無敵です(*'-')フフ♪
      2012/10/31
    • takanatsuさん
      「特に、思ったより塩辛くなってしまったときは、無敵です(*'-')フフ♪ 」
      そうなのですかぁ!試してみます♪
      「特に、思ったより塩辛くなってしまったときは、無敵です(*'-')フフ♪ 」
      そうなのですかぁ!試してみます♪
      2012/10/31
  • そろそろ『贖罪の奏鳴曲』の予約待ち人数も減ったかなぁ?と
    図書館の蔵書リストを見ていたら、同じ中山七里さんの新作がまだ予約0で
    「やった~!ラッキー☆」と予約ボタンを即座に押して、あっという間に届いたこの本。

    『静おばあちゃんにおまかせ』という柔らかめのタイトルと
    イギリス風の食器を前にアフタヌーンティーを楽しむおばあちゃんと美少女という表紙に、
    「おお!ついに中山さん、ほんわか路線に挑戦?!」と読み始めたら。。。

    第一話の冒頭から警察用語と法律用語がひしめき合って、硬い硬い!
    私のふにゃふにゃの脳細胞が悲鳴をあげています!

    全く予備知識なしに読み始めてしまったので、大好きな日常の謎系のお話かと思ったら
    主人公の葛城くんは刑事、事件解明を手伝う円は法学部在籍の女子大生、
    円に適確なアドバイスをするおばあちゃんは元裁判官、と
    実はかなりかっちりくっきりした背景が待ち構えていたのでした。

    中山さんらしく、相変わらず生真面目に伏線を張ってくれているので
    どのお話も、途中で気持ちよく「ふふ♪この人ね?!」と犯人が当てられる楽しさと
    法律や人を裁くことについての静おばあちゃんの背筋の伸びたひと言の素晴らしさと
    最終話に用意された心あたたまるサプライズで
    冒頭のハードな熟語ショックも癒え、無事読み終えることができました。

    でもやっぱり、中山さんにはミステリにこだわらず、
    あのすばらしい描写力で音楽小説を書いてほしいなぁ。。。

  • 法曹界を目指す女子大生円と元裁判官のおばあちゃんの静が刑事・葛城の事件を解決していく。
    円に大変な過去がありながらも、祖母静とのやりとりに温かみを感じる。最後に中山七里ならではのどんでん返しがあってビックリした。

  • そんなに重苦しい感じでもなく、静おばあちゃんの安楽椅子探偵振りもよかったです。

  • 一見頼りなげながら、つぎつぎと難事件を解決する
    捜査一課の若手刑事、葛城公彦。でも実は事件を
    解決に導くのは、恋人の女子大生と元裁判官の
    彼女の祖母だった…。

  • 気軽に読めて楽しい。

  • うっかりラストのネタバレを先に知ってしまったのですが、なるほど面白かった。
    表紙もちょっと捻ってありますね。

    おばあちゃんかっこいい。

  • うーん…幽霊の意味あるか?
    初々しい二人は可愛いけど。
    だから表紙も足ないんだ。

  • うわぁ~!へ?そうなん?・・・で読了。

    全然、気づかなかった(笑)

    最初から最後まで、凄く丁寧な本を読んだな~て感じ。

    静、円、葛城と生真面目の正統派と言うのか・・・
    気持ち良く読んでいられた。

    中山さんにしては軽い感じだなぁ~って
    思ったけど、やっぱり最後にひと捻りありなのね。

  • 連作短編方式。各話のタイトルはブラウン神父シリーズからですね。
    主人公は円という法学部に通う女子大生と刑事の葛城。
    葛城が巻き込まれた事件を円に相談。
    円が祖母の静おばあちゃんにさらに相談して解決。
    ……というのが一連の流れ。

    ・一話目
    葛城が世話になった上司・椿山が久世という警視を撃ち殺して捕まる。納得のいかない葛城が単独捜査を始め、久世が嫌われ者だったこと等を突き止める。
    行き詰ったところで、かつて事件化池に貢献した女子大生・円に相談。
    円(静おばあちゃん)の助言で、弾丸のすり替えと、それを行うことができたのは小田切検視官だけという真実に辿り着く。

    ・二話目
    女子大生美緒の祖母で、派手な格好が好きな喜美代が殺される。
    発見者は美緒。喜美代は遺産を持っており、それを相続できる者が犯人なのではないかと疑われるが、絞り切れない。
    銀座で、特徴的な派手な服を来た女性が目撃され、喜美代の所持していた服と一致。このことから死亡時刻が推定されるが、容疑者たちはその時間アリバイがあったりする。
    葛城が円に相談。静は、銀座で目撃された喜美代が、喜美代の服を着た偽物だと見抜く。遺体のあった家の様子から、犯人は美緒だと分かった。

    ・三話目
    新興宗教の教祖が死ぬが、遺体が消えてしまう。そのシーンを見ていた信者が、警察のお偉方の娘で、葛城は彼女の奪還を命じられる。
    葛城は円を入信希望の見学者に仕立てて宗教団体の施設に忍び込ませ、娘との接触に成功。
    娘の奪還とともに、死体消失のトリックを解明することになる。
    娘が見た時、実は教祖は死んでおらず、死んだふりをして「復活」して信仰を集めようとしていた。だが、「復活」の前に亡くなったというのが真相。

    ・四話目
    東京・押上に建設中の東京スーパータワー(モデルスカイツリーと思われる)。高い場所で二台のクレーンにそれぞれ人が乗り込んで詐欺用をしていたが、そのうち一台に乗っていた作業員が刺殺される。容疑はもう一台に乗っていた外国人労働者・パウロに掛けられた。
    しかし腑に落ちない点があり、葛城は円に相談。
    その結果、監視モニタと劣化した灯油を入れた石油ストーブが事件に用いられたことが分かった。劣化した灯油で一酸化炭素中毒を起こし、気絶したところをナイフで刺して殺したのが真相。
    それができるのはモニターやクレーン自体を管理するものでしかありえないことから犯人もおのずと判明。

    ・五話目
    海外の大統領が来日。高級ホテルに滞在する。SPや日本の警察がフロア全体を監視していたが、大統領は銃殺されてしまう。
    静は、携帯の着信音に銃声を仕込んでいたことや、フロントに掛けた電話をアリバイに使ったと見抜く。犯人は大統領を取り巻く人々。かつて大統領の圧政に苦しんだ者たち。
    この事件に関わっていた警察官が、かつて円の両親が巻き込まれた事故に関わっていた。


    円は最初、祖母に相談していることを葛城に隠している。
    後に事件を説いているのが祖母だときちんと話す。
    三話目で恋人同士になります。

    連作短編として、個々のエピソードのほかに話を通して一つ、大きなエピソードがある。
    実は円の両親は車に轢かれて亡くなっており、円はその車の運転手が
    酔っぱらっていたところを見ている。
    しかし検挙された運転手からはアルコールが検知されず、
    軽い罪で終わった。
    円はその判決が納得できず、法学部に通っている。
    その運転手は、実は警官。妻子融和でその警官と絡むことになり、
    実は彼が替え玉(飲酒運転した上司を庇うため運転手を装って出頭)だったことが判明。

    さらに、静お祖母ちゃんの正体が明らかになるけど
    これが一番のどんでん返しかも。
    静お祖母ちゃんは幽霊。
    両親を亡くし、自らも亡くなったことで天涯孤独となってしまった円を心配して
    出てきていた。
    円の両親の件が解決すると、その姿は曖昧になっていく。
    とはいえ、続編が出ているようですね。
    円・葛城ペアが好きなので、機会を見つけて読みたいです。

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著者プロフィール

中山 七里 (なかやま しちり)
1961年生まれ、岐阜県出身。男性。幼少の頃から読書が趣味で、高校時代から執筆を開始。花園大学文学部国文学科在学中に江戸川乱歩賞に応募したこともあった。
就職後は執筆から離れていたが、島田荘司を生で見た体験から執筆活動を再開。2009年、第8回『このミステリーがすごい!』大賞で『さよならドビュッシー』と『災厄の季節』の2作が最終選考にダブルエントリーされ、前者で大賞を獲得して48歳で小説家デビュー。後者も、「読みたい!」との声が続出したため、『連続殺人鬼カエル男』と改題し、2011年に文庫本として出版される事となった。
代表作に『さよならドビュッシー』などの「岬洋介シリーズ」、『贖罪の奏鳴曲』にはじまる「御子柴礼司シリーズ」。多くの作品が映画・テレビドラマ化されている。

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