静おばあちゃんにおまかせ

著者 :
  • 文藝春秋
3.39
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本棚登録 : 925
感想 : 165
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  • Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163815206

作品紹介・あらすじ

女子大生&おばあちゃんという探偵コンビが新鮮で、著者お約束のどんでん返しも鮮やかなライトミステリー。

感想・レビュー・書評

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  • 刑事っぽくない愛想の良さとセールスマン顔負けの粘り強さの葛城刑事と女子大生の円さんが、お2人で事件を解決していくお話...と思ったら、静おばあちゃんが円さんから話を聞いて自宅にいながら事件を解決に導いてくお話。

    いろいろな事件を解決していくのも楽しいですが、葛城さんと円さんの恋物語も気になって気になって、ほぼ一気に読んじゃいました。笑

    円さんのご両親が事故にあった真犯人も判明し...ラストはなんと!?

    好き嫌いあるかもですが、あたしはこーゆーの大好きです(#^.^#)
    気軽に読めるお話で楽しかったです〜♪

  • 静おばあちゃんの秘密にびっくり。
    こんなふうに話が進むものだろうか?と考えてしまう点がいくつかあるけれど、第一話から五話までの5つの事件とその解決の鮮やかさはとても面白い。
    静おばあちゃんのお説教ももっと聞きたくなるくらい。

    犯罪の動機にはいつだってその人なりの正義がある。
    でもあなたの信じる正義は歪んでませんか?と語りかけてくる物語。
    正義なんて言葉、怖くて使えなくなってしまう。

    • takanatsuさん
      まろんさん、コメントありがとうございます!
      「お味噌汁には、隠し味にミルクをひと匙 」
      実践されたんですね!いかがでしたか?

      私は...
      まろんさん、コメントありがとうございます!
      「お味噌汁には、隠し味にミルクをひと匙 」
      実践されたんですね!いかがでしたか?

      私は組織の正義と個人の正義の違いについていろいろ考えさせられました。
      私自身そんなに真面目な社会人ではないのですが…、誰のための仕事なのかとかそういうことをもう一度考えるべきかなと思ったりしました。
      自分の正義がどうとか言う段階ですらありません(苦笑)
      2012/10/29
    • まろんさん
      「お味噌汁にはミルクをひと匙」、さすが静おばあちゃんの智慧♪でした。
      本に書いてあった通り、まろやかな口あたりになります!
      特に、思ったより...
      「お味噌汁にはミルクをひと匙」、さすが静おばあちゃんの智慧♪でした。
      本に書いてあった通り、まろやかな口あたりになります!
      特に、思ったより塩辛くなってしまったときは、無敵です(*'-')フフ♪
      2012/10/31
    • takanatsuさん
      「特に、思ったより塩辛くなってしまったときは、無敵です(*'-')フフ♪ 」
      そうなのですかぁ!試してみます♪
      「特に、思ったより塩辛くなってしまったときは、無敵です(*'-')フフ♪ 」
      そうなのですかぁ!試してみます♪
      2012/10/31
  • そろそろ『贖罪の奏鳴曲』の予約待ち人数も減ったかなぁ?と
    図書館の蔵書リストを見ていたら、同じ中山七里さんの新作がまだ予約0で
    「やった~!ラッキー☆」と予約ボタンを即座に押して、あっという間に届いたこの本。

    『静おばあちゃんにおまかせ』という柔らかめのタイトルと
    イギリス風の食器を前にアフタヌーンティーを楽しむおばあちゃんと美少女という表紙に、
    「おお!ついに中山さん、ほんわか路線に挑戦?!」と読み始めたら。。。

    第一話の冒頭から警察用語と法律用語がひしめき合って、硬い硬い!
    私のふにゃふにゃの脳細胞が悲鳴をあげています!

    全く予備知識なしに読み始めてしまったので、大好きな日常の謎系のお話かと思ったら
    主人公の葛城くんは刑事、事件解明を手伝う円は法学部在籍の女子大生、
    円に適確なアドバイスをするおばあちゃんは元裁判官、と
    実はかなりかっちりくっきりした背景が待ち構えていたのでした。

    中山さんらしく、相変わらず生真面目に伏線を張ってくれているので
    どのお話も、途中で気持ちよく「ふふ♪この人ね?!」と犯人が当てられる楽しさと
    法律や人を裁くことについての静おばあちゃんの背筋の伸びたひと言の素晴らしさと
    最終話に用意された心あたたまるサプライズで
    冒頭のハードな熟語ショックも癒え、無事読み終えることができました。

    でもやっぱり、中山さんにはミステリにこだわらず、
    あのすばらしい描写力で音楽小説を書いてほしいなぁ。。。

  • 別のシリーズで起きた円の両親のひき逃げ事件の真相が明らかになった。弦太郎さんが出てこないの寂しいなと思っていたけど静さんの厳しく正しい言い分が楽しめました。しかしまさかの静さんがこの世にいなかったとは驚きでした。

  • 表紙は可愛らしく、恋愛要素もあるが、いきなり殺人で始まったりとか、ただのホンワカでは終わらなかった。最後のビックリは…読んでみてのお楽しみです。
    性表現、殺人ありなだけどソフトなので高校からかな。これ、続編はどんな感じなのか、とても気になる。

  • 直前に読んだ「もういちどベートーヴェン」に出てきた高遠寺先生だ!と思って、嬉しかった。
    一般人しかも大学生の円ちゃんが事件現場に行かせてもらえるわけはないんだろうけど、なんか葛城刑事と円ちゃんの人のよさで、まいっかと思ってしまった。
    静おばあちゃん、やっぱり好きだな。

  • 静さんは『もういちどベートーヴェン』で印象的だった高遠寺教官。やっぱり賢くかっこいい人だった。それぞれの事件も面白かったし恋愛要素もあっていろいろ楽しめた。最後は全く予想外でびっくり。

  • えっえ〜!!な終わり方。

  • トリックに力が入れられていて丁寧に証拠を集めていくので展開を予想したり推理の内容を理解しやすいだけでなく最後の謎は予想の斜め上をいったことが面白かった。

  • 静おばあちゃん、いろんな本でも読んできたけど。裁判官としてのプライドや人生観など尊敬できる人です。
    めずらしい初々しい恋愛も描きながらも、法律家として、それに輪をかけて人間として大切なことを教えてくれる、それに素直に耳を傾ける孫の円ちゃんがかわいい。
    最後の話にはビックリ!玄太郎さんより年上で、遥とルシアの同年代の孫がいる設定だったなーと思い出したり、裁判官を引退して四半世紀っていくつ?と思ったり。
    頭は相変わらず冴えてるけど、うちから一歩も出ないのはなぜ?と思いながら読んでいたので。
    そういうことかー、またやられたな、と思ってしまいました。
    そして円ちゃんの両親の事故の犯人がわかってスッキリしたけど、犯人を恨むという感情ではない円ちゃんの今後の話も読んでみたい。

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著者プロフィール

1961年岐阜県生まれ。『さよならドビュッシー』で第8回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞し、2010年にデビュー。2011年刊行の『贖罪の奏鳴曲(ルビ:ソナタ)』が各誌紙で話題になる。本作は『贖罪の奏鳴曲(ソナタ)』『追憶の夜想曲(ノクターン)』『恩讐の鎮魂曲(レクイエム)』『悪徳の輪舞曲(ロンド)』から続く「御子柴弁護士」シリーズの第5作目。本シリーズは「悪魔の弁護人・御子柴礼司~贖罪の奏鳴曲~(ソナタ)」としてドラマ化。他著に『銀齢探偵社 静おばあちゃんと要介護探偵2』『能面検事の奮迅』『鑑定人 氏家京太郎』『人面島』『棘の家』『ヒポクラテスの悔恨』『嗤う淑女二人』『作家刑事毒島の嘲笑』『護られなかった者たちへ』など多数ある。


「2023年 『復讐の協奏曲』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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