蜂蜜秘密

  • 文藝春秋 (2013年2月14日発売)
3.54
  • (36)
  • (90)
  • (102)
  • (16)
  • (6)
本棚登録 : 699
感想 : 112
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (336ページ) / ISBN・EAN: 9784163815909

作品紹介・あらすじ

古くから〈奇跡の蜂蜜〉として大切に伝えてきた蜂蜜を守るため、自動車も使わず、火薬

も制限し、今でも様々な掟に従って暮らしている〈ポロウ村〉。

村の名家であり、〈ポロウの蜂蜜〉を採るために必要な〈キングサリー〉の花を代々栽培しているロウゼ家の一人娘サリーは、遠い国からの転校生としてやって来た少年レオと仲良くなる。深い山あいの、絵画のように美しい自然に囲まれた村の農学校で、少年少女は園芸や養蜂を勉強しながら日々を過ごす。だが、レオが来たのと時を同じくして、村には何かと異変が起こるようになる。森や泉で不思議な現象が続いたり、〈ポロウの蜂蜜〉をつくる〈ポロウミツバチ〉がぱったりと姿を消したり……。村の謎にレオが深く関わっていることにサリーが気づくのと同時に、村人たちもまたレオの正体を疑い始める。そして激しい嵐の晩、行方不明となったレオを探すサリーは〈ポロウの蜂蜜〉にまつわる古い古い秘密を知ることになる……。

ファンタジックな村を舞台にしながら、人が文明を進化させること、自然のなかで暮らすこと、大きな時の流れに否応なく変化していくこと、に静かな問いかけを投げる物語。

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

自然に囲まれた美しい村で繰り広げられるファンタジーが描かれています。主人公サリーは、遠い国から転校してきた少年レオと出会い、彼にまつわる秘密や村の異変に巻き込まれていきます。物語は、古くから伝わる「ポ...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • はちみつって、秘密や魔法のにおいがしますよね。
    言葉の中に「みつ」という響きがある上に
    何年たっても傷まなくて、とろりときれいなままだからでしょうか。
    ママがしまっておいたお菓子を食べちゃうと、必ず見つかって叱られるけれど
    はちみつは、ひと匙こっそり舐めても、減ったんだか減ってないんだかわからなくて
    こどもにとっては、まことに都合のいい秘密になるからかもしれません♪

    可愛らしい装幀そのままに、牧歌的な村、馬車に乗って現れる美しい少年、
    咲き乱れる花々、蜜を探して飛び交うミツバチ、妖精の言い伝え、などなど
    わくわくするようなエッセンスがいっぱい詰まったファンタジーです。
    『秘密の花園』や『小公子』が愛読書だった方は、ぜひ!

    石塁で囲まれた小さな楽園のような、ポロウの村。
    ここでしか育たないキングサリーの花から
    ここにしかいないポロウミツバチが集めた蜜で作られる、ポロウの蜂蜜。
    生態系を壊さないよう、自動車が一台もないこの村の農学校に
    遠い国から、はちみつ色の髪の少年レオが入学してきて。。。

    遠い昔には、不老不死にもなれると言われたポロウの蜂蜜に纏わる陰謀と
    レオが背負わされた数奇な運命。
    彼が抱える秘密に気づきながらも恋してしまう少女サリーはどうなるの?
    サリーが大好きなのに、家同士の決まりごとで結婚を許されないジャックは?!
    と、少女に戻ってハラハラドキドキしてしまいます。

    読み終えたら、はちみつ入りのハーブティーが飲みたくなること請け合いの物語です♪

    • 円軌道の外さん

      はちみつが
      秘密や魔法のにおいって
      なんともいい表現ですね(^O^)

      確かに言われてみれば
      魔法使いの絵本なんかにも
      よ...

      はちみつが
      秘密や魔法のにおいって
      なんともいい表現ですね(^O^)

      確かに言われてみれば
      魔法使いの絵本なんかにも
      よくはちみつは出てくるし、

      あの黄金色の
      甘やかな味わいは
      甘ければ甘いほど
      禁断の実を食べたかのようで
      どこか官能的ですらありますよね。


      てかてか、あの小路幸也さんが
      これほどまでの
      純正のファンタジーを書けるなんて
      めっちゃ意外やし、

      まろんさんの
      その気にさせる魔法のレビューで
      是非とも読んでみたくなりました(^_^)v

      引っ越ししてから
      いまだ図書館を探しだせてないので(汗)
      また探しに行かなきゃなぁ♪


      2013/04/22
    • まろんさん
      円軌道の外さん☆

      小路さん、こんな可愛らしいファンタジーも書くんだ!と、私もびっくりでした。
      はちみつ色の髪の、謎めいた少年レオがとても魅...
      円軌道の外さん☆

      小路さん、こんな可愛らしいファンタジーも書くんだ!と、私もびっくりでした。
      はちみつ色の髪の、謎めいた少年レオがとても魅力的な上に
      ポロウの村の風景がとてものどかで素敵です。

      瓶の中できらきら光るはちみつを、こどもに戻ってこっそり舐めたくなってしまうお話ですよ~♪
      図書館、便利な場所にあるといいですね(*'-')フフ♪
      2013/04/24
  • 自然に囲まれ昔ながらの素朴な生活を送るポロウの村に、ある日中等部の編入生レオがやってくる。レオは何か秘密があるようなのだが…。
    レオが悪者には見えないし、雰囲気からして悪者になるわけないよねと思いながらも、色々含みを持たせる文章に惑わされた。でも、だからこそ続きが気になり一気に読めました。最近、少し暗めな読書が続いたので、ハッピーエンドに癒された。
    文中に風のエキスパートが出てくるので、時代背景や雰囲気は『キサトア』と同じ感じかな?小路さんのこういうファンタジー系の話は結構好きです。そして、装丁もとても好み!

  • 装丁でヒトメボレ。
    こんな素敵なレシピ本みたいな、
    はたまた外国の料理本みたいな、
    手にするだけでうっとりする。
    そして装丁だけではなく、ストーリーもいいのだ。
    〈秘密〉がちらりちらりと顔をだし、わくわくした。
    どんな秘密なのか、予想ができ、故にさあどうする?と
    より楽しめるようにできている。

    こんなふうに生活をしたら地球にやさしいなあと
    空想のなかの美しい風景に想いを馳せる。

    この蜂蜜、ぜひ欲しい。一瓶じゃなくて箱で。

  • 先祖代々受け継がれていた特別な蜂蜜。その蜂蜜を作る蜂のために馬車に乗ったり、大きな音を出さなかったりと静かで昔ながらな暮らしをしている村があった。しかし、ある日、不思議な少年が現れてから村に住んでいる動物たちや自然に異変が起き始める。

    不思議な少年は、本当は村に住んでいる人達が
    知らないうちに村が異常事態になっているため、それを救い、異常事態の原因となっている人達を成敗し、村で神聖視されている2つの一族の跡継ぎの少女と少年に、村におこっていた異常事態の背景と村の秘密、そして不思議な少年の秘密を話し村を再生しようとするためにやってきた。
    不思議な少年の上記のミッションは成功するのかそして、その後村はどのようになっていくのかという物語だった。

    日本人の作家が書いた物語なのだが、まるで外国の作家がかいたような物語だった。読み終えた後なんだか、ふわふわした気持ちになった。
    物語のタイトルと本のデザイン、そして物語の内容が良い意味でマッチしておらず、予想外な展開で驚いた。

  • 小さい頃に読んだような懐かしい話。
    翻訳物かと思いました。
    装丁も素敵。

  • ポロウの村でしか採れないポロウの蜂蜜には不老不死の効用がある。

    ファンタジーとして、心惹かれる設定で文章自体も読みやすく、すいすいページをめくることができた。


    後半に一気に村の謎が解けていくが、なんか釈然としない感じだった。村を救うべくやってきたレオ。そのレオが、村に来る前から知っていたことを最後の最後にバァーッて伝える感じ。


    なんか、登場人物に深入りできなかった気がする。物足りないなと思ってしまいました。


    でも、美しい情景と登場人物の温かさに心がホッとする一冊です。

  • 久しぶりにファンタジーはまった
    色が素敵。
    ポロウの蜂蜜たべてみたい…

  • この世界観、大好き!
    人々を健康にする特別な蜂蜜を作る村にやってきた不思議な少年と、村の跡を継ぐ少年少女達の交流。
    村の自然描写や、村の素朴な人々、祭りの楽しさ、そんなほんわかな中、不思議な少年の気になる行動。
    蜂蜜の秘密は妖精だった。
    ものがたり全体が優しく、それでいて謎が見え隠れしていて、小路さんの巧みな文章力でぐいぐい引き込まれる。
    「キサトア」にも出てきた『エキスパート』という職業がここにも出てきて、あ、同じ世界なんだという事に気づき少し嬉しかったりもする。

    読後、蜂蜜をとかした温かいミルクが飲みたくなった。

  • 昔ながらの暮らしを続ける村。
    そこへ天才と言われる男の子の転校生が。
    閉鎖された村に外から人が入ってくると注目されるだろうなぁ。しかも、なんか独特の雰囲気があるみたいだし。
    こんな村があったら住んでみたい。
    少々、窮屈に感じるかもしれないけれど、気持ちよさそうだ。
    こんな夢の国のような村にも欲深い人っているもんなんだな。

  • 蜂蜜と妖精の話。
    個人的には まぁまぁ おもしろかったな。

    冒頭で 蜂蜜は腐らないって 書いてあって
    知らなかったから そうなのかーと驚いた。


    奇跡の蜂蜜とされる ”ポロウの蜂蜜”。
    それを売って生計をたてている ポロウの村。
    外から 転校生のレオがやってきてから 不思議なことが起こり始める。

    レオと友達になった
    サリーは 唯一 キングサリーの花を育てられるロウゼ家の跡取り。
    ジャックはポロウの蜂蜜をつくる養蜂家ゼンダ家の跡取り。
    村の中では 特別な家系。

    ただし
    最初にポロウの蜂蜜を作ったとされている ポロウ家は 村にいない。
    それは、村の秘密であり、掟。
    「ポロウ家の秘密をきいてはならない」。
    レオには 考えがあって、この秘密を探ろうとする。


    昔はいた妖精たち。
    なぜ ポロウ家の人が 追いやられたのか。
    なぜ ポロウの蜂蜜が作られたのか。

    レオが 村にやってきた本当の目的と行動が
    意外だったな。

  • +++
    古くから〈奇跡の蜂蜜〉として大切に伝えてきた蜂蜜を守るため、自動車も使わず、火薬
    も制限し、今でも様々な掟に従って暮らしている〈ポロウ村〉。
    村の名家であり、〈ポロウの蜂蜜〉を採るために必要な〈キングサリー〉の花を代々栽培しているロウゼ家の一人娘サリーは、遠い国からの転校生としてやって来た少年レオと仲良くなる。深い山あいの、絵画のように美しい自然に囲まれた村の農学校で、少年少女は園芸や養蜂を勉強しながら日々を過ごす。だが、レオが来たのと時を同じくして、村には何かと異変が起こるようになる。森や泉で不思議な現象が続いたり、〈ポロウの蜂蜜〉をつくる〈ポロウミツバチ〉がぱったりと姿を消したり……。村の謎にレオが深く関わっていることにサリーが気づくのと同時に、村人たちもまたレオの正体を疑い始める。そして激しい嵐の晩、行方不明となったレオを探すサリーは〈ポロウの蜂蜜〉にまつわる古い古い秘密を知ることになる……。
    ファンタジックな村を舞台にしながら、人が文明を進化させること、自然のなかで暮らすこと、大きな時の流れに否応なく変化していくこと、に静かな問いかけを投げる物語。
    +++

    タイトルも装丁も、文字の大きさも、一見高学年向けの児童書のようである。実際ファンタジーのような物語も高学年くらいからのめりこんで読めそうである。だが、少年少女だけのものにするのはいかにももったいない一冊である。不老不死の効果があるとも言われて珍重されている「ポロウの蜂蜜」の秘密、と聞いただけで大人でもわくわくする。外界から閉ざされたと言ってもいいほど、蜂蜜のために守られた村に、外界から転校生がやってくるところから始まる物語は、まるで夢物語のようなのだが、切ない事実があればこそなのだということがやがて明らかになってくる。確信犯的な不純な心が滅ぼそうとしたものを、命をかけて守ろうとする者がいる。そしてその未来がきちんと続いていて、さらになお続いていくと思えるのが著者の物語である。囚われすぎずに守ってほしいと願わずにいられない一冊である。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「命をかけて守ろうとする者」
      良いなぁ~
      小路幸也は「東京バンドワゴン」シリーズしか読んだコトがない。文庫化されたら読んでみよう。。。
      「命をかけて守ろうとする者」
      良いなぁ~
      小路幸也は「東京バンドワゴン」シリーズしか読んだコトがない。文庫化されたら読んでみよう。。。
      2013/03/26
    • あまぐもさん
      小路さんの作品には、基本的に悪人が出てこないので、とても健やかな読書タイムを過ごすことができるので、どの作品もおすすめですよ。
      小路さんの作品には、基本的に悪人が出てこないので、とても健やかな読書タイムを過ごすことができるので、どの作品もおすすめですよ。
      2013/03/26
  • 子供の頃から、本を読むことで知らない世界へ旅に出たいと思っていた。この本は、子供の頃のように異世界に入り込めた。
    装丁に惹かれて手に取った時に「装丁の美しさに内容が伴っていなかったら嫌だな…」と思ったけれど杞憂でした。

  • 2023/11/23

    久しぶりの小路幸也。小路さんには珍しく、完全なファンタジー。「僕は長い昼と長い夜を過ごす」でも思ったけど一冊で終わる話よりも「東京バンドワゴン」とか何冊にも渡って続く話のほうがすき。神永学とかもそんな感じ。よくわからんまま終わってしまった。

  • 古くから〈奇跡の蜂蜜〉として大切に伝えてきた蜂蜜を守るため、自動車も使わず、火薬も制限し、今でも様々な掟に従って暮らしている〈ポロウ村〉にレオという少年が転入生としてやってきた。
    レオがやってきたことで村にいろいろな異変が起き始める。
    そしてボウロ村の成り立ちと奇跡のハチミツの秘密が明らかにされる。

  • 装丁の美しさとタイトルに魅かれて手に取ったが、とても好きな世界観だった。
    妖精が見えなくなる、いなくなる原因は大抵人間がその土地を開拓する事から始まるが、これは人間が始まりではなかったことが新鮮だった。
    ポロウの蜂蜜、舐めてみたい。
    キングサリーの花、見てみたい。
    ポロウの村、行ってみたいなぁ。

  • 後半に一気にお話が加速するのだけど、加速の助走はちゃんとあって、ページをめくる手が止められませんでした
    装丁が可愛くて手に取ったのですが、お話も可愛らしい感じで、おとぎ話を読んでいる気分でした


  • タイトル、装丁、ストーリー、でてくる固有名詞、すべての世界観が可愛すぎる。ポロウの村の秘密の蜂蜜をめぐるお話。グレートストーン、ロッコ池、ミトンの森、オオガラスの巣、カリントの丘。読み進めるだけで頭の中にポロウの村がどんどん浮かんできて、空想世界に浸れる。かわいいたのしい。そしてレオかっこいい。タイトル「蜂蜜秘密」て、。あんた、かわいすぎるよ。。
    恋愛だと思ってたら全然ちがってて、想像以上の心温まるファンタジーだった。
    これは、たぶん小学生の時とかに出会ってたらめっちゃ好きだったと思う。思い出ブックになってた気がする、直感で。まりなのおすすめの本で、たぶんわたしにとっての「君を守るために僕は夢をみる」系。まりなすすめてくれてありがとう。

  • 心がふんわりゆるく温まるファンタジー。ちょっと厄介な人は出てきても、悪人はいない。みんなピュアだ。お伽話のようなかわいらしくて壮大な世界観が、ロードオブザリングの映画と重なった。ぜひ海外で映画化してほしい。もっとこの世界観に浸っていたいと思えた、素敵な物語だった。

  • 昔ながらの暮らしを続けるポロウ村の人々。
    蜂蜜って何か響きだけで好きなんですよねー(笑)
    ポロウの蜂蜜、ポロウって響きも好き!
    黄色くて美味しそうで秘密が詰まっていそうな装丁にも惹かれました♪

    小路さんのファンタジー作品、こんなのも書けちゃうのねーって驚きました。
    こういう村に住んでみたいなって思うけど、実際住んだらつまらないと思うんだろうなぁ(笑)

  • 図書館で、装丁の綺麗さとタイトルに惹かれ借りてきました。こんな感じのファンタジーを読んだのっていつ以来だろう?なーんておもいつつ。読んでる間も小学校や中学校の図書館で、本棚の間にペタンと座って夢中でファンタジーを読んでたことを思い出して、なんとなーく懐かしい気持ちで。日常を忘れるには、ちょうどよい分量でした(笑)

全102件中 1 - 20件を表示

著者プロフィール

一九六一年旭川市生まれ。札幌の広告制作会社に14年勤務。退社後執筆活動へ。
二〇〇三年『空を見上げる古い歌を口ずさむ pulp-town fiction』(講談社)でデビュー。著書に『HEARTBEAT』(東京創元社)、『東京公園』(新潮社)、『東京バンドワゴン』シリーズ(集英社)など。ほかに『うたうひと』(祥伝社)、『空へ向かう花』(講談社)、『brother sun 早坂家のこと』(徳間書店)などがある。

「2010年 『北の作家 書下ろしアンソロジーvol.2 utage・宴』 で使われていた紹介文から引用しています。」

小路幸也の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×