旅猫リポート

著者 :
  • 文藝春秋
4.35
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本棚登録 : 8176
レビュー : 1383
  • Amazon.co.jp ・本 (271ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163817705

感想・レビュー・書評

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  • なんの予備知識もなく、ただ有川さんの本だから条件反射的に予約をして、読んだら「え・・・」まさかこのような内容だったとは。。。知らなかった分、効き目が。。。

    なんか182ページあたりから「ん?」と思うよなフレーズがちらほら出始めて
    そこからは、もう鼻の奥がツーンとして、違う話をふってくる
    子供たちに「頼むから今話しかけないで」と下を向きながら(泣いてるので…)お願いして、なんとか読破しました。

    印象に残った話は<スギとチカコ>ご主人思いの甲斐犬の虎丸とナナのやり取り。
    <最後の旅>のフェリー内での犬とチンチラの会話。一面のススキの海、お墓に供えられた虹の景色。
    <ノリコ>
    悟の叔母のノリコが、またおかしい人で・・・
    猫の喉のゴロゴロは口でゴロゴロ…という件で爆笑してしまいました。

    昔飼っていた猫のハッピーやチャッピーを思い出してしみじみしてしまいました。
    ナナもハチも悟と出会えて良かったね。動物ものって、どうしても涙腺ゆるくなってしまいますね♪

    児玉清さんの番組や、「夏への扉」、コロポックルの童話つながりで村上勉の表紙絵。それぞれさりげなく紹介されていて本が好きな人にうれしいサプライズが、ちりばめられているところも嬉しかったです♪日々の平凡な生活が、いかにしあわせなことか猫の目線を通して感じることができました。

    これでもう有川さんの小説は卒業。ちょっと一方的すぎて…ね。

  • 子供の頃から日本各地に引越しを繰り返してきたサトルは、相棒猫ナナを連れて、懐かしい人々を訪ねる旅に出る。行く先々で思い出を語る時間は、サトルとナナ を迎える人々の胸の内にもささやかだが大切な変化を芽吹かせてゆく。後半とにかく泣きます。泣きます。大号泣です。悲しいけれど、優しく、温かい物語です。

  • もっとほわっとした気楽な話しだと思ったのに、、、
    こういう話しは読まないのに、
    不本意にも最後まで読んでしまった。
    (でも泣かなかったけど)

    とにかく、「なな」が可愛い。

    動物は嫌い。猫も嫌い。
    でも猫を飼っている人の愛猫に振り回されている姿を見るのは好き(笑)

    不覚にもちょっと飼ってみたいと思った。


    (図書館)

    • aida0723さん
      不覚にも猫飼いたいと思いますよね(笑)
      不覚にも猫飼いたいと思いますよね(笑)
      2015/06/09
  • これだから猫は…!猫ってやつは!
    何となく、犬ものは「さあ泣け」とばかりに涙腺めがけてまっすぐに泣かせにきて、猫ものは「なに泣いてんの?」っていう突き放しがあるイメージ。「これは私とあいつの話であって君には関係ないんですけど」みたいな。
    泣いてたまるか、と思ってたけど「いい子にできるだろ」あたりからは泣かざるを得なかった。ちくしょうめ。
    旅先の友人たちは誰もかれもいいやつらで、叔母さんはすごくかわいい人だなあ。
    読み終わったらうちの猫をなでまくらずにはいられなかった。

  • のっぴきならない事情から愛猫ナナの引き取り手を探す悟とナナの二人旅。
    ナナの気ままで人間を冷ややか目線で分析する様子が面白可笑しく、
    悟の温かな気質に癒されながらのほーんと読んでいたら…
    後半にガッツーンと急展開が!
    よく考えたらそれまでにさりげなーい伏線があったんだけど全然気付かず^^;
    あまりにびっくりしすぎて最初はちょっとばかし鼻白んだが
    最後には涙が滲んできた。
    でもこういう展開って反則だ、分かっていても泣いてしまう。
    有川さんならではのほんわかした優しい雰囲気は纏いつつも『ソロモンの偽証』の直後に読んだからちょっと物足りない感がぬぐえないかな。

    どうして 村上勉さんの表紙絵なのか主人公が“さとる”なのか
    読んで納得。

  •  『2012年11月15日 第1刷発行』版、読了。



     ヤバイ。久しぶりに読書で泣かされた(´;ω;`) そんな一冊でした。


     読書前は「痛快なロードムービー的な内容かな…?」なんて、勝手なイメージをふくらませていたものですが…読んでいくうちにジワジワと「出会いと再会」や「謎」が明かされていく展開は見事でした。


     なにより、主人公と寄り添う猫のキャラクター性がなかなかにして良かったです☆


     それにしても…この作者がいつも扱う作品に対する姿勢は、いきいきした生命力あふれる登場人物たちの、ドタバタ的でありながら痛快にしめくくられて結末を迎える話が多かったので…本作は意外といえば意外な内容でした。


     ひょっとしたら本作にもちらりと登場する、故 児玉清さんの影響があったのかもしれません。

     いずれにしてもこれまでの作品にないメインテーマで描ききりながら、読後感が上手に余韻を残していく、良い作品でした☆


  • 僕は何にも失ってない。
    ナナって名前と サトルと暮らした5年を得ただけだ。
    だからそんな困った顔すんなよ。
    猫は我が身に降りかかった出来事は何もかも粛々と受け入れるんだ。

    いいヤツだなぁ ナナ

    星3.5

  • 野良猫と暮しはじめた悟だが、訳あって愛猫の里親を探すことになった。古い友人を順々に訪ねて行き、悟の人生を振り返る。疲れず面白く読めたので、中高生にも向いています。猫好きにもおすすめ。

  • 一気読みしてスカッと泣ける本。

    猫の一人称語りという古き良き名無し猫の話を思い起こさせる形態でしたが、違和感なく感情移入して読むことができます。
    この本も結局ありがちな終活話なのかもしれませんが、種族の違う彼らのフィルターで通すことでより強く感動しました。もしかしたらあるかもしれないことが舞台だから親近感を感じるのかもしれません。

    さらりと読ませてもしっかりと泣かせる、人情ならぬ猫情を感じさせる本です。

    ただ主人公のナナは魅力のあるキャラですが、サトルの人間らしさをあまり感じれなかったのが残念です。

  • さあ、行こう。これは僕らの最後の旅だ。一人と一匹が見る美しい景色、出会う懐かしい人々。心にしみるロードノベル。
    ----------------------------
    ダヴィンチや本屋大賞でも話題になっていたから、ブームが落ち着いたころに読もうと思っていた本。
    読み進めていくなかで、早めにネタばれに気付いてしまい
    書評やコメントにあるほどの感動や評価はなかった。
    最後の場面では、やはり泣いてしまったけれど
    意外性や深みを求めてしまうと物足りなさが。
    期待しすぎて読むと満足度が薄れる典型でした。

著者プロフィール

有川 浩(ありかわ ひろ)
1972年高知県生まれ。PN由来として、「有川」は書店に本が並んだ時に「あ」から始まる名前として、著者五十音順で棚の最初のほうにくるから。「浩」は本名から。
2003年『塩の街 wish on my precious』で第10回電撃ゲーム小説大賞を受賞。2006年『図書館戦争』で「本の雑誌」が選ぶ2006年上半期エンターテインメントで第1位を獲得し、さらに2008年には同シリーズで第39回星雲賞日本長編作品部門を受賞。映画化もされた代表作となる。
『植物図鑑』で第1回ブクログ大賞小説部門大賞、『キケン』で第2回ブクログ大賞小説部門大賞を2年連続で受賞。2011年には『県庁おもてなし課』で「ダ・ヴィンチ BOOK OF THE YEAR 2011」で総合1位と恋愛小説1位、第3回ブクログ大賞小説部門大賞を3年連続で受賞。2012年『空飛ぶ広報室』が「ダ・ヴィンチ BOOK OF THE YEAR 2012」で小説部門第1位。
その他、ドラマ化作『フリーター、家を買う。』、映画化された『阪急電車』『県庁おもてなし課』『植物図鑑』などが代表作。

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