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Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784163818603
作品紹介・あらすじ
北関東のとある地方都市の一角、観音さまが見下ろす街、紅雲町で、コーヒー豆と和食器の店「小蔵屋」を営む気丈なおばあさん、杉浦草。人々を温かく見守り続ける彼女は、無料のコーヒーを目当てに訪れる常連たちとの会話がきっかけで、街で起きた小さな事件の存在に気づいていく人気シリーズ第三弾。今回は、お草さんが、コーヒーを仕入れるミトモ珈琲商会が、紅雲町のある街に出店を計画。ミトモでは、二代目の若手女性社長・令が紅雲町をリサーチしていた。珈琲豆の仕入れに不安を感じたお草さんは、懇意であるミトモ初代社長に相談へ行くが、社長になった娘の令と、彼女をサポートする井(い)との対応で、逆に三友から相談されてしまう(「長月、ひと雨ごとに」)。紅雲町の青果店に持ち上がった産地偽装問題を記事にしようと、意欲に燃えている新聞記者の萩尾。だが、事件の背景には、意外な事情があった。萩尾の元の雇い主で、お草さんのコーヒーの師匠であるレストラン「ポンヌフアン」であるバクサンこと寺田博三は、正義感が先行し、ややあぶなかったしい萩尾を心配して、青果店と同じ町に住むお草にお目付け役を依頼する(「霜月の虹」)。お草は、この事件を通して、草の友人である由紀乃のいとこのかつての夫で、萩尾の民俗学の師匠である勅使河原先生と、その娘の美容師・ミナホとも関わることになる。草から見る、萩尾とミナホの関係は、どこかギクシャクとした不思議な関係だった。そんななか、勅使河原先生に論文盗用の疑惑が持ちあがる。そして、論文盗用疑惑をきっかけに、三人の止まっていた時が動き出そうとしていた……。「萩を揺らす雨」でブレイクした著者が、お草さんと彼女をとりまく街の人々の生活を通して、四季を描きつつ、お草さんならではの機転と、ささやかな気配り、そして豊富な人生経験から、小さなトラブルを解決していく滋味あふれる短編連作小説集。
みんなの感想まとめ
日常の中での人間関係や小さなトラブルを描いた作品で、主人公のお草さんが周囲の人々と共に成長していく様子が魅力的です。彼女の心細さや元気を奮い立たせる姿は、多くの読者に共感を呼び起こします。特に、無二の...
感想・レビュー・書評
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シリーズ3
65歳の時、長年の夢を叶えようと一念発起して小蔵屋を開店。もう75歳だったか77歳だったか
通りを一人で逆に歩いているみたいな心細さを感じるお草さん
ショーウインドウに映った自分と目が合い、まだ大丈夫
元気!と自分を奮い立たせる
こんな気持ちよく分かる
鏡に映った顔を見てぞっとしていつのまにと驚き落胆する自分
しかし、時として気力が湧いてきて、まだまだ頑張るぞと背筋を伸ばす自分
このシリーズを追いかけているのも、共感できたり、元気をもらえたりする部分が多いからだろう
無二の親友の由紀乃さんの言動にあれ?と感じる部分が増え、顔にこそ出さないが不安が押し寄せるお草さん
そりゃそうだろう
由紀乃さんとのふれあいは、この物語にとってなくてはならない大切な要素だ
お互い一人暮らし同士、お重にチラシやお稲荷さん、五色そばを詰めて、時にはポトフのお鍋持参で、由紀乃さんの家で夕食を共にするシーンが私は好きだ
心の底からほっこりし、羨ましくも思う
夫に先立たれた時、こんな友達がそばにいてくれたらどんなに素晴らしいだろうと
夫が先に逝くとは限らないのだが・・・
不安を抱えていた由紀乃さんも入院し、体の隅々までチェックしてもらい、再び元気になって戻ってくる
お草さんの喜びようと言ったら、かわいいぐらい
アケビをあしらった秋、薄ピンクのショールを使った
「春を待つ」のディスプレイ、なんてセンスがいいのだろう
今回の事件は、源永寺から見つかった小蔵屋の袋に入ったゲンエイ円空像
様々な人の愛憎・思惑が交錯し、頭がぐちゃぐちゃになりそうだったが、何とか一件落着
ここまできたら全巻追いかけなくっちゃ
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紅雲町珈琲屋こよみの3作目。推測に次ぐ推測で話が進んでいくので、理解するのに骨が折れた。お草さんの気になることは迷いながらも首を突っ込む正義感が謎を解いていくことになる。
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【収録作品】長月、ひと雨ごとに/霜月の虹/睦月に集う/弥生の燈/皐月の嵐に/文月、名もなき花の
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(No.13-6) 紅雲町シリーズです。
『最近の草の心配事。それはコーヒー豆を仕入れているミモト珈琲商会の社長交代の知らせ。前社長は会長に、その長女が新社長に就任したとの挨拶状が来たのだ。前社長は草を気に入って、小蔵屋がコーヒー豆と和食器の店に変わった当時からずっと特別に薄利で豆を卸してくれていた。社長が交代したからには、今までと同じとは行かないだろう。
由紀乃のことも気になっていた。観劇や旅行が好きで、月に一度は美容院に行っていた由紀乃。今は美容院をやっている遠縁のミナホが時々来て髪を整えてくれているが、それにも遠慮がちだしほとんど家に閉じこもっている。外へ連れ出してあげたいが、草自身が年寄りなのに。
その上、草に珈琲の指導をしてくれたバクサンの店で以前アルバイトをしていた萩尾が難問を持ち込んできて・・・・。
しかも萩尾とミナホの間にも何か緊張関係がある様子。』
微妙な人間関係が絡まりあい、誰もがちょっと隠し事をしたり、悪意を持ったり、善意がすれ違ったりします。
草はいろいろ気をもみながらも、知ったことを自分の中だけに収めておくことがほとんど。だけどやっぱりこれだけは、と思うことは自分の時間を削ってでも行動します。そういう草が好きです。
芸者だった貴美路のことでは、草が調べて思いついたことで解決しました。草がしつこく調べなかったらどうなっていたか。
貴美路もきっと感謝しているだろうと思います。
連作短編の形をとりながら全体で流れる物語がある、というのは前二作と同じです。そしてやっぱりビターでしたが、何となくビター度が増えてる感じを受けました。静かだけどきつい。だけどそこが良かったです。
お草さんにはこれからも達者で小蔵屋を経営して欲しいな。 -
お草さんシリーズ第3弾
今回はそんなにハラハラする場面もなく、萩尾さんの話しが全てだったんだけど…
なんかダラダラしちゃってどうもサクサク読み進めれなかったなぁ
2017.7.21 読了 -
前述のとおり、現在は通勤の途中で読むのでどうしても10分20分の細切れ読書になります。
この本は細切れにぜんっぜん適してなかった・・・・・・・・・・! くうっ・・・・!
面白かったのに、その面白さが全然わからんかった。
ほんまにわからんかった。
そもそも相関図から想像しにくかったのに、今回はお草さんや久実さんよりも勅使河原関係の人たちの話やったもんね・・・。
(ちゅうかそもそも勅使河原って誰。今回初出よね? 違うんかな、由紀乃さん関係で今までサラッとでも登場してたっけ? いやいや、してへんはず・・・)
過去にとらわれている、と、いう主軸やなということはわかるんやけど・・・。
あと、それぞれがそれぞれに違った形で気遣っているということとか。
客観的に見たら、いくら気遣っても過去のあやまちは取り戻せないのだし、ましてや当人たちが「なかったこと」に、できないのだったら、いつまでもこだわるより次の世界へ旅立つほうが建設的なのではないかと思うけど、
なかなかそんなんできひんよねー! (しみじみと)
そういう意味では、このシリーズ特有の
「目に見えてわかりやすい解決はない」
ちゅうのが今回は、わかりやすい解決を(ある部分は)してたかも・・・。
いや、わかりやすい解決は和解か。
結局和解はしてへんから、わかりやすい解決はしてへんのか(笑)。
とにかくこのシリーズは、登場人物が
「あのとき、ああしていればよかった」
に、とらわれている本やと思う。
ほんでさらに、「ああしていれば」を、取り戻すために努力し、かつそれが叶う筋書きでもない。
ただ、むしょうにコーヒーが飲みたくなる本ではある。笑
先日友人がとてもおいしいアイスコーヒーをいれてくれたのに感化されて、私もアイスコーヒーなんぞをいれてみようかな!
ちなみに、インスタントで作ったっていうのよ。
コーヒーにしろ紅茶にしろ、ほんまおいしい水っていうのが大事よねー。
またじっくり読み返そう。
(2015.07.25) -
三作目にして長編でした。草さんの思いやりや観察眼の鋭さが光る物語。萩尾はちょっと好きになれないキャラで、その萩尾が全編に渡って出てくるもんだから途中からやや苦痛にも感じ…。藤田の嫉妬心も恐ろしかったし、このシリーズはほのぼのした所が少なくて良いような悪いような笑 ややぼかされるオチもあるのでモヤモヤしますが、そこもまた味の1つなんでしょうね。
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小蔵屋に正義感が空回り?している新聞記者の登場
彼の持つ過去が浮き彫りになり、現代につながるが、それは淀み腐った関係しかなかった
・・・草さん、なんとかして! -
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深刻な出来事のようだったけどあまり関心なく、一つひとつの描写が詩的な描き方だったようだけど印象に残らず、こちら的には行動だけがズンときてた。
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2014/9/27図書館から借りてきた。
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【最終レビュー】
紅雲町珈琲屋こよみシリーズ・第3弾。図書館貸出。
第2弾読破から、1年4ヶ月振り。(第1弾、第2弾。2013年読破済。本棚登録有)
今までの内容では、ワンエピソード完結のスタイルでしたが、第3弾は、各エピソードごとが進むうちに、かつての些細な出来事から、複雑に絡まり合っていたものが、徐々に「本来の姿」となり、どんどん「表沙汰」になっていくといった感じでした。
様々なキーワードを散らしていきながら…
*草さんの珈琲豆の仕入れ先の「会長の一人娘」(30代)
*「著名研究者の、美容師の一人娘」(30代)
→彼女が、第3弾のキーパーソン。草さんと密接に関わりつつも、裏側にある、かつての謎の行動からの「ある葛藤」と共に…
*「美容師の女性とは遠縁の、草さんの一番の親友」
*「置屋(草さんと美容師の女性が着物の着付で伺った場所)と、芸者さん」
→あのドラマ、頭に即、浮かびましたよ。ドラマ『父の花、咲く春』の雰囲気そのものです…
*草さんのお店の近所にある「和風フレンチ店のオーナー兼シェフ(男性、70代)」
*「著名研究者を取り巻く、男性2人と美容師の女性との関係性」
*源永寺
*博物館
*桐生市
などなど…
表には決して言えない、草さんの「内に秘めた、心の叫び」
より、奥深く、せつなく、悲哀がありつつも、ここぞという時には、表沙汰に表す
「深い内面を込めた、シンプルなメッセージ」
今回も、草さんの姿(背中)を通じて、学ぶものが数々ありました。
〈長月→霜月→睦月…〉の流れと共に。
ラスト、草さんの亡きお父様が、かつて草さんに教えた
「より、グッと、しんみりくる」「想いのこもったメッセージ」
「1つ」だけ書いて終わりとします。
『きれいすぎても、汚すぎても、よくない。「たまには、半分くらい、水を捨てて(略)」「同じ所」に「おいておいた、水」を[そうっと、足す]~そんな、具合がいいのだ~』
□草さんを取り巻く、アラサー世代以上の人達の男女の様々な、人間模様も同時に…
次の第4弾(今月発刊)。どんな世界に遭遇していくのか、楽しみに待ちたいと思います。
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すっかり癖になるお草さんのシリーズ。
今回は謎部分がちょっとややこしい、わかりにくい、めんどくさい。
でも、早く次巻だしてほしい。 -
小蔵屋シリーズ。
身近な事件をお草さんが解決。
珈琲屋なだけにほろ苦い風味。
【図書館・初読・6/25読了】 -
相変わらず元気で、物凄い行動力を発揮する草さん(^o^)自分が草さんの歳になっても多分こんなに動けないな(--;)今回も次々謎を解決していくけれど、ミナホと萩尾と藤田の話は切なかった(T-T)若き日のちょっとした遊び心のつもりが取り返しのつかない過去になるなんて…(>_<)でも最後は、それぞれ前向きに進んでるみたいで、少し救われた(^^)
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だんだん年を取っていくんだけど、そのせいで話の幅が狭まっちゃう感じが全体的には作戦ミスなんじゃないかなぁ。長く続けていくんならもうちょっとぼかした方が良かったし、そうじゃないならこの3巻くらいで畳んでしまう展開が良かったかな。
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