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Amazon.co.jp ・本 (232ページ) / ISBN・EAN: 9784163820200
作品紹介・あらすじ
著者・山下澄人は北海道などを拠点に活動を続けてきた劇作家、演出家、兼俳優。その劇を観に通っていた編集者のすすめで書いた小説『緑のさる』(平凡社)で昨年末に野間文芸新人賞を受賞した注目の書き手です。今回の作品集の表題作「ギッちょん」は第147回芥川賞候補作にもなりました。「ギッちょん」は、ある男の一生が、時系列をシャッフルして語られます。腕白な少年時代、荒れた十代、放浪の青春時代、ホームレスになった四十代、清掃業に就き静かに死を待つ晩年の情景が次々にたちあがってきて、次第に胸がしめつけられるような心持になります。「水の音しかしない」は、サラリーマンの不条理劇のようにはじまりながら、やがて読者は大震災後の混沌とした世界に連れて行かれていることに気付きます。「トゥンブクトゥ」では、街の雑踏で交差していた老若男女さまざまな人々の思惑が、やがて暴力的なものに変容し、決着をつけるかのように、皆が海辺へと向かいます。読むたびに変貌をとげるこの作品群は、小説の新たな地平を切り拓くことになるでしょう。
みんなの感想まとめ
時系列がシャッフルされた短編集は、主人公の男の波乱に満ちた人生を描き出します。少年時代の無邪気さから始まり、荒れた十代、放浪の青春、ホームレスとしての生活、そして静かに死を待つ晩年へと進む様子が、さま...
感想・レビュー・書評
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短編集3編。
『ギッちょん」時系列がバラバラで、ただ年齢が示してあるので分かる。男を女と思ってアメリカまで行った浮浪者の人生。
『水の音しかしない』3.11に触発されたような意味のない物語
『トゥンブクトゥ』支離滅裂、妄想なのか、死の前の走馬灯のような想いの羅列なのか、子供の夢なのか、、、詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
表題作をふくむ4編すべてが、基本的なストーリーテリングとは異なる、掴みどころのない実験的なテイストの小説です。
一人の人生の時系列を細かく刻んでバラバラにまぜこぜしたような展開。明かされそうで明かされない謎。共感させてくれない人物の描写。主人公の主観と思っていたらいつの間にか別の人物の主観へとシームレスに移り変わる視点、etc…
ハッキリと種明かしされぬまま読むものを置いてきぼりにする、やや難解な作りになっています。
けして嫌いではなくて、表題作はすぐに咀嚼して楽しむことができたのですが、それが連続となるとなかなか飲み込み辛かったです。
今の私にはフィットしなかったかもしれません。若い頃ならドストライクだったろうなと思いますが。 -
ふむ
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時系列がバラバラで様々な角度から展開される物語に最初は戸惑うけれど、わかってくるとすんなりと読めた。なんともいえない読後感が残る作品で、再読必至。
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【今年度野間文芸新人賞作家、注目の問題作】四十を過ぎ男は公園で暮らし始める。荒れた十代、放浪した青春は昨日のことのようにここにある。第一四七回芥川賞候補作ほか二篇。
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脈絡のないおかしな夢を見たあとのようなヘンな読後感
おもしろくない短編小説をいくつか書いて、それを適当に混ぜ合わせて、文章を任意につなげると、こんな作品になるのかも知れません。最後の方でなぞを解くためのキーのようなものを見つけたような気がしますが、とてもそこまでよみなおす根気と情熱はなかったです。全体的に脈絡のないおかしな夢を見たあとのようなヘンな読後感でした。
きっとこの作者山下さん、忘れてしまってなければもう読まないんじゃないかな。
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芥川賞候補作の表題作のみ読む、あとニ編はまだ
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文章が私にとっては、読みにくかった。
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男の子や、大きくなった男の子が、見たものをみた順番に、思い出したものを思い出した時に語っていく話。
…と思いきや、誰の、どこの視点からみたことなのかよくわからない部分もあるし…
むずかしかった。
とりあえず、一文は短い。次々変わる視点に、頭が追い付かない。
だからわからなかったし、頭が疲れたけど、嫌な文ではなかった…
いや、でもなんか怖かった。不気味だった。おそらく主人公は最後に死んでるし、"死"の怖さがどっかにある? ホームレスのこととか、この話全体として孤独な感じや死に近い雰囲気がなにかあって、最初からじわっと怖いのはそのせいではないか。死への漠然としたおそれ、っていうか。
はぁ。疲れるから、図書館でさんざん予約待って借りたけど、表題作だけ読んで返却する。読むならコンディションのいい時にしっかり読みたいもんだ(寝不足と頭の回転↓のため、今はむりぽ)。 -
『ギッちょん』のみ読了。不思議な世界観。嫌いじゃないが、時系列を理解するのに時間はかかるし、ギッちょんとは何者たるや、そして著者が言いたいことを私の頭ではよく理解かできなかった。機会あれば違う作品も読んでみよかな。
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嫌いじゃないけど、まだよくわからない。
次回作出たら読むと思う。 -
時系列と空間にとらわれない流れにまずは戸惑う。普通に切なく、痛々しく、あるいは微笑ましい断片たちが、実験的であることすら拒むような変貌を遂げ続ける。
久々に読んだこのような方法論の小説は、正直ちょっと苦手だ。
著者プロフィール
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