色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年

著者 :
  • 文藝春秋 (2013年4月12日発売)
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本棚登録 : 14096
レビュー : 2269
  • Amazon.co.jp ・本 (376ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163821108

感想・レビュー・書評

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  • 物足りない。
    ここで終わってしまうのかと。

    似たような表現が何度も出て来ては混乱。

    灰田のその後を知りたかった。

  • 年単位で久しぶりに読んだ村上春樹の長編。1ページ目から主人公がすごく死にたがっていてどうしようと思った。
    沙羅の後押しでかつてのグループに会いに行き真相を知るつくる。でも、シロの妊娠と死の真相や沙羅の男性関係など肝心の部分はわからないまま。灰田くんの失踪も灰田くんのお父さんが出会った緑川も謎のまま。解決すると思って読み進めたのに残念。読んだあとに物足りなさを覚えた。

  • 村上春樹らしい作風。いろいろな謎が明らかにされないまま終わるのも1Q84ぽい。
    主人公の性格も前作の主人公(青豆ではないほう)と類似。

  • 力強いと思った。
    無個性、虚無は共感するところであるし、その場合うつわになれば良いっていうのは納得できなかったけれど、読み終わった後にはあーって前向きな息がつけた。うつわって言ってもなあ、私はその中身が欲しいんだよ!って思ったのは事実。
    つくると沙羅の言葉の掛け合いに、大人の恋ってこういうことかと思った。段々色んな言葉と考えを自分のなかに持ち始めるから、冷静にあくまで客観的に言葉で表現するのはなかなかに素敵だった。言葉を別に持たなくてもキャッキャキャッキャと生きていけるけど、言葉を持って考えを持って表現していくことができるようになると見える世界も広がるんだろうな。

    読み終わって題名を見返して、色彩を持たない多崎つくるまでは理解できたけど彼の巡礼の年はん?と思った私はまだ全然理解できていないのかもしれない。全くハルキストじゃないしむしろハルキストとかちょっと斜めに見てたところあったけどこれは結構好きかも。

  • がっうり村上春樹。居心地よく読み進められる一冊。

  • 高校時代の友人との完璧な調和の取れたグループから追放された理由を探していくお話。そのグループのメンバーの名前にはつくるを除いて色が入っていた。
    最後の方、クロとの会話で色彩は単なる偶然で意味を持たないと出てくる。多崎は、多さい(彩)、とも読める、とも思って読み進めたが、会話の上でしか縛られていた偶然に解放されるきっかけが無かったのが肩透かしだった。
    灰田のエピソードも未消化。6本目の指も、緑川の死のバトンも、オーラのように見えるパーソナルカラーの話も、
    こちらが想像する余地として考えを巡らせたのからその分楽しんだと言えるけれど、未消化。

  • 駅である意味とか、色々と繋がっているんだと思うと伏線が多いなと毎回感じる。興味、好奇心、共感、心に感じることが多い作品だと思った!

  • 第16回毎週ビブリオバトル
    チャンプ本

  • 村上春樹のかく文がやっぱり好きだなあ
    今回は内容も好みだった

    灰田がその後出てこないのは少し残念だったけど

  • ふと、仲のいい友達から連絡が途絶え音信不通に。そして数年ぶりに突然連絡が。
    そんな心を大きくゆさぶられる実体験をしたその日にたまたま目が吸い込まれて見つけた本。読むべき本だったのかな。

    多崎つくるとは置かれた事情は違うけれど、大きな意味をなしていた自分の世界の一部が突然なくなることは、やはりどうしようもなく悲しい。そしてそこにある理由が分からないことも。

    完璧な調和を持つ5人組。自分の役割を口に出していたわけじゃなくとも、なんとなく意識をしてその役割をこなしていた学生時代。そしてそれがきっととても心地良かったあの頃。わかるなぁ。

    恥ずかしながら村上春樹作品を読むのはこれが2作目。
    ノルウェイの森もこんな風だったのだろうか。もう遠い昔すぎて忘れてしまったけど、春樹作品の文体を美しいと思えるようになったのは、私が大人になったからなのかなぁ。
    余計な表現、繰り返し、意味のないエピソードに思えても、それもまたきっといつか読み返すと、その深みや繋がりに気付けるのかしらと。

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著者プロフィール

村上春樹(むらかみ はるき)
1949年、京都府京都市伏見区生まれ、兵庫県西宮市芦屋市育ち。早稲田大学第一文学部映画演劇科卒。大学在学中にジャズ喫茶「ピーター・キャット」を国分寺・千駄ヶ谷に開店していた(1981年、店を人に譲渡)。1979年にデビュー作の「風の歌を聴け」で群像新人文学賞を受賞。谷崎潤一郎賞、読売文学賞、朝日賞など数々の受賞歴がある。2006年にフランツ・カフカ賞、2009年にイスラエルのエルサレム賞受賞。ノーベル文学賞に最も近い作家の一人と言われており、毎年発表時期に日本国内でニュースになる。事実、村上春樹作品は全世界で翻訳されており、アメリカ・アジアでの評価がとりわけ高い。フィッツジェラルドやレイモンド・カーヴァーなどの作品の翻訳も手がけ、翻訳家としての仕事も高い評価を受ける。翻訳と創作活動を交互に行うことで、作風を変化させ、作家としての成長を続けている。新作が発表されるたび大きな話題となるが、近年は特別番組「村上RADIO」にてラジオDJも務め(不定期放映)、数々の名言も注目を集める。代表作に『風の歌を聴け』『羊をめぐる冒険』『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』『ノルウェイの森』『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』。2019年7月31日に『神の子どもたちはみな踊る』が舞台化。アメリカのサックス奏者スタン・ゲッツの伝記翻訳を2019年8月刊行。2019年9月10日発売の『文藝春秋』10月号で「至るところにある妄想 バイロイト日記」を寄稿。

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