余命1年のスタリオン

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  • 文藝春秋 (2013年5月16日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (544ページ) / ISBN・EAN: 9784163821207

作品紹介・あらすじ

がんに侵されたプレイボーイ、最後の奮闘!



二枚目半の芸風から「種馬王子」というあだ名を持つ俳優、小早川当馬。

仕事では着実にキャリアを積み、プライベートも絶好調だった。

訪れた病院で、癌の宣告を受けるまでは。



余命はたった一年。残り少ない人生で、世界に一体何が残せるのか?

俳優として、一人の男として、当馬の最後の挑戦が始まる。

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

がんに侵されたプレイボーイが、余命一年という厳しい現実に直面し、自らの人生に向き合う姿を描いた物語。主人公の小早川当馬は、余命宣告を受けた後も自分の力を発揮し、遺作となる映画の制作に挑むことで、人生の...

感想・レビュー・書評

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  • 「種馬俳優」との通り名で芸能界でその名の通りの人生を歩む当馬に突然のがんと余命宣告。自らの人生に向き合う一年がはじまった。
    -------------------
    読むものがなくなって手に取った一冊です。もうね、タイトル見て大体のストーリーがわかりますし、物語の序盤で必要な要素も登場人物も揃っちゃうので、あとは淡々と予想した通りのストーリーを追っていくっていう読み方なんです。しかも主人公の当馬がけっこうな下衆で、余命宣告されたときに「あと何回女を抱けるだろう」って思っちゃったりするので、主人公のパーソナリティに共感する隙もないのです。ですので中盤くらいまでは全く食指の動かない本でした。
    しかし主人公ががんを告知され、その後の闘病や思考の変遷は非常に丁寧に描かれていて読み応えがありました。石田さんはストーリーよりも、多分「がんと生きる」ということそのものを描きたかったのだと思いました。石田さんが真摯にがんと生きる人生に向き合ったことが読み取れて、その意味で予想外に良い本でした。日本人の二人に一人ががんになる現代、心構えとしても読んでよかった本です。

  • 余命宣告されたのにこれだけ自分の力を発揮できるとは素晴らしい。
    普通なら気分がドヨ~ンとしてしまって、「あぁ、もう終わりだ」と落ち込んでしまいそうなところなのに。
    やるべきこと、やりたいことがあるっていいもんだな。
    ひとつひとつ、毎日毎日、丁寧に過ごしたいもんだ。

  • 石田衣良さんの物語


    肺がんにかかって余命1年を宣告された当馬が死ぬ気で遺作となる映画を撮る話。

    まぁ、特に奇想天外な展開もなかったけど、
    やはり文章は読みやすく集中して読めた。
    あっという間に読めてしまうのも作者の才能だと思う。

  • ガン告知をうけた俳優の生き方を描いた作品。
    生きることを真剣に考え、一分一秒を大切に感じるのは、実際のところ、本当に命の重みを知るときなのかもしれない。
    新しい命と失いつつある命がある。
    命とは、愛とは。
    改めて考えながら、今あること、できること、自分に問いかけられてくる石田衣良作品です。

  • あらすじ的にはありがちかな、と思いましたが、それぞれのキャラクターがとても手に取るように想像できて主役の当馬の気持ちや意識の変化、深い感情などすごくよく分った。ああ、男の人ってこういう風に考えるんだ、と発見もあった。そして何度も涙がポロリという感じだった。どんな人でも向くわ得るし、変われる。そして人の気持ちを動かすのは、人の心。みたいな考え方が私はとても好きだった。また芸能界、俳優の描写が知らない世界だっただけにリアルで興味深かった。

  • 肺がんで余命宣告を受けた俳優さんのお話。
    ウェイトは患者<俳優
     ■ ■ ■ ■ ■ 
    文章が読みやすいのは好き。
    ただし、読みやすい文章が逆効果にもなって、途中でちょっと飽きちゃうって言う ね。
    展開もベタやし。
    もっとスピードがほしいけど、速くしちゃったら、その分主人公の生が短くなるってことで悩ましい。
    たとえフィクションでも、あんまり人の死を願いたくないよね。
     ■ ■ ■ ■ ■ 
    キャラ読み派としては、ヒロイン・あかねちゃんにあんまり魅力感じないんだなぁ。
    共演の女優さん達のが魅力的に感じるんやけど。
    私が「男性」でも「有名人」でもないからなのかしら?
     ■ ■ ■ ■ ■ 
    「余命」ではなく「余生」と捉えるってとこは、思わずはっとしちゃったよ!
    この考え方は、将来のために覚えておこう。
     ■ ■ ■ ■ ■ 
    ダンナと息子に先立たれる佐織さんを想うと泣ける。
    そのぶん、ラストに「良かったねぇぇぇ」感。
     ■ ■ ■ ■ ■ 
    現実には余命宣告なんて受けた日にゃぁ、本人にも周囲にも、もっと「毒」が生まれる筈。
    もし、ウチの娘がそんなひとと結婚するってなったら、もろ手を挙げて祝福って難しいと思うもん。
    ファンタジーとして読むくらいでちょうど良いお話なんじゃないかな。

  • 気が進まなくて別の本に逃げていたんだけど読み進めると停まらなくなる~小早川当馬は35歳の俳優だ。大学の時,ただ就職するのは面白くないと,スタリオンボーイというミスターコンに出てグランプリを獲得し,モデルから売れない時期を経て,種馬という二枚目半の地位を築いた。小さな事務所で,主演映画を作ろうとするが,脚本だけができるいる状態で,新人マネージャーは他に就職できなかった冴えないポッチャリ女子の木内あかねだ。種馬らしい生活と言えば,年上の女優・同年配のモデル・年下のホステスという3人の女性と巧く付き合っている点だ。空咳が治まらないと受診してみると,肺癌の中でも手術はできない小細胞癌で1年後の生存率は50%と診断された。1年の内に遺作となるだろう映画は完成させたい。母と死ぬまでに何をやるかを考えろと言われても,それしか思いつかなかったが,小児癌のタケシという少年と話をして,癌患者が如何に差別され,その家族までも巻き込まれる点を改善したいと思いつき,癌の告知と映画制作発表を組み合わせた。助演女優は50を前にした元清純派女優を拝み倒した。タケシに励まされ,1回目の抗ガン剤治療を耐えた後のタケシの死は,もう一つの夢,自分の子を遺したいを心に灯した。恥ずかしくもモデルとホステスに自分の子を産んでくれないかと頼みたいのだが,切り出す前にホステスからは別れが切り出され,モデルは青年実業家の方に切り替えていた。真実の愛を捧げる主演女優が決まらないが,映画会社の大株主の俳優から自分も癌を克服したので頑張れと言う励ましをもらったついでに,ライバル映画の女優のレンタルを受けることに成功した。映画の撮影が開始されると,主演女優は大御所の子を妊娠していることが判明し,口利きを当馬は頼まれる。何と言おうか迷っている内に女優は流産し,子を産んでくれる女はいないかとマネージャーに相談すると,あかねは満更でもない様子だ。大学時代に唯一付き合っていた男を追っ払った夜から,当馬とあかねは一緒に暮らし始める。映画はなんとかクランクアップし,2クール目の抗ガン剤治療は体力を奪い,効果が現れない。余命一年と宣告された1年と数日後,日比谷でロードショーの舞台挨拶に立った当馬は,入籍と妻の妊娠を観客の前で告げた。治療は放棄し,緩和ケアを受けつつ,3月の妻の出産を待つ~途中,遠回りする感覚で,だれてしまったが,物語の世界に浸っていると,時々感動させられる。この話は逸見アナウンサーの話か? 山崎努の話? 金子の話? 石原プロは舘頼み!と実話を見ていくと,集中力が途切れてしまう。石田さん,流石ではあるけれど,できればIWGPの続きが読みたいです

  • 肺がんを宣告された2枚目俳優のそこからの一年の物語。

    種馬と謳う俳優が世の中に出てくるのはあまり現実的に感じないし、男の人が書いた都合の良い小説だなあと感じてしまい刺さらなかった。

  • 主人公は小早川当馬(とうま)、35歳の人気俳優。
    本名は早川健彦、新潟県出身。
    学生時代に「スタリオンボーイコンテスト」でグランプリを獲ってモデルデビューし、そこから俳優として舞台やドラマでバリバリ活躍中。
    イケメンで「種馬王子」って呼ばれてるくらい、プレイボーイなキャラで女性人気も抜群。
    プライベートも派手で、複数の恋人と自由奔放な生活を送ってる、まさにキラキラの芸能人。
    でも、ある日、体調不良で病院に行ったら、衝撃の事実が。
    肺がんで、余命1年、生存率50%と宣告される。
    華やかな世界にいた当馬の人生が一気にガラッと変わる。
    当馬は「残された1年で何ができるか、何を残せるか」を考える。
    当馬が決めたのは、3つの大きな挑戦。
    まず1つ目は、俳優人生の集大成として、初めての主演映画に挑むこと。
    ジャンルはラブコメディ。
    映画制作の裏側がリアルに描かれてて、資金集めや脚本家・監督とのやり取り、撮影現場の苦労とか、芸能界のキラキラと泥臭さが両方見える。
    自分の名前を刻むような、でかいプロジェクトだよ。
    2つ目は、がんを公表すること。
    戦略的に映画の話題作りって面もあるけど、それだけじゃない。
    がん患者が社会で受ける偏見や不利益——例えば、仕事や住む場所で差別されること——に立ち向かいたいって気持ちが強い。
    公表することで、周りの患者たちにも勇気を与えたり、病気への向き合い方を変えたりするきっかけを作ろうとする。
    3つ目は、愛と未来への願い。
    プレイボーイだった当馬だけど、余命宣告で初めて自分の孤独に気づく。
    本当に大切な人って誰?って自問自答しながら、特定の女性との関係が深まっていく。
    恋愛だけじゃなく、人生の最後に「何か」を残したいって強い思いが芽生える。
    子供とか、未来への希望とか、具体的な形は読んでのお楽しみだけど、この部分が物語のめっちゃエモい核心。
    がんって重いテーマなのに、暗くなりすぎず、当馬の明るさやユーモアがちゃんと生きてる。
    最後まで、当馬がどうやって自分の人生を締めくくろうとするのか、その選択と葛藤がめっちゃ丁寧に描かれてる。

  • がん宣告された俳優の話。ストーリー的にはよくある展開ではあるが、割と感情移入出来たかなと。特に最後の章は読み応えがありました。久しぶりに著者の作品を読んだが、まずまず楽しめました。

  • 死の恐怖や生を見つめ直すあたりは上手く書けているな、と思う。

    前半だと星四つくらいだったのだが。

  • 流石に手慣れた感じで軽妙洒脱、巧みな展開で本の厚さを感じず読み進めた。ちょっと男の願望が見え隠れして、主人公の女性に対する都合よさは否めない。映画の『種馬の人生』って題名も酷いがストーリーも、これでロマンチックコメディって有り得ない。私なら見に行かない。本筋のお話は良かった。

  • 動物の話か・・・と思って借りてしまったが、余命を宣告された35歳の若手(2枚目?)俳優の生き様の話。主人公当馬の生き様はもちろん、とりまく人たちが個性、愛情あふれていてとても素敵。特に、ご主人に先立たれ、またここで息子に先立たれようとしている母親の姿には心打たれるものがあった。何度も電車で泣きそうになったし、最終的に短い人生になったであろうことは変えられなかったけれど、読後感は素敵に心あったかい。

  • タイトルで馬の話かと思ったらちがってて、種馬王子のキャラで芸能界で生きる主人公当馬の主演映画と肺がん闘病の話だった。映画の成功のために自分の病気まで賭ける当馬の執念。要領が悪い新人マネージャーも、生意気な事務所の後輩も、だんだん親しみやすくなってくる。石田衣良さんの人への温かさを感じる話だった。

  • がん患者さん、患者家族、がん関係者全ての方に読んで欲しい素晴らしい本でした。 仕事もプライベートも順風満帆で、女好きで軽さが売りの俳優が、小細胞肺がんになって残された人生を全うする話です。 告知された時の心境、衝撃・不安定・適応、患者同士の共感、幸福の敷居の高さ、差別、副作用の辛さ、がんになったから出来た事、見えたもの。治療や緩和ケアへの移行期、その時々の心情や状況、環境がよく書けています。患者自身が書いたのかって思う程。 1人のがん患者の幸福な「がん人生・がんとの付き合い方」が1冊に集約されてました

  • 「種馬王子」の異名通り、仕事も性も奔放な俳優ががんで余命宣告を受け本当の幸福を知っていく話です。
    私的には当馬は城田優か小栗旬でイメージしました(初期の興味のない他人への軽薄さを出せそう)。

    展開的にはありがちで予想はできたのですが石田さんの文章のせいか惹きこまれつつさくさく読めました。
    助かってほしいような助からないんだろうなという微妙な気持ちでした。

    作中ドキッとする言葉が度々あって胸をつかれました。
    一番残っているのは「生に怠けている」(だったかな?)。
    確かに毎日怠惰に過ごしているかも。

    読み返すと確かに後半は急ぎ足気味かな?とは思いますががんの進行速度と当馬自身が感じている時間速度を現している、と解釈しています。

    ただあかねちゃんはいい子なんだろうしスケジュール管理もできるんだろうけれどあんまり好きじゃない。

  • 陳腐だな!ご都合主義だな!

  • 肺がんになったプレイボーイ俳優の話。

  • ありがちな展開と思っていたが、主人公の最後の生き方に惹かれていった。自分も最後は自分で決めたい。

  • イケメンだけど下ネタキャラ(チュートリアルの徳井さん風?)の俳優が、30代半ばでがんになる話。重いテーマで分厚い本だけど、石田衣良さんらしい爽やかな作風でさらさらと読めた。フィクションではあるが、がんなどの重い病気にかかるリスクは誰にでもあるものだと思い知らされた。

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著者プロフィール

1960年東京生まれ。成蹊大学卒業。代理店勤務、フリーのコピーライターなどを経て97年「池袋ウエストゲートパーク」でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。2003年『4TEEN フォーティーン』で直木賞、06年『眠れぬ真珠』で島清恋愛文学賞、13年 『北斗 ある殺人者の回心』で中央公論文芸賞を受賞。他著書多数。

「2022年 『心心 東京の星、上海の月』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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