悪魔と私の微妙な関係

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (284ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163822501

作品紹介・あらすじ

独立行政法人に勤める事務職の真崎皓乃は、小柄でおとなしい風貌ながらも、シニカルな視点の持ち主で、内心、誰彼とわず毒づきまわっている。そんな皓乃の副業はなんとエクソシスト。女子高生のころに、オカルト好きが高じて胡散臭い神父の米沢ヨセフからスカウトされ、非公式にやっているのだった。ある日、有能なイケメン上司が赴任してきてからというのも、皓乃の生活は一変し……。ちょっとありえない関係の二人によるラブコメ小説登場。

感想・レビュー・書評

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  • オカルト大好きで内心は毒舌だが、地味でおとなしいOLを演じている皓乃は、内緒のアルバイトで悪魔祓いのエクソシストをしている。
    奇妙なアルバイトはしているものの、おおむね平凡な日常を送っていた皓乃だったが、勤め先に外資系ファンドからやってきたというエリート男性が転職してきてからどうも生活のリズムが狂い始める。
    そのうちに彼氏にも会社にも秘密のアルバイトが原因となり、皓乃の日常はどんどん狂い始めてしまう。
    なんとも奇想天外なコメディだ。

  • まさかの設定で面白かった。結果、みんな中途半端でかわいそうな気もする。

  • 何がテーマなんだかわけわかめ。書きたいことがまとまってない感があった。

  • 小柄で大人しい印象の『皓乃(あきの)』だったが、内心は毒舌家で別の顔を持っている。『ヨセフ』という怪しげな男のスカウトで、非公認ながらエクソシストとして悪魔払いのバイトをしているのだ。そんな彼女が勤める公益団体『生物多様性助成機構』に数多くのヤギが出現した日、外資系ファンドからきた男が上司として入社してきた。その後、エクソシストとしての力が弱まるとともに、彼女の周りで不穏な空気が流れ始める。

    のっけから突如として現れるヤギ。なんせ生物多様性助成機構だしなぁ・・・と流されそうになるが明らかにおかしい。そして内心毒舌家の心の突っ込み(時々漏れてる)が面白い。
    ラストは悪魔も払えて、2人がくっついちゃったらさすがに出来過ぎだけど、彼女なら応援したかったなあ。でも余韻を残す終わり方だった。
    なんだかラブコメ路線で映像化したら面白そうだと感じた。

  • この本、表紙が本当にピッタリで、雰囲気が中身と綺麗につながっています。ふわふわと、どことなく間の抜けたこの感じ。もうページを開く前に表紙を見たときから、作品の世界が始まっています。副業で非公認エクソシストをしているOLと突然現れた謎の若手上司のお話。平山さん、こういう「普通に面白い」本も書けるんだ(失礼)。僕個人はデートの描写を脳内に入れると、自分自身が悪魔憑きのように唸りだしてしまうので休み休み読まなきゃいけなかったけれど、一般的にはきっとほかの作品よりコミカルで共感しやすいと思います。

  • アルバイトでエクソシストする主人公とその上司の物語。
    エクソシストってそんな簡単にできるもんなのかいな?

  • 【ありえない関係のラブコメ登場!】一見大人しく内心毒づきОLの皓乃の副業はエクソシスト。イケメン有能上司に振り回されっ放しの皓乃だったが、彼の本当の正体は…。

  • ラストがいまいち。

  • タイトルで選びました(笑)
    前知識、全然ナシです。

     バチカンが知ったら、頭から湯気をたてて怒りそうな「非公認 エクソシスト」のお話
     オカルト好きな緩い生活をしたいOL と見た目ヤクザな自称神父のデコボココンビ が悪魔憑きに立ち向かうということなんですが、それほど殺伐もグロくもなく。また、悪魔という存在に対してもわりかし二人とものめりこまない立ち位置なので、さらりと読めます。

     この本を楽しめるのは、主人公が好きになれるか?
     ある意味、リアルというか、腹の中じゃ、毒舌悪態つきで、舌打ちが癖の、文句ばかり言っているヒロインをどう受け止めるかでしょうかね。
     前半というか、中盤まで実は、読み進めるのがちょっと・・・というところがあったのですが、終盤から、伏線が効いてきて読後感は良かったです。

  • 面白いですが、これで終わり?って感じでした。

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著者プロフィール

平山瑞穂(ひらやま・みずほ)
小説家。1968年、東京都生まれ。立教大学社会学部卒業。2004年に『ラス・マンチャス通信』(角川文庫)が第16回日本ファンタジーノベル大賞を受賞してデビュー。著作には、『忘れないと誓ったぼくがいた』(新潮文庫)、『あの日の僕らにさよなら』(新潮文庫)、『シュガーな俺』(世界文化社)、『プロトコル』(実業之日本社文庫)、『マザー』(小学館文庫)、『四月、不浄の塔の下で二人は』(中央公論新社)、『午前四時の殺意』(幻冬舎文庫)、『ドクダミと桜』(新潮文庫)、『さもなくば黙れ』(論創社)など多数。評論に『愛ゆえの反ハルキスト宣言』(皓星社)、エッセイに『エンタメ小説家の失敗学』(光文社新書)など。

「2023年 『近くて遠いままの国 極私的日韓関係史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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