増山超能力師事務所

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 205
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  • Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163822600

感想・レビュー・書評

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  • 超能力が普通になった世の中で、探偵業のように物事を解決していく事務所の話。超能力師になるにも認定試験があり、それぞれの技能のレベルが定義されているというのが新鮮で面白かった。なんとなく超能力ってスゴイ、というだけではなく、何ができて何ができない、この人はこの分野のこの技術が秀でているなど、作者がしっかりと定義しているので、お仕事小説のように面白く読めた。
    見た目が女性で戸籍は男性という人物が出てくるのだが、めちゃくちゃオカマ呼ばわりされており、10年前の作品だから性的マイノリティへの配慮が薄いのかなぁ…と読んでいたら、その人物視点の話も入っていた。“いわゆる”オカマキャラとしてだけ描かれているわけではなかったのでホッとした。
    この超能力師の事務所は警察にも協力しているのだが、刑事視点の最終章には「マル害」「マル被」などの警察用語が出てきて、誉田哲也おなじみだなぁとニヤついてしまった。
    最終章は文乃の闇が深すぎた。増山や文乃視点の話が無いので、モヤモヤする暗めの終わり方で残念。

  • 2013年12月7日
    超能力が世の中に認められ、ビジネスとして超能力を使う「超能力師」(「師」が「士」でないのは、「超能力士」と書くと「力士」に似てるのが嫌、という女性超能力者の要望らしい(^^;)の事務所で起こる様々な事件の話。

  • こういう事もアリかもなぁ、と思わせる説得力がある。続きはあるかな?

  • コメディを期待したから肩透かし。結構重い話。位置づけが中途半端。謎が続編に引き継がれるが読もうという気にならぬ。

  • 誉田哲也の本、こっち系のほうも好きなんだよなぁ〜、面白かった。でも最後の章では泣けてくるね。未来の世界には本当にありそうな話。
    実はもうあるのかも、、

  • 紀伊國屋web

  • 序盤はあまり面白みを感じられず凡作かと。後半少し深みが出て来たところで終わり。シリーズ化するんだろうけど、嫌なところで切るね。

  • 超能力だって万能じゃない。普通の人間の方がよっぽど人を見てるという言葉が皮肉だなあと。

  • 前半は軽いタッチで入りやすかったのではないかと。
    しかしその分さらっと表面上をさらっただけ?のような。児童向けかな感もあった。
    後半部分はそれなりに深いところまで入っていくけど、それでも若干うーんという…。
    登場人物が自分に合わなかったというのもあるかもしれない。(表紙イラストから人物を想像できないというか…)
    前半★2後半★3という感じ…。

  • 人の心を読める能力が欲しいと小さい頃からことあるごとに思っていたが
    読めたら読めたで知りたくないことまで知ってしまい疑心暗鬼になってしまって誰とも話せなくなりそう。
    もし超能力を持つ人が現実に居たらこういう感じなんだろうな〜と想像した。コメディ系かと思ったが、意外とシリアスな部分も多くてとても面白かった。

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著者プロフィール

誉田哲也
1969年東京都生まれ。2002年『妖の華』で第2回ムー伝奇ノベル大賞優秀賞受賞、03年『アクセス』で第4回ホラーサスペンス大賞特別賞受賞。主なシリーズとして、『ジウⅠ・Ⅱ・Ⅲ』に始まり『国境事変』『ハング』『歌舞伎町セブン』『歌舞伎町ダムド』『ノワール 硝子の太陽』と続く〈ジウ〉サーガ、『ストロベリーナイト』から『ルージュ 硝子の太陽』まで続く〈姫川玲子〉シリーズ、『武士道シックスティーン』などの〈武士道〉シリーズ、『ドルチェ』など〈魚住久江〉シリーズ等があり、映像化作品も多い。

「2023年 『ジウX』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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