烏は主を選ばない

  • 文藝春秋 (2013年7月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (352ページ) / ISBN・EAN: 9784163822808

作品紹介・あらすじ

ぼんくら少年、陰謀渦巻く華麗な朝廷へ。気鋭の清張賞受賞作家第二作



八咫烏の世界を描くファンタジー絵巻第二弾。兄宮派と若宮派に分裂する朝廷、権力争いに放り込まれた少年が見出した意外な真相とは?

みんなの感想まとめ

政治的な陰謀と権力争いが織り交ぜられた物語が展開され、前作の内容が新たな視点で深まる作品です。主人公の雪哉が若宮の側仕えとして、兄宮と若宮の世継ぎ争いに巻き込まれながら、さまざまな真相を見出していく様...

感想・レビュー・書評

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  • 3.7

    八咫烏一族内の権力争いを扱ったファンタジーのシリーズ第2作。世継ぎの座についたものの若宮の地位は不安定。若宮の近習となった雪哉は、危機を乗り越えながら、次第に若宮との絆を深めていく。
    サクサクと読め、前作と同様にラストへの展開に目が離せませんでした。

  • 八咫烏シリーズ2巻目。
    前作と同じ時間軸で、若宮の側仕えの雪哉の視点。
    1巻の内容が、そういうことだったのかとよくわかるし、話がおもしろくなる。

    若宮を襲ったのは誰なのか。

    アニメ『烏は主を選ばない』を観た。
    1巻と2巻が同時進行で話が進んでいる。
    烏のサイズ、私の想像より大きい。
    馬に運ばれる車は本でいまいち想像できなかったけど、アニメでみてこんな感じなのね、と納得。

  • 八咫烏シリーズ2作目。
    1作目で描かれていた后選びの裏側で、兄宮VS若宮の世継ぎ争いが繰り広げられていた。
    前作と同じシーンもたくさんあり、違った目線で描かれると、こんな見え方になるのか!と面白かった。
    こういう形でシリーズが続いていくなら、それまでの内容をしっかり記憶に残しておいた方が楽しめそう。すぐに忘れてしまうから、続けて読んでいかないと!

  • 八咫烏シリーズ2作目
    一作目と同時系列の若宮側の話
    こちらは政治・闘争ばかり
    雪哉の人となりがよくわかった

  • 八咫烏シリーズ第2弾、といいつつ、第1弾よりもむしろこちらの方が本筋のような気がした。

    朝廷における、兄宮vs若宮の権力争い。
    第1弾で4人の姫達が若宮の正室の座を勝ち取ろうと戦っている裏で、若宮もまた生死をかけて戦っていたとは。
    何十年に一度の割合で生まれる、と言い伝えられる「本物の金烏」。
    その「本物の金烏」としてこの世に生を受けた今上陛下の次男・若宮。
    何時の世も何処の国でも、跡継ぎの男子が複数いると、本人達の意向は無視して跡目争いが勃発するものだ。
    第1弾で若宮の正妻になろうと頑張っていた姫達だったけれど、若宮の正妻になるのは実際のところとても苦労しそう。
    彼女達に果たしてその覚悟があったのだろうか。
    それを思うと若宮が正妻にあの姫を選んだのも納得である。

    何かと敵の多い若宮に見込まれた近習・雪哉も、第1弾ではどんくさくて宮中の女性達からバカにされていたけれど、今回の頑張りで将来が楽しみになってきた。
    どうやら第3弾は成長した雪哉が見れるらしいので、彼の活躍を楽しみに今後もシリーズを追いたい。

  • 八咫烏シリーズというか、「烏に単は似合わない」の続編。
    一作目とほぼ同じ時期の裏側を描きます。

    人の姿をした八咫烏が支配する世界、山内。
    次の統治者の金烏となる日嗣の御子の座をめぐり、権力争いが起きていた。
    賢い兄・長束をさしおいて日嗣の御子に選ばれたのはうつけの弟宮だったが、まだ大貴族たちは納得していない。
    四家の后候補の姫たちが宮殿に上がるのだが、若宮はいっこうに訪れもしなかった。
    その理由は、刺客に狙われてそれどころではないからだった‥!

    地方の豪族の息子・雪哉は、地元でのんびり暮らすのが望みで、ぼんくらと評価されている。
    ところが、宮殿で若宮に仕えるよう決まってしまう。
    しぶしぶ都へ向かった雪哉は、部下がろくにいない若宮の居所に驚く。

    無理難題を命じる若宮に反発しつつ、つい頑張ってしまう雪哉。
    本当は出来る奴だが意地っ張りなのだ。
    若宮とのやり取りや、つぎつぎと危地を脱する展開はいきいきと描かれていて、一作目よりも面白い。
    1作目の内容ともっとかぶるかと期待したけど、あまり関係ないほどだった‥

    事情のわからない雪哉を視点に展開するのは、1作目と同じですね。
    若宮は偏った育ち方をしていて、確かに言葉足らず。
    ちょっと気の毒な気もするけど。
    金烏が何かもわからない雪哉の不満は、読者も同じですが~だからって辞めると決めるのは早計で、子供の理屈という印象。
    とはいえ意外な結末にはいささか拍子抜け。
    読者を驚かせることを優先しているのか?
    ただ、書かれていない期間があるし‥ひょっとして、これも引っ掛けかなあ‥と思わないでもないですね。
    どういう続きにしてくるのか、先を知りたくなります☆

  • 八咫烏シリーズ2作目。
    本作は1作目『烏に単は似合わない』と同じ1年間を、今度は若宮サイドから描いています。

    故郷では”ぼんくら次男”と呼ばれている雪哉は、いやいやながら若宮の側仕えとして朝廷へと入ることになりました。
    しかも、当の若宮も”うつけ”と呼ばれる変わり者。
    しかし、この2人、実はかなりの切れ者なのです。

    1作目よりも朝廷の中心部が描かれるので、権力争いの様相がさらによく見えてきます。
    日嗣の皇子の座をめぐる陰謀や思惑が入り混じり、敵か味方かも判然としないさまざまな勢力が暗躍している様子…。
    そんな朝廷の中、若宮と雪哉の格式や慣習なんて気にしない、飄々とした立ち振る舞いにスカッとした気持ちになります。
    どんな権力者を前にしても、雪哉の阿呆っぽい受け答えがぶれないのがいいのです。
    また若宮の数々の奇妙なふるまいの本当の意味が明らかになるたびに、彼のかしこさに舌を巻いてしまいます。
    能ある鷹(…じゃなくて烏?)は爪を隠す、ということですね。
    この若さでこれだけとぼけ上手で強かな2人、将来どんな大物になることか…。

    シリーズ3作目にも若宮&雪哉コンビが登場するらしいので、とても楽しみです。

  • 洗練されていない感というか、素人っぽさが、何なら前作よりも強くないか……と思ってしまった。
    デビュー作は荒削りでも良いけれど、二作目でこうだと、あんまり時間を掛ける余裕がなかったのかなあなんて思ってしまう。
    文体ではなくて、キャラクターの在り様というか、なんというか、。
    そこに輪を掛けるように著者の価値観(とつい受け取りたくなるもの)がばりばりに出ているものだから、考え方自体の是非ではなくて、全面的に主張されちゃっていることが居た堪れない。
    若いんだな……と思うけれど、そう思う自分も大人ぶっていていやだな……。

    ラストは一期一会感があっさりさっくりしていてすき。
    でも今後シリーズとしては、雪哉が主人公なの?!
    勿論読んだら変わるかもしれないけれど、今の時点では(わたし的に)せっかくきれいに終わったのに、とちょっと残念。笑

    雪哉って幾つの設定なんだろう。
    喋り方とか距離を置こうとする性格が落ち着いているから、そこそこの年齢で想像しそうになるところを、表紙絵を見て、割と思い切りちいさめだから、めちゃ少年だから、、と言い聞かせて読んだ。笑
    終盤の素の雪哉はとても子供らしくて微笑ましかったなあ。

  • 八咫烏が世界が舞台なのは前作とおなじ。
    しかし女の子たちが主人公だった前作とは違い、
    男の子たちが主人公。
    まずこの八咫烏の世界設定がすばらしい。
    本当に細かく丁寧。これだけで十分楽しめるぐらい。
    そして今回も驚きの真実が。
    これが彼女の作品の醍醐味のひとつ。
    まさかその人が味方だったとは!

    雪哉がはじめて若宮から仕事をいいつけられたときのくだりもおかしかったが
    その後うちとけて(?)勢いよく言葉を放つ場面にもふきだした。

    前作を読んでいなくても楽しめる。
    でも順番に読むと一層楽しめる、と思います。

  • 私の好きなファンタジーの王道でした。夢中で読んで、その世界から帰ってくるのが大変というのを久々に味わいました。

  • 今作の主役?の雪哉、こういうキャラクターが好きなのでとてもよかった
    で、また予想しながら読んだらまただいたい正解に近かった
    でも雪哉仲間にならないの!?
    若宮さぁ〜、三顧の礼くらいせんとさぁ。という思い。
    あと路近の呂布感…こいつ入ったらもう無敵じゃね?みたいな…

  • ライト文芸の皮を被ったガチガチのファンタジー。しかもきっちり政治を描くタイプで読み味は結構SFっぽい感じ。2巻から本領発揮。大好き。

  • 八咫烏シリーズ2作目。1作目は随分と前に読んだのでうろ覚え。視点が違うが時系列は同じ。1作目の衝撃が大きかったので、その点でちよっと評価さがったけども、私は1作目より、こっちの方がいいかなぁ。というか、2冊いっぺんに読めばよったのかもしれない。
    続きは…。読むかは不明です。

  • ぼんくら少年、陰謀渦巻く華麗な朝廷へ。気鋭の清張賞受賞作家第二作

    八咫烏の世界を描くファンタジー絵巻第二弾。兄宮派と若宮派に分裂する朝廷、権力争いに放り込まれた少年が見出した意外な真相とは?



    今回の話も面白かったー!アニメで見ていたところだから、なんだか復習じゃないけど、アニメよりも少し濃いかんじですごく良かった。


    雪哉くんのキャラがすごく好きで、最初は若君に遠慮していたのが、向こうも遠慮しないからこっちも遠慮せずに、側仕えとは思えないぐらいの口調になっているのがいい。そして、そんな雪哉くんを許している若君もいい。あと澄尾さんも素敵。若君派の人たちは、少ないけどなかなかいい感じの仲間が集まっていると思う。


    若君が、なぜ桜花宮になかなか来なかったのか。それが、今回の二巻で判明したのが良かった。「若君の妻になる」という夢を持ってやってきた乙女たちが、いざ若君の妻となった途端に襲い掛かる悲劇や選ばれなかったけどお渡りがあった姫君の末路とか本当にいろいろ若君は考えていた。まぁ、彼自身も大変な目にあっていたのだから、そこから学ぶものはあったということか。


    分かってはいけど、やはり一巻と二巻を続けて読むにあたって、大紫の御前のラスボス感がすごい。あれを倒さない限り、たぶん宗家や山内に平穏なんて訪れないなんじゃないかってちょっと思ってしまう。まぁ、彼女も何か訳があってあんなラスボス感満載な人になって石まったんだろうな。そう思うと、一巻で出てきた白珠みたいに、入内して家を繁栄させることだけを幼い頃から洗脳のように言われ続けてきた彼女の悲劇なのかな。それもまた可哀想な運命。ラスボスだけど。


    三巻があるみたいけど、こちらもアニメを見終わってからにしようかな。アニメを見て、イメージを膨らませて、アニメより濃い話を読むほうがなんだから私には合ってるみたいだし。次も雪哉くんの活躍が見られたらいいなぁ。



    2024.8.12 読了

  • 978-4-16-382280-8
    c0093¥1400E

    烏は主を選ばない
    八咫烏シリーズ 2

    著者:阿部智里(あべ ちさと)

    発行所:株式会社文藝春秋
    2013/07/10. 初版
    ---------------------------

    カバー袖より
    八咫烏が支配する世界 山内では
    次の統治者 金烏となる 日嗣の御子の座をめぐり、
    東西南北の四家の大貴族と后候補の姫たちをも巻き込んだ 権力争いが繰り広げられていた。
    賢い兄宮を差し置いて世継ぎの座に就いた うつけの若宮に、強引に調停に引っ張り込まれた ぼんくら少年 雪哉は陰謀、暗殺者のうごめく朝廷を果たして生き延びられるのか…?
    --------------

    手にした理由 
    八咫烏シリーズの①「烏に単は似合わない」が面白かったので、こちらも期待を持って楽しみたいです。
    カバー袖の振りによると、今回は若宮と少年の立ち回りになるのかな?
    -------
    宗家・四家・家系図

    1 ぼんくら次男
    2 うつけの若宮
    3 谷間
    4 桜花宮
    5 七夕
    6 回答
    ------------------
    ある皇子が言った。

    金烏が生まれると、日照りが起こる
    金烏が生まれると、大水が起こる
    金烏が生まれると、大きな乱があって、たくさんの八咫烏が死ぬ。
    皇子が嘆いて言った。
    何故、金うなんてものが生まれるのか。

    それを聞いた金烏が、答えていった。

    ある時には、日照りが起こる。
    ある時には、大水が起こる。
    ある時には、大きな乱があって、たくさんの八咫烏が死ぬ。

    だから、金烏が生まれるのだ。

    『青烏坊夜話』より  (せいうぼうやわ)
    第1夜「金烏のはなし」
    -------------------------------
    ①の時の家系図に加え、それぞれの家に広がりがあります。関係者が増えます。
    つまり、その人が必要になって登場してきたことになりますから、新しい名前は注視して読むことにします。

    -------------------
    八咫烏は夜には鳥形に転身できない。

    雪馬 ゆきま 垂水郷の長男
    雪哉 ゆきや 垂水郷の次男 (長男、三男とは母が違う)
    雪雉 ゆきじ 垂水郷の三男

    雪正 ゆきまさ 垂水郷の郷長 (北領、北家当主から娘を嫁にした)
    梓  あずさ 雪正の妻(2番目)
    垂水郷は北領に属し、武人が多い、雪正の叔父や弟も勁草院に関係する。

    長束 なつか 宗家の長男 母は大紫の御前 南家出身
    若宮 わかみや 宗家の次男 母は故人(十六夜)西家の出身
    和磨 かずまろ 北家の官烏の息子
    喜栄 きえい 北家当主の直孫 いずれ北家の党首になる
    澄尾 すみお 招陽宮に勤める八咫烏 官烏ではない、小柄
    路近 ろこん 南橘のミチチカ 現在ろこんと名乗る 長束の護衛
    敦房 あつふさ 南家出身者 叔母が南家当主に嫁ぐ 長束の側近
    松韻 しょういん 落女のトップ、現在の金烏の側近 藤宮連に居た。南家出身者
    西家当主 赤茶色の口髭
    今上陛下 こんじょうへいか 現在真の金烏が居ないための金烏の代理 長束、若宮の父親、政治嫌いで引っ込み思案、芸事好き。へなちょこw
    大紫の御前 今上陛下の妻 南家出身者
    くれ葉 くれは 谷間の店の売れっ子 
    和満 かずみち 北四条家当主 和磨の父親
    一巳 かずみ 青年、勁草院の下働き (元は北家本堤に仕えていた下男)
    白珠 しらたま 北家から登壇した后候補 色白小柄で華奢
    融 とおる 南家当主 大紫の御前の弟


    招陽宮 しょうようぐう 若宮殿下の宮(住まい、居室、テリトリー)
    紫宸殿 ししんでん 金烏陛下の御所の正殿 御所と朝廷が接する唯一の場
    哨月楼 しょうげつろう 若宮行きつけの店 (谷間に通じる通路有り)
    谷間 たにあい 山中の抜け道、その先には賭場など非合法地帯
    勁草院 けいそういん 宗家を守るために組織される。宗家を守る山内衆という武人集団の訓練所


    山内衆 宗家の護衛をする武人集団
    藤宮連 ふじみやれん 金烏の妻、娘などの住まいである藤花宮と、金烏の妻になる候補の姫たちが住まう桜花宮の警護をする女性武人集団

    落女 らくじょ 生まれの戸籍を捨て、男として朝廷で働く女 陛下の側近
            (男女平等の扱いを受けることができるが女には戻れない)
    白烏 はくう 神事を司る長 宗室典範の審判者
    伽乱 かろん 南領の特産物 香として、薬として、毒として使える
           若宮の生母は伽乱で死亡 大紫の御前の部屋の香

    蔭位の制 おんいのせい 祖父父により孫子が官位を受けること

    膂力 りょりょく 腕の力
    快哉を叫ぶ かいさいをさけぶ 心が晴れやかになって思わず声がでる

    ●側仕えと近習の違い
    近習は特別な位置にいて、側仕えが増えても近習の下の位
    側仕え 仕事としてつかえる
    近習 きんじゅう 主君と個人的な付き合いも含んだ、最も近しい者、未来の側近

    ●即位と践祚のちがい
    皇嗣が天皇の地位を受け継ぐこと、その儀式のことを 践祚(せんそ)
    受け継いだことを宣言して祝意を受ける儀式の 即位 (そくい)


    若宮の母(十六夜)と父は登殿で親しくなったわけではない。
    母は病を得て宿下がりをした。今上陛下との接触は1度の挨拶のみ。
    母が桜花宮に戻る前に南家の姫が入内。
    皇后の強い希望で、桜花宮のほかの姫たちは強制的に宿下がり(実家に戻された)。

    北家の姫は早々に北家の分家の宮鳥へ嫁ぐ。
    西家の姫(十六夜)と東家の姫(浮雲)は嫁がなかった。
    十六夜はその後、陛下の側室となり、若宮と藤波(娘)を生む。
    浮雲はその後、自身は黒髪であるが、薄い色の髪を持つ娘(あせび)を生み、東家の当主の側室となる。

    ++++++++++++++++++

    私が読む本は、児童書が多いせいもあるのか、物語がひと段落して、良かったね、となって、次への扉が開かれるところで終わることが多い。
    このシリーズは、読者が、作中の中のキャラクターに「多分こういう立ち回りの役のキャラだな」と思わせておいて、終盤 ガラガラとひっくり返り、それでもちゃんとつじつまが合う布石が打たれていて、それに気が付かずに読み進み、種明かしがあって、「やられたー、そうきたかー」となる。

    「烏に単はにあわない」の時も感じたけど、書き手と読者の心理戦というか、「と、思わせといて」ってのが上手。
    物語の最初から、ぐっとつかまれてしまうし、続きが楽しみなシリーズです。
    リアル書架を整理して並べないとです。

    悪役に立ち回るキャラにも、そうなってしまった事情があるのが救いです。

    ※このシリーズは紙ノートあり

  • 本を読んでいるはずなのに、映画かアニメでも見ているかのようだった。とても映像が浮かんでくるようだった。

  • 陰謀が渦巻く朝廷で多くの敵に立ち向かう若宮と雪哉の物語。
    「烏に単は似合わない」の姫達のどろどろとしたバトルロワイヤルの裏ではさらに暗く、重い陰謀が隠されていたとは・・・。
    また、小野不由美や上橋菜穂子に劣らない文章力にも感激した。
    次巻にも期待。

  • 日本神話にも登場する三本足の伝説の烏「八咫烏」…人間の姿に変身することもできる彼らが支配する山内を舞台にして描かれる異世界ファンタジー「八咫烏シリーズ」の2作目『烏は主を選ばない』です。

    1作目は日嗣の御子である若宮の妃を桜花宮で選ぶお話でしたが、今作はまさに1作目と同じ時系列で桜花宮の外での若宮側のお話…と言っても語られるのは若宮の側仕えとなる雪哉の視点から。

    いやぁ〜これはおもしろかった!雪哉も若宮もどちらもとても魅力的なキャラクターでしたね。朝廷での権力争いから交錯する思惑、程よいアクション、怒涛の伏線回収…雪哉の選択は本当にそれで良かったの?そしてまだまだ「八咫烏」という設定が本領発揮されてないよね?「本物の金烏」って何?続きを読むのがますます楽しみです〜。

  • 図書館で。
    シリーズ二作目。一作目のお話を若宮の従者の目から見たお話というか。こっちはこっちで大変だったのよ、というお話というか。
    八咫烏は3本脚だそうですが変身した時の3本目の足ってどこから出てくるのかなぁ。飛行バランスが悪そう。

    個人的には若宮はこりゃ無いな、そりゃあ人心を掌握できないよという感想です。敵が多いのはワカルけど人を信じさせようと思ったらまず自分が信頼しなくちゃねぇ。そして結構無茶や無理をさせるさせる(笑)これ、私だったら絶対許さないレベルだ。
    結構早い段階で若宮の味方には気が付いたんだけどユキヤ君のメンドクサイ生い立ちがあまりに唐突でちょっと…うん、ナンダカナ、というか。そして利用されて本望、みたいに言えるのは貴方が大人で自分で利用されてもいいと思える主君を選んだからだよ、と言ってやりたい。自分が選ぶ前に利用価値があるからと利用されたらそりゃあ良い心持はしないでしょうにねぇ。

    というわけでまぁ、タイトルが既にネタバレというか。続きはまあ…もういいかなぁ。

  • 前作も本作も、感情移入できる登場人物が全くいない、距離感のある物語。それなのにしっかり面白い。前半は八咫烏の世界の様相が描かれ、少しずつ物語が加速していき、最後にどんでん返しされる流れは、前作に続き、一気に読ませる楽しさ。
    さらに次の作品を読みたくなる。楽しみ。

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著者プロフィール

1991年群馬県生まれ。2012年早稲田大学文化構想学部在学中、史上最年少の20歳で松本清張賞受賞。デビュー作から続く「八咫烏シリーズ」は、松崎夏未氏による漫画化、中台翻訳など進行中。19年『発現』(NHK出版)刊行。

「2023年 『烏は主を選ばない(4)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

阿部智里の作品

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