死神の浮力

著者 :
  • 文藝春秋
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  • / ISBN・EAN: 9784163823003

感想・レビュー・書評

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  • 日常で死について考えることはあまりありませんが、死の哲学、生命の儚さ、動物と人間の違い、など伊坂さんならではの名言が散りばめられていて、生きることについて考える良い経験になりました。
    この感想だと話が重そうに感じられるかも知れませんが、死神千葉の言動が可愛らしく楽しく読めました。死神の精度と併せてオススメの一冊です。

    • ぐっちょんさん
      伊坂さん作品良いですよね〜
      読みやすくて、キャラクターたってるし。ワクワク感あるし。
      各作品の微妙なリンクも好きです
      ブクログ始める前にかな...
      伊坂さん作品良いですよね〜
      読みやすくて、キャラクターたってるし。ワクワク感あるし。
      各作品の微妙なリンクも好きです
      ブクログ始める前にかなり読みました
      2024/03/31
    • こばさんさん
      ぐっちょんさん、コメントありがとうございます。
      そうですよね、伊坂さんの作品は素敵なキャラクターや秀逸なフレーズ、「そう繋がるんだ」って伏線...
      ぐっちょんさん、コメントありがとうございます。
      そうですよね、伊坂さんの作品は素敵なキャラクターや秀逸なフレーズ、「そう繋がるんだ」って伏線がたくさんで、ワクワクしますよね。
      千葉さんはクールなのにどこか抜けてて、死神なのに人間っぽくて、時々いい事も言って素敵でした。
      2024/03/31
    • ぐっちょんさん
      大分忘れちゃってます笑
      伊坂作品。オーデュボンから、もう一周しようかなぁ
      大分忘れちゃってます笑
      伊坂作品。オーデュボンから、もう一周しようかなぁ
      2024/03/31
  • 死神の精度の続編でもあり、長編ストーリー!
    読み応えがあって千葉さんの行動がおもしろおかしくって良かった(^_^)
    なんだかんだ千葉さんは人間に興味なさそうな感じではありつつも協力しちゃうところがいいですね。

  • 最高〜!千葉最高〜٩(>ω<*)و
    千葉軸(死神軸でもあるが仲間とはまた違う軸)がおかしい!(笑)おもしろすぎ(笑)

    すっとぼけるにもほどがある!けど本人は至ってマジメ。

    読み終えて感想書くの忘れてたから千葉への高揚感がなかなか取り戻せず書いてるけど、それでも思い出してみると

    いや〜千葉ってなんなん?(笑)てなる。
    千葉がブレないから成り立つお話し。

    ずーっと楽しかったです。

  • この死神の千葉のキャラ、本当に大好き。

    他の死神の同僚たちと違い、対象となる人間に
    7日間みっちり接触し、付き添い、
    観察してから決定を下す。
    仕事は真面目に取り組み、決して手を抜かない。

    子供を殺された犯人に復讐を誓う山野辺夫婦に
    同行する7日間に私も張り付き、千葉の仕事ぶりを
    心ゆくまで堪能させてもらいました。

    心あらずの仕事としての相槌「ほう」は的確だが、
    自然に出る会話はズレッズレ。
    一番重要なことは自分には関係ないからと
    黙っているが、聞かれれば真摯に答えて、
    はからずも結果相手は救われていく。

    死神なんだけれども、千葉と接触された人たちは
    調査される7日間は事故死などはなく千葉に守られる。
    この7日間はある意味『神』なんじゃないのでしょうか。

    千葉と同僚の香川が会話する、『浮力』の話が
    とても好きです。
    山野辺さんとお父さんとの『お化け屋敷』の思い出も
    とっても素敵。

    ジェットコースターのような『どうなるのか大会』を
    振り落とされずに後半ついていくのが
    ドキドキしっぱなしだった一冊です。

    しかし『情報部』ってどこまで把握しているんだろう?
    何だか人間の会社組織のようで苦笑しちゃいました。

    • 九月猫さん
      なにぬねのんさん、こんばんは♪

      千葉さんは相変わらず面白かったですねぇ(* ̄∇ ̄*)
      噛み合わないのに噛み合う会話もなんですけれど、...
      なにぬねのんさん、こんばんは♪

      千葉さんは相変わらず面白かったですねぇ(* ̄∇ ̄*)
      噛み合わないのに噛み合う会話もなんですけれど、
      最後の自転車のシーンが!
      緊迫してるはずなのになんだか大笑いしそうになりました。
      (たぶん読みながらカオは笑ってたと思います)
      山野辺さんと箕輪君の「創作」についての会話と、
      千葉さんの「残りの二十四人は何をしているんだ」という言葉がとても印象に残っています。

      ・・・ああ、ワタシもレビュー書かなきゃ(^▽^;)
      (去年お休みしていた間に読んだので、まだレビューしてません;)
      2014/02/08
    • なにぬねのんさん
      九月猫さん、またコメントありがとうございます!

      私は読書歴が浅いもので、超人気作家の伊坂さんを読んだことがなく、1年ちょっと前に伊坂ワ...
      九月猫さん、またコメントありがとうございます!

      私は読書歴が浅いもので、超人気作家の伊坂さんを読んだことがなく、1年ちょっと前に伊坂ワールド初潜入に選んだのが『死神の精度』だったんです。

      だからラッキーなことに8年も待たれていた方々を差し置いて、そんなに時間を置かずに千葉に再会でき、大感激なんです♪

      伊坂さんは、日本語の使い方が独特で絶妙ですね。ファンの方が多いのが頷けます。

      私も、自転車のシーンはニヤニヤしながら読みました!皆さん一緒なんですね。読者が緊張しながらどうなるのか先を急いで読んでいるときでも、笑いを取りにくる!やっぱり千葉って、素敵だわ~。

      数年待てばまた会えるのでしょうか???
      今から待ち遠しいです…。

      九月猫さんからみた死神の浮力、レビューお待ちしています!!
      2014/02/11
    • 九月猫さん
      なにぬねのんさん、こんばんは♪

      えっ、読書暦浅いのですか?
      すごくしっかりした読み方をなさってるし、レビューも楽しくて読みやすい文章...
      なにぬねのんさん、こんばんは♪

      えっ、読書暦浅いのですか?
      すごくしっかりした読み方をなさってるし、レビューも楽しくて読みやすい文章なので、
      とてもそんなふうには・・・!
      もともと読むのも書くのもセンスがおありなのですね、きっと(*^-^*) (う、うらやましい!!)

      伊坂さんは、独特の文章と乾いた感じ・時系列のややこしさがニガテなかたも多いと聞きますが、
      ワタシはそこが好きです。とはいえ、近作は読んでいなくて「浮力」が久々の伊坂作品でした。

      自転車のシーン「笑っちゃった仲間」ですね(≧∇≦)人(≧∇≦)
      金城さんで想像すると、さらに笑えてきちゃうんです。
      これも映画化するといいなぁ。♪
      そして小説のほうも続編を・・・にワタシも一票!
      2014/02/13
  • 死神千葉さんの長編。
    相変わらず飄々としたマイペースぶりが面白い。
    人間に合わせようとするちぐはぐな会話に思わず微笑んでしまう。
    つい出てしまう人間離れした行動、特に最後の自転車をこぐシーンは見てみたかった。
    “ 地味に真面目に仕事をする浮力 " が好きな千葉さんは魅力的だと思う。
    最後、千葉さんの仕事は『見送り』ではなく『可』だったのだとちょっとしんみりした。

  • 死神の精度の続編。

    千葉は千葉だった。
    チルドレンの続編のサブマリンで陣内が陣内だった様に、千葉は続編でも千葉だった。

    拷問の件や自転車の件、想像すると面白くなって電車では読めない。

    死神の主観だからこそ、人間が客観的に書かれている印象で納得出来る表現も多数見られる。
    読みながら人ってなんだかなぁと思いつつ死とはなんだろう、親というのはなんだろうとも考えた瞬間があった。

    色々考えることにも繋がる本。

    伊坂幸太郎はやっぱり面白い。

  • いい味出してるなぁ、千葉さんトーク

  • 再読

    とても素敵な言い回しが多かったです
    死についての会話も良かった

  • とにかく千葉さんが素敵だった。
    感情も思い入れもなくて、基本的に無関心でどうでもいいと感じつつも、ただ直向きに音楽を求めて自然と協力してしまうところが。
    前作は短編で物足りないなぁと思っていましたが、今作の長編はむしろ読み終えてしまうのが惜しく感じるほどに呑み込まれてしまいました。
    最高の一冊でした。

  • 人間が死ぬ前に、その人が本当に死ぬに値するかを判定する「死神」である千葉。ちょっとずれた受け答えや音楽だけに注がれる興味などは前作と全く変わらず、今回も所々でくすりとさせられる。サイコパスや死、復讐といった重いテーマを、ただ悲しい、泣ける物語して描かないところが伊坂さんのすごいところだと思う。多方面から膨大な量の情報を書きながらも、最後に物語は一本に収束する。
    お気に入りの一文なんて見つけられないが、全編通して読んだ時の、最後の千葉の一言にやられた。この感慨をどんな言葉で表現したらよいのやら。

著者プロフィール

1971年千葉県生まれ。東北大学法学部卒業。2000年『オーデュボンの祈り』で、「新潮ミステリー倶楽部賞」を受賞し、デビューする。04年『アヒルと鴨のコインロッカー』で、「吉川英治文学新人賞」、短編『死神の精度』で、「日本推理作家協会賞」短編部門を受賞。08年『ゴールデンスランバー』で、「本屋大賞」「山本周五郎賞」のW受賞を果たす。その他著書に、『グラスホッパー』『マリアビートル』『AX アックス』『重力ピエロ』『フーガはユーガ』『クジラアタマの王様』『逆ソクラテス』『ペッパーズ・ゴースト』『777 トリプルセブン』等がある。

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