少し不思議。

  • 文藝春秋 (2013年9月24日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (216ページ) / ISBN・EAN: 9784163825304

作品紹介・あらすじ

漫画家・辰彦はある日、居酒屋の便所で女の尻を目撃する。それを境に「なにかが違う」日々がはじまった……。ギャグ、SF、音楽、テレビ――異能の創作者・天久聖一が愛するものすべてを注ぎ込みゴチャ混ぜにした爆発的小説、ここに完成! 装画は盟友の漫画家・長尾謙一郎が担当。

みんなの感想まとめ

独特な世界観と混沌としたストーリー展開が魅力の作品で、主人公は漫画家でありドラッグ経験者という異色のキャラクターです。物語は、ある日居酒屋のトイレで目撃した美女の尻をきっかけに、周囲の人々の記憶が自分...

感想・レビュー・書評

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  • 著者は拘置所の刑務官されてたらしい。
    そんな方の書く小説はどんな作品なのかと思ったが、かなりぶっ飛んでいて常人じゃ書けそうにない作品だなと感じた(と言っておくと著者も喜ぶだろうし、実際に常人には書けないと思う)
    主人公が漫画家で、ドラッグ経験者だって描写もあるからこの混沌ぶりに納得する部分もある。
    全体としては著者の持つ独特な世界観と思考がしっかり小説に投影されてるなって印象。
    すこしオヤジ臭い文章なのがラストのシリアスさを引き立ててる気がする。
    最後の方だけ反原発小説みたいであんまり好きじゃないけど、ところどころで琴線に響くような真理を突く文章があって前半と後半で雰囲気がガラリと変わる本だった。

    読了感はすごく複雑な感覚。失ったものはもう手にはいらないような悲しい感覚と、雲間から差す一抹の光を掴むようなそんな儚さが残った気がする。

    脳で理解するより感覚で読む本。

  • 居酒屋で酔っ払って入ったトイレで鉢合わせてしまった女を見てから、辰彦の周辺は少し変化してしまった。

    ひとり暮らしだった部屋に突然あらわれた奈津子の存在。
    辰彦と奈津子が同棲していることは、周りの知り合いにとっては周知のことで、それを知らないでいるのは辰彦本人だけだった。

    現実なのか妄想なのかも判断がつかないまま
    どこが面白いのかもわからないギャグマンガを描きながら、放送作家もツイッターでのネカマなども仕事をこなす辰彦。

    少しずつ思い出される記憶。
    奈津子との日々、東日本大震災が起きたときの自分自身が九州へと逃亡したこと。かつて覚せい剤に手を出したこと。

    ぶっ飛んだ話。最後まさかの夢オチとか考えちゃった。全ては現実であり、全ては妄想。

  • 題名がこんな安っぽくなければ評価できるのに。
    終盤の狂気の夢の世界があまり影像が浮かばず店舗も悪く残念。

  • POPEYE 2015年JANUARY Issue813
    本と映画のはなし
    橋本愛さんが紹介していた。

  • 【ネットで話題騒然、人気漫画家の処女小説】漫画家の辰彦は便所で美女の尻を目撃する。やがて周りの人間の記憶が自分と少し異なることに気付く。ファンキーかつ真摯な震災小説。

  • バカドリルの天久聖一の小説だー読もーっと読み始めた。
    妄想の連なり、暴走。不条理、奇妙な世界。
    でも、ただの変な小説で終わってない。
    世界が広がり続ける様で、実はどんどん内側に入り込んでいく感じ。
    何だか妙に残る本だ。やっぱり奇才だ。

  • 11/16

  • とにかくこの人が使うフレーズや名詞は天才的。キレッキレだ。単語と単語の組み合わせの奇跡が続く。後半の意外な、そして激流のような展開。さすが電気グルーヴと互角に渡り合うだけの作者のストーリーだと激しく納得した。

  • すごい才能だなあ。こんなもの突然書けてしまうものなのか。
    天久聖一の笑いのセンス、発想とサブカル的世界観を濃厚にちりばめながら、笑わせながら、寂しさと切なさがべっとりと肌にまとわりつく。
    リリー・フランキーといい、松尾スズキといい、この人といい。馬鹿騒ぎと下品なジョークとくだらない笑いで埋められない「孤独」、を的確に表現するのが、なぜこんなにもうまいのだろうか。
    とにかく今までに読んだことのないような、ものすごい小説だった。

  • タナカカツキと天久聖一を混同していた。リリカルなものと思って読み始めたら違った。俺も彼らと同じように歳をとっていたのだ。他人の妄想話を聞くのが好き。でも世界が年老いていくのと同時に粋な妄想に出会う機会も減ってきた。寂しさ具合がちょうどいい小説だった。好感。

  • 途中までは良かった。

  • 2013年9月25日、初、並、カバスレ、汚れ、帯付き
    2014年1月26日松阪BF、

  • 薬、酒の覚醒の世界

  • 天久さんのほかの著作を知っているだけに、ゆるい小説をイメージしていたら、良い意味で裏切られた。しかし全編に流れるユーモアや着眼は、間違いなく天久さんならではのもの。後半は特にイメージを喚起させられる描写が多いだけに、本職の漫画版でも読んでみたいと思った(小説のほうが伝わると感じたから、今回の作品に至ったのかもしれないけど)。

  • BSフジ「原宿ブックカフェ」のコーナー“ビブリオバトル”で登場。
    http://www.bsfuji.tv/hjbookcafe/highlight/08.html

    今回は名物書店員対決!
    ヴィレッジヴァンガード下北沢 長谷川朗さんが紹介したのは、
    天久聖一さんの「少し不思議。 」

    『この本は入荷してきた時に見て、これはヴィレッジヴァンガードで売れるな』と直感で感じた一冊です。
    『著者の天久聖一さんは小説としては処女作なんですが、電気グルーヴやゆらゆら帝国のPVを撮られていたり、松尾スズキさんの一人芝居の作・演出を書いていたりなど、いろいろな事をしてきた方で、その人が書いた小説ということで、これは絶対読みたいと興奮した小説です。』

    『家に帰ると見知らぬ女性が「どこに行ってたの?」と出てくるんですが、誰なのか全くわからない。友人たちに聞いてみると、「お前まえからあの子と同棲してるじゃん」といわれるのだけど、自分にはその子の記憶だけが全くない状態でごまかしながら同棲を続けていくというストーリーなのですが・・・世にも奇妙な物語がもっとサブカル寄りにポップにすすんでいく感じです』

    結果は見事勝利!



    原宿ブックカフェ公式サイト
    http://www.bsfuji.tv/hjbookcafe/index.html
    http://nestle.jp/entertain/bookcafe/teaser.php

  • 単純にすごく面白くて一気に読めた。不穏な空気が漂う後半、震災や原発について、ギリギリなラインまで踏み込んだところ、人間が動物になっていく描写は特に。やってくれるなー。かっこいい!終わり方も好き。

  • 幻覚や夢の描写が凄い。天久さんって文章もこんなにかけるんだなあ凄い。不条理な世界が面白いのだけどドラッグで見てます。というのはなんかちょっとありきたりで残念だなあと思いつつ読み進めるとドラック中毒の自己破壊と原発事故の自爆が重なって見えてきてなんとも現実が恐ろしくなりました。311の事を語った小説を初めて読んだけどもっと他の作家さんの311についての話を読みたいと思いました。
    ・けものがれわれらが猿を
    ・パプリカ
    ・トレインスポッティング
    を彷彿させられました。

  • 苦手でした。

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著者プロフィール

68年生まれ。香川県出身。89年、マンガ家としてデビュー。以後、アニメーション制作、舞台脚本演出、小説執筆など、マンガ以外の分野で活躍。『バカドリル』シリーズ(タナカカツキ氏共著・扶桑社)『味写入門』『味写道』『こどもの発想。』(アスペクト)『少し不思議。』(文藝春秋)『ノベライズ・テレビジョン』」(河出書房新社)『書き出し小説』(新潮社)など、著書多数。

「2015年 『大爆笑!こどもの発想。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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