まほろ駅前狂騒曲

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 3645
レビュー : 456
  • Amazon.co.jp ・本 (468ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163825809

感想・レビュー・書評

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  • 三浦しをんさん、まほろ駅前シリーズ第三弾。
    便利屋の多田と高校の同級生で居候の行天。今回ははるという少女を預かったり、HHFAという無農薬野菜を売りにしている団体とのトラブルに巻き込まれたりする。
    星曰く、『放っておいても、便利屋は厄介事に巻き込まれる』と言っているように、今回もまた大変なことに・・・・。
    二人は過去に経験したことで心を痛めているが、今回の話では前に進むことができたようだ。曽根田のばあちゃん曰く、『行きたい場所にたどり着けた』らしい。
    生きていくこととは生と死にまつわる記憶を次代へと託していくこと。自分の中に暗闇を抱えた二人、特に行天は人とは関わらないように生きてきたのに、便利屋稼業をしていたら、一人ではなくなっていた・・・そして、厄介事を抱え込み、人々の暮らしの中で生きていこうとする二人、続編ありに期待。

  • 風が強く吹いている以来だ、三浦しをんさんの作品でこんなに泣いたのは。
    読了後に暖かい気持ちになれる事がとても嬉しい。

  • シリーズ第3弾。今回が一番面白かった。
    便利屋稼業、バスの間引き運転の監視から始まり健康食品協会(HHFC)の農薬使用疑惑の見張り、子供の預かり。どことなくやる気のなさそな行天で多田はなんとなく上手く気長に付き合ってるって感じ。行天は時には暴走気味なとこあるけどいい働きをすることも。預かった子供は実は行天の子。最初は逃げ回り認めようとしなかったけどやはり情が移ったか?駅前ロータリーでの暴動の場面では身を呈して子供を守り指を切断したんだけどドキッとした。
    多田は柏木さんといい感じになり行天も少しは気を効かしているのかいないのか。多田と行天の関係、ルルとハイシーやヤクザの星、岡とかいろんな人がそれぞれ便利屋を取り巻くなんかそんな人間関係が見られた。行天はどうするのかな?多田はどうなの?ってまだまだ読みたい感じがする。

  • やっぱり面白い!
    多田も行天も少しずつではあるけれど、確実に前進してる。
    傷は癒えないだろうけど、乗り越えることはできる。

    映画を先に見たせいか、「行天」と呼ぶ声が瑛太の声にしか聞こえないし、映画の2人が本の中でも演じてるように感じる。

  • 大団円ですね。厚さもさることながら、頭から巻末までずっと今までの事件の伏線拾いながら同じ事件が絡んでくるので二日掛けましたが、一気読みに近いです。行天は痛いし(今まで通り色んな意味で)多田さんは思春期かよ(笑)ですし。いえ、二人とも大好きなんで褒めてます←
    もっとエロくてもよいのよって部分を上手にぼかして書いてありました。
    バスの時刻表の件がまさかこんなに最後まで絡んでくるとは、本当に岡さん恐るべし。そしてご近所の年配グループの我が道を行く凄さよ。見事に自分から頭を突っ込んで引き摺り回され掻き乱され、それでも結局「根は悪くない」まほろ住人たち。
    またいつか会えるといいなあ。

  • まほろシリーズ第3弾。
    著者の描く作品の人々は皆魅力的ではあるが、多田と行天はその中でも秀逸だろう。
    途中、本作で完結か!?と思われたが、1つの旅が終わり、また新たな旅が始まりそうで一安心。
    ぜひ、ライフワークとして、まほろの人々を描き続けて欲しい。

    はるちゃんはきっと刺激的な1ヶ月半だったんだろうな。きっと「忘れられない」人々との出会いだったはず。。

  • まほろ駅前番外地がおもしろく、また主人公の恋の行方もとても気になったところ、発刊されたばかりのようで本屋で平積みされていたので早速購入して読みました。
    今度は長編でしたが、まさに期待を裏切らないおもしろさ。前半はややまったりとしながらもなかなかのビッグイベントがあり、中盤以後は「狂騒曲」の名にふさわしいドタバタ展開。ギャグもなかなかツボにはまり、最後まで緩むことなくたっぷりと楽しませていただきました。
    途中「今回で完結なのかな」と思わせられるところもありましたが、ラストを見る限りまだ続いてくれそうな予感。今後の展開も楽しみです。

  • 本作ではシリーズを通して描かれてきた多田と行天の暗い過去に対する回答が示されています。長編ならではの終盤の展開もサクサク読み進められました。読後感も爽快な良作。

  • 曽根田のばあちゃんの「またいつか、旅をはじめるときが来る」という台詞で、勝手にこのシリーズがまだ続くんじゃないかとひそかに期待してみたり…。
    登場人物がみんな魅力的なので終わって欲しくないです~!!

  • まほろ駅前シリーズの第3弾。
    宗教まがいの有機野菜を販売する団体が登場したり、今を映している話題も。

    多田君には、恋愛話。
    行天の過去も、うっすらと見えてくる。

    読むしかない!

    私は今回の感じ好きです。

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著者プロフィール

三浦 しをん(みうら しをん)。
1976年、東京生まれの小説家。出版社の就職活動中、早川書房入社試験の作文を読んだ担当面接者の編集者・村上達朗が執筆の才を見出し、それが執筆活動のきっかけになった。小説家の専業になるまで、外資系出版社の事務、町田駅前の古書店高原書店でアルバイトを経験。
2006年『まほろ駅前多田便利軒』で直木賞受賞。2012年『舟を編む』が本屋大賞に選ばれ、翌年映画化された。2015年『あの家に暮らす四人の女』が織田作之助賞受賞。また、『風が強く吹いている』が第一回ブクログ大賞の文庫部門大賞を、2018年『ののはな通信』が第8回新井賞を受賞している。
Cobalt短編小説賞、太宰治賞、手塚治虫文化賞、R-18文学賞の選考委員を務める。最新刊に、『愛なき世界』。

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