まほろ駅前狂騒曲

著者 :
  • 文藝春秋
4.15
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本棚登録 : 4060
感想 : 477
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  • Amazon.co.jp ・本 (468ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163825809

感想・レビュー・書評

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  • やっぱり面白い!
    多田も行天も少しずつではあるけれど、確実に前進してる。
    傷は癒えないだろうけど、乗り越えることはできる。

    映画を先に見たせいか、「行天」と呼ぶ声が瑛太の声にしか聞こえないし、映画の2人が本の中でも演じてるように感じる。

  • 大団円ですね。厚さもさることながら、頭から巻末までずっと今までの事件の伏線拾いながら同じ事件が絡んでくるので二日掛けましたが、一気読みに近いです。行天は痛いし(今まで通り色んな意味で)多田さんは思春期かよ(笑)ですし。いえ、二人とも大好きなんで褒めてます←
    もっとエロくてもよいのよって部分を上手にぼかして書いてありました。
    バスの時刻表の件がまさかこんなに最後まで絡んでくるとは、本当に岡さん恐るべし。そしてご近所の年配グループの我が道を行く凄さよ。見事に自分から頭を突っ込んで引き摺り回され掻き乱され、それでも結局「根は悪くない」まほろ住人たち。
    またいつか会えるといいなあ。

  • まほろシリーズ第3弾。
    著者の描く作品の人々は皆魅力的ではあるが、多田と行天はその中でも秀逸だろう。
    途中、本作で完結か!?と思われたが、1つの旅が終わり、また新たな旅が始まりそうで一安心。
    ぜひ、ライフワークとして、まほろの人々を描き続けて欲しい。

    はるちゃんはきっと刺激的な1ヶ月半だったんだろうな。きっと「忘れられない」人々との出会いだったはず。。

  • まほろ駅前番外地がおもしろく、また主人公の恋の行方もとても気になったところ、発刊されたばかりのようで本屋で平積みされていたので早速購入して読みました。
    今度は長編でしたが、まさに期待を裏切らないおもしろさ。前半はややまったりとしながらもなかなかのビッグイベントがあり、中盤以後は「狂騒曲」の名にふさわしいドタバタ展開。ギャグもなかなかツボにはまり、最後まで緩むことなくたっぷりと楽しませていただきました。
    途中「今回で完結なのかな」と思わせられるところもありましたが、ラストを見る限りまだ続いてくれそうな予感。今後の展開も楽しみです。

  • 本作ではシリーズを通して描かれてきた多田と行天の暗い過去に対する回答が示されています。長編ならではの終盤の展開もサクサク読み進められました。読後感も爽快な良作。

  • 曽根田のばあちゃんの「またいつか、旅をはじめるときが来る」という台詞で、勝手にこのシリーズがまだ続くんじゃないかとひそかに期待してみたり…。
    登場人物がみんな魅力的なので終わって欲しくないです~!!

  • まほろ駅前シリーズの第3弾。
    宗教まがいの有機野菜を販売する団体が登場したり、今を映している話題も。

    多田君には、恋愛話。
    行天の過去も、うっすらと見えてくる。

    読むしかない!

    私は今回の感じ好きです。

  • まほろシリーズの第三弾。
    まさか出るとはと思いながらも、嬉しくもあった新作。
    この町田という微妙な街がウケている発信源なのかも。
    これが下北や吉祥寺だったら、何ともここまでウケなかったような気も。
    勿論、登場人物たちの魅力もあってのことだが。

    第三弾ともなると、話も大きく壮大になっていく。
    でも多田や行天がしっかりと成長しているのが何とも嬉しかった。
    成長と言うと上から目線でいけ好かない感じではあるが、
    彼らの紡ぐ言葉の端々にそれを感じたのは確かである。

    遺伝子上、行天の娘となるはるとの生活。
    そこから生まれる忘れていた愛情と言う感情。
    そしてフィナーレに相応しい狂騒の数々。

    一見、ここで完結かのような締め方ではあったが
    彼らの物語をまだまだ見ていたい、そんな気持ちでいっぱいになった。
    わかってはいたが、そうなるよなという結末もどこかホッとしたような。

    びば❤まほろ、この言葉が全てを表しているのかもしれない。
    東京の郊外に生まれた身だけあって、自分の故郷と重ねるような。
    東京と言う括りで言うと、故郷とは言い難いものがあったが
    この物語によって自分の故郷を再認識させられたのは確かである。

  • 信じるって気持ちはだれでも持ってる。だから扱いが難しくてやっかいなんだ。

  • 第一弾と同様に読むのをやめられず一気読み。
    行天や星など登場人物のことが徐々に好きになった。
    面倒ごとに巻き込まれていく多田の性質も好き。

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著者プロフィール

1976年東京生まれ。2000年『格闘する者に○』で、デビュー。06年『まほろ駅前多田便利軒』で「直木賞」、12年『舟を編む』で「本屋大賞」、15年『あの家に暮らす四人の女』で「織田作之助賞」、18年『ののはな通信』で「島清恋愛文学賞」19年に「河合隼雄物語賞」、同年『愛なき世界』で「日本植物学会賞特別賞」を受賞する。その他小説に、『風が強く吹いている』『光』『神去なあなあ日常』『きみはポラリス』、エッセイ集に『乙女なげやり』『のっけから失礼します』『好きになってしまいました。』等がある。

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