丸谷才一全集 第十巻 同時代の文学

  • 文藝春秋 (2014年3月11日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (544ページ) / ISBN・EAN: 9784163827308

作品紹介・あらすじ

現代日本文学とは何か? 刺戟に満ちた同時代の作家たちを論じた第十巻。



石川淳の小説は「明治末年の文学革命に対する思ひ切つた反抗」。吉行淳之介「暗室」は「伊勢物語」と比較される。「司馬の作風は本質的に喜劇を狙つてゐる」と論じる「司馬遼太郎論ノート」。昭和30年代に8人家族で東京に暮らす松本清張家・その老いた父と子の関係を糸口にして清張作品を論じた「父と子」。大江健三郎の「神話としての自分史」、「ロマンスのもっとも極端な形」である村上春樹作品……



文芸評論はまじめで深刻なものでなければならないという旧弊な思い込みを退け、まず作品を丁寧に読み、小説の方法や構造、文学的冒険をきちんと論じ、新たな文芸批評の形を作り上げた丸谷さん。知的でわかりやすく、ユニークな視点から書かれた画期的作家論の集大成。



「未来の日本語のために」「ゴシップ的日本語論」「近代の言葉をめぐって」などの主だった日本語論も収録。

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

現代日本文学の深淵に迫る作品で、同時代の作家たちの独自の視点や作品を丁寧に論じています。石川淳や吉行淳之介、松本清張といった作家の作品が取り上げられ、それぞれの文学的冒険や方法論が新たな文芸批評の形を...

感想・レビュー・書評

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  • 日本語作家論もさることながら、何より、「ゴシップ的日本語論」が秀逸だった。
    昭和天皇に対する日本語教育が不十分だったがゆえに、日本は戦争に突入したという見方に驚いた。驚いたものの、妙に説得力があるのだ。
    ソクーロフ監督の「太陽」で、イッセー尾形演じるヒロヒトが、「あ、そう」と呟くシーンを思い出した。
    この島国は、あらゆる側面において、窒息しやすいのだ。

  • 【現代日本文学とは何か? その光と影に迫る】石川淳・吉行淳之介・大岡昇平から松本清張・司馬遼太郎・村上春樹まで――新しさと刺戟に満ちた同時代作家論と、日本語論を収録。

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著者プロフィール

大正14年8月27日、山形県生まれ。昭和25年東京大学文学部英文学科卒。作家。日本芸術院会員。大学卒業後、昭和40年まで國學院大學に勤務。小説・評論・随筆・翻訳・対談と幅広く活躍。43年芥川賞を、47年谷崎賞を、49年谷崎賞・読売文学賞を、60年野間文芸賞を、63年川端賞を、平成3年インデペンデント外国文学賞を受賞するなど受賞多数。平成23年、文化勲章受章。著書に『笹まくら』(昭41 河出書房)『丸谷才一批評集』全6巻(平7〜8 文藝春秋)『耀く日の宮』(平15 講談社)『持ち重りする薔薇の花』(平24 新潮社)など。

「2012年 『久保田淳座談集 暁の明星 歌の流れ、歌のひろがり』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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