新釈 にっぽん昔話

  • 文藝春秋 (2013年11月14日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (360ページ) / ISBN・EAN: 9784163827704

作品紹介・あらすじ

大人も子供も楽しめるユニークな昔話集が誕生しました。

ドラマ化で話題となった『いつか陽のあたる場所で』など、次々話題作を生み出す乃南アサさん。「さるかに合戦」「花咲かじじい」「一寸法師」「笠地蔵」など誰もが知っている昔話が、手練れの作家の手にかかると、大人も楽しめるユニークなエンタテインメントに大変身。太宰治の『お伽草子』を彷彿とさせる意欲作です。東日本大震災を、取材に訪れた仙台で経験した乃南さん、復興に取り組む人たちに、物語で勇気と希望を届けたい、という思いも込められた作品集です。「さるかに合戦」「花咲じいさん」「一寸法師」「笠地蔵」……誰もが知っている昔話が、誰も読んだことのない新解釈でよみがえる!

みんなの感想まとめ

誰もが知る昔話が新たな視点で描かれ、心地よいリズムの文章で楽しめる一冊です。特に「さるとかに」や「一寸法師」など、古典的な物語がユニークな解釈を受けており、男女の関係に焦点を当てた展開や、策士的なキャ...

感想・レビュー・書評

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  • どれも読んでいて心地がいい文章。
    リズムがよく、声に出して読んだらまた、味わい深そう。
    男女の関係にした「さるとかに」が、新釈らしく、楽しかった。
    「一寸法師」の策士ぶりも面白い。
    「犬と猫とうろこ玉」だけは、全く知らない話で、新鮮。

  • 本の帯を見て、面白そう!と思って図書館で借りてきたものの期待が大きすぎたか?(^^;)イケメンさるどんに遊ばれた純情かにどん「さるとかに」の話は面白かったけれど、後は普通だなぁ(--;)と思いながら読んでいたら「笠地蔵」で泣かされた(ToT)「犬と猫とうろこ玉」の白蛇コが可愛いかった!

  • 「さるとかに」「花さかじじい」「一寸法師」「三枚のお札」「笠地蔵」「犬と猫とうろこ玉」の6つのおはなしが収録されていた。
    最後のお話は聞いたことも読んだこともなかったけれど。
    その他は子供の頃に読んだり聞いたお話。内容を知っていても楽しめた。
    「花さかじじい」のお隣さんがいいわー。強烈すぎる。だれでも人のことを羨むのだから人間らしいということか。

  • はっきり言ってそんなに期待して読んだわけではない。乃南アサの作だから手に取った。
    でも読み出したら止まらなかった。昔話はもともと好きだったけれど、この本を読んでもっと好きになった。絵本とは違う、小説とも違う絵本好きの人には特に読んで欲しいと思う。
    私は6つの中で傘地蔵が1番好きだったそれは私に息子が複数いるからだと思う。
    そしてその息子たちが全然家に帰ってこないからだと思う( ´Д`)y━・~~

  • もちろん昔話の大筋はそのままですが、「新釈」の部分が新鮮で面白いながらも苦く感じる部分がありました。イケメンさるに誑かされるかに「さるとかに」、実はしたたかでドライな「一寸法師」、「笠地蔵」なんてお爺さんとお婆さんは冒頭でオレオレ詐欺にやられてます。また息子たちが戻ってこない理由と気持ちがわかると本当に切なくなります。ちょっと変わった試みだと思っていましたがあとがきを読んで納得しました。もっと風刺を効かせて新釈部分がきつくても良かった気がしますが、この本の意義ゆえにこれでちょうどいいのかもしれません。

  • ユニークな解釈の昔話6編

    ・さるとかに
    ・花咲かじじい
    ・一寸法師
    ・三枚のお札
    ・笠地蔵
    ・犬と猫とうろこ玉
    ・あとがき

    猿蟹合戦の猿が遊び人のイケメンだったり、一寸法師が腹黒かったりと物語に実はこんな背景が、人物像が隠れていたりしたら、解釈もまた一味違うという面白い読後感です。

    あとがきにもありますが、震災を経験した作者が被災者支援を考えての作品とのことです。

  • 昔話のアレンジ小説。

    ・「さるとかに」
       さるとかにが付き合って、、結果さるがカニを殺す。
       その仇討話。
       さるとかにの子供がカニって(笑)
       オチへの持っていき方は多少強引。
       だけど、ありかも(笑)

    最初がよかっただけに、期待が大きかったからか、、
    他は全くダメだった。

    どうせなら「さるとかに」のオチのようなオチをつけて統一したり、、プロならそれなりに書いて欲しかった。

    あと、あとがきに「みんなが昔から知っている昔話なら・・・」
    って書いてたけど「三枚のお札」「犬と猫とうろこ玉」はタイトルを聞いたこともない。
    どうせなら、本当にメジャーな話にしてほしかった。


       

  • 昔からある昔話を乃南アサさん風にアレンジ、現代的なオチをつけた短編集。
    収録されているのは、「さるとかに」「花咲かじじい」「一寸法師」「三枚のお札」「笠地蔵」「犬と猫とうろこ玉」。
    この中では私は最後の話「犬と猫とうろこ玉」だけ知りませんでした。
    だからどれだけ元の話から変わってるのか分かりませんが、他の話はどれも元々の話を少し解釈を変えていて、登場人物の言葉づかいも少し現代っぽくしているので読みやすくなっています。

    「さるとかに」
    猿蟹合戦を元にしたお話。
    この本では猿と蟹は恋人同士になっていて、猿は軽薄なプレイボーイ、蟹はさえない田舎娘という設定です。
    そして、蟹が拾ったおむすびを猿が柿の種と引き換えにもらい、その上、柿が実ったらそれも独り占めしようとする、というくだりは元々の昔話通り。
    それから蟹の子供(猿と蟹の間の子)とウス、蜂、栗、牛のくそたちが蟹の敵討ちを討つというのも一緒。
    そして結末は-。

    どうにも蟹と猿という全く違う生物同士がつきあっていて子供が出来るというのは不自然で笑えてしまう。
    結末は原作からは想像つかない現代風なもので「そうなったか」というものでした。

    「花咲かじじい」
    これは細かい部分を除けばほとんど元のお話と同じ。
    正直じいさんといじわるじいさんの末路。
    そして、結末はまたも現代風。

    「一寸法師」
    立身出世を決意し、都会に出た一寸法師は金持ちの家にもぐりこみ、そこの姫に恋をする。
    やがて姫に縁談話が持ち上がり、それを阻止すべく一寸法師はある企みを実行する。

    大人風の、少しほろにがい結末。
    大人になるとはこういう事なのか、見た目はうまく世渡りして順調に見える人間の心の中とは・・・という事を考えてしまう話。

    「三枚のお札」
    和尚さんの言う事を聞かずに山に栗拾いに出かけた寺の小僧。
    そこで山姥に食われる所を和尚さんに渡された三枚のお札によって命を救われる。

    この結末は想像したら気分悪くなりました。
    トイレが出てくる話はどうも苦手です。

    「笠地蔵」
    これはあまりひねりがない、原作まんまの話。
    ただ、「笠地蔵」の親切なおじいさんにはそういう事情があったのかも・・・と、切ない話になるお話。

    「犬と猫とうろこ玉」
    おじいさんに大切に飼われていた犬と猫がおじいさんの大切な「うろこ玉」を盗み、陥れた若者に復讐をする話。

    この結末は読者に任せられています。
    私なら・・・と思う結末。

    乃南アサさんのこういう本は珍しい・・・というか、初めて。
    いつものように少しブラック味があるのかと思いきや、そうでもない・・・けれど、ほのぼのという訳でもない。
    大人が読む昔話だと思います。

  • 乃南アサが、王道の昔話をリライト。リメイクではありません。そこんところが、良かったかな

  • 猿蟹合戦が何やらかっこいい結末になっている

  • 【大人も子供も楽しめるユニークな昔話集】「さるかに合戦」「花咲じいさん」「一寸法師」「笠地蔵」……誰もが知っている昔話が、誰も読んだことのない新解釈でよみがえる!

  • 現代的な味付けがされた昔話。
    ペローほど濃い味付けではなく、あっさりしている。

  • 女房殿が借りてきた本を居眠りしながら漸く読破~さるとかに:花咲かじじい:一寸法師:三枚のお札:笠地蔵:犬と猫とうろこ玉~お札の話とうろこ玉の話は最初から知らなかったのだが,後は絵本で眺めたきりなのでオリジナルというのが解らない。従って,何処が新釈なのかも解らないってことになっちゃう

  • 登録番号:10906 分類番号:913.6ノ

  • 大人も子供も楽しめるユニークな昔話集が誕生しました。
    ドラマ化で話題となった『いつか陽のあたる場所で』など、次々話題作を生み出す乃南アサさん。「さるかに合戦」「花咲かじじい」「一寸法師」「笠地蔵」など誰もが知っている昔話が、手練れの作家の手にかかると、大人も楽しめるユニークなエンタテインメントに大変身。太宰治の『お伽草子』を彷彿とさせる意欲作です。東日本大震災を、取材に訪れた仙台で経験した乃南さん、復興に取り組む人たちに、物語で勇気と希望を届けたい、という思いも込められた作品集です。「さるかに合戦」「花咲じいさん」「一寸法師」「笠地蔵」……誰もが知っている昔話が、誰も読んだことのない新解釈でよみがえる!

  • 昼下がりの ひととき
    ちょっと 時間があるので
    かぁるく 「ものがたり」でも
    読むか
    には 最適の一冊

    にっぽん昔話 が 好きな人も
    あんまり…… の人も
    お気軽に 手を伸ばせる一冊かな

    乃南アサさんの遊び心が素敵です

    と ここまでが「あとがき」前

    「あとがき」を読ませてもらいました

    そうかぁ
    乃南さんの この創作の「原点」が
    3.11であることが
    さりげなく書かれている

    そして 今 読んできたものを
    もう一度 頭の中で再読してみる
    自分の中の「にっぽん」に
    気付かされている

    一冊で2度楽しめる一冊です

  • 昔話は、小さい時、好きだったので、私の子供にも、膝の上に、また、布団に入って、本を、読み聞かせした覚えがある。

    今回のこの本の「さるとかに」は、イケメンさるが、登場で、カニの仇打ちをするのに、臼や蜂達が、必殺仕事人の様な事をして行くというような話になっている。
    後の、「花咲かじじい」などや、「一寸法師」など、現代版の様な感じで、書かれている。
    なんか、神聖とは言わないけど、昔話が、突拍子で、揶揄されているようで、少し、新釈とは、かけ離れているように思われた。

    又、あとがきを読んで、作者として、東日本大震災の被災にあった人たちに、出来ることとして、この昔話を、書いたと、、、、、

    今、やっと、少しづつ、被災者の人達が、落ち着いてきたと言っても、家族、身内、友達を失った人、家、仕事、学校を亡くした人が、作者の言う年齢を問わず、なんとなく読み進めることが出来る暇つぶしで良いから、現実からの逃避で、良いから読んで欲しいように書かれていた。
    やっと、あの日から、3年経っても、被災者は、あのときの事を、忘れることは、出来ないのです。
    簡単に暇つぶしに読んで、、、、なんて、、あとがきには、必要のない言葉だと、思います。

    自分が、何もかもなくしてしまった時、立ち直るには、どうすればいいのか、現在からの逃避をするのに、笑いも必要ですが、この本で、ふるさとの民話などを、簡単に、現代版の、おれおれ詐欺をふまえたものや、テレビの必殺仕事人のように、置き換えられた昔話が、心休まるとは、到底思えないと、思います。

    普通一般の人へのあとがきだったら良いけど、、、、
    被災者には、酷だと思います。

  • 花咲か爺さんに一寸法師に傘地蔵。
    昔話を現代風にアレンジ。
    猿蟹合戦は面白かったが
    他は言うほど変化がなく拍子抜け。

    【図書館・初読・5/21読了】

  • 懐かしい。結構、昔話って忘れていた。作者のブラックな部分も散りばめられていて、楽しめました。

  • 元の話をあまりに知らなすぎることに気づいた…

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著者プロフィール

1960年東京生まれ。88年『幸福な朝食』が第1回日本推理サスペンス大賞優秀作となる。96年『凍える牙』で第115回直木賞、2011年『地のはてから』で第6回中央公論文芸賞、2016年『水曜日の凱歌』で第66回芸術選奨文部科学大臣賞をそれぞれ受賞。主な著書に、『ライン』『鍵』『鎖』『不発弾』『火のみち』『風の墓碑銘(エピタフ)』『ウツボカズラの夢』『ミャンマー 失われるアジアのふるさと』『犯意』『ニサッタ、ニサッタ』『自白 刑事・土門功太朗』『すれ違う背中を』『禁猟区』『旅の闇にとける』『美麗島紀行』『ビジュアル年表 台湾統治五十年』『いちばん長い夜に』『新釈 にっぽん昔話』『それは秘密の』『六月の雪』など多数。

「2022年 『チーム・オベリベリ (下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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