ミッドナイト・バス

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 763
レビュー : 145
  • Amazon.co.jp ・本 (445ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163900063

感想・レビュー・書評

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  • 不安定な時に読むものではないが、だからこほ読んだ方がいいのかもしれない。
    夜行バスの運転手、別れた妻、息子と娘、皆何かにつまずいている。夜明けはくると言われても、遠い。
    2015/9/24

  • 読後感の良さは共通。感じのいい中年男性が主人公。
    著者の作品はいつも頭の中で視覚化しやすく、あっという間に読めてしまう。
    知る人ぞ知る往年のスター、江崎は高橋ジョージさんを想定していた。NHKドラマの「美女と男子」を観ていたせいだと思う・・・。

    別にびわの葉茶を調べていたら、この本にも登場していて、作り方が参考になった。

  • 司書の先生から頂いた本。
    事件も事故もおこらない平凡な日常から家族の形が変わっていく。なんだろう、この遠赤外線のような温かさは。
    利一の家族は一見ばらばらに生きてきているようで、実は心の奥にしまってある思いはは同じで何処かでつながっているのかもしれない。それが家族なのだろう。
    人間は誰でも人生の中でやり直したいポイントがいくつかある。過去を見つめながら今を生きていく中で家族を許すことができるくらい成長するには、やはり時間が必要なのかもしれない。

  • 利一の優しさはあまりにも大雑把過ぎて、もっと人には繊細に接してあげればいいのにと思う。
    不器用だと心を欲している人には何も伝わらず損だ。
    バラバラになった気持ちをうまく繋ぎ合わせるのは難しいことだけれど、他人ではない家族なら時間はかかっても望みは捨てないでいたい。
    最後の方は、一筋の光が見えた気がして救いがあった。
    利一さんが選んだ道が良いか悪いかは別として。

  • 淡々とかたられる感じで穏やかな本だった。
    深夜バスの運転手である父、利一は優しくて、でもそれ故に優柔不断というか、元妻、元義父、娘、息子、みんなに優しいから、彼女である志穂が時に辛いことも。
    息子レイジはなんも言わないから、知りたがりの私にはしんどい。
    どうして?なぜ?をいっぱい問いかけてしまいそう。
    娘彩菜は家族のかたちに傷ついて育った分、他人に優しく、身内にはちょっときつめ?
    ありそうでなさそうな設定の仕事が面白い。
    彼氏を好きになった理由がかわいい。
    元妻美雪にはイライライラ。
    利一さんを惑わせないでーッ。
    志穂はかわいい大人の女性。魅力的に描かれている。ラストはあいまいだけど、志穂が幸せならいいな。
    途中途中のハクチョウさんに乗る人たちのサイドストーリーがよかった(*^^*)

  • たとえ、どんなにいびつな形でも家族とは良いものだと思えた。
    49日のレシピぶりに、気に入った作品だった。

  • 記録

  • 登録番号:11193 分類番号:913.6イ

  • 図書館でたまたま手にとって借りたものの、なかなか読み始められなくて、読まずに返そうかと思ったんだけど…返さなくて良かった!
    主人公の運転する高速バス、通称『ハクチョウさん』が運ぶ色んな思いを抱えた人たちと、そしてそれを見送る人たちの物語。
    主人公の行動に納得できないところはあるけれど、そこが人間らしいってことなのかな、とも思う。
    義父の「感謝はするが、謝罪はしない」という言葉が心に残った。

  • 時系列が前後して書かれていたので、少し読みにくかったです。ばらばらになってしまった家族の再生、そして、再出発。泣きました。「走り続けたこの先にはいつだって、きれいな朝が待っている」

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著者プロフィール

伊吹有喜(いぶき・ゆき)
1969年三重県生まれ。三重県立四日市高等学校、中央大学法学部法律学科卒業。四日市市観光大使。1991年に出版社に入社。雑誌主催のイベント関連業務、着物雑誌編集部、ファッション誌編集部を経て、フリーライターになる。2008年に永島順子(ながしま・じゅんこ)名義で応募した『風待ちのひと』(応募時のタイトルは「夏の終わりのトラヴィアータ」)で第3回ポプラ社小説大賞特別賞を受賞。2009年に筆名とタイトルを改め同作で小説家デビュー。2014年『ミッドナイト・バス』で第27回山本周五郎賞候補、第151回直木賞候補。2017年『彼方の友へ』(実業之日本社)本作で第158回直木賞候補。

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