- Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163900087
作品紹介・あらすじ
自分がまがいものであることは承知の上で、スーパースターになって2010年代を疾走することを夢想する堂上弥子(どうのうえやこ)。耳の中で鳴る音に連れられ、どこかに行きたいというきもちがつねにうねっていた鈴木笑顔瑠(すずきにこる=ニコ)。 北海道の小さな町で運命的に出会ったふたりの中学生は、それぞれ「ここではないどこか」に行くため、一緒に「仕事」で有名になることを決める。その方法は弥子が背後に回り、ニコが前面に出るというもの。最初の仕事は読書感想文コンクールでの入選。弥子が書いてニコの名前で応募した感想文は見事文部科学大臣奨励賞を受賞、授賞式にはニコが出席した。 ふたつめの仕事は、史上最年少で芥川賞を受賞すること。ニコの曽祖父の遺品の中にあった小説を弥子がアレンジして応募した小説「あかるいよなか」は、芥川賞の登竜門となる文芸誌の新人賞を受賞する。作品はその後順当に芥川賞にノミネート、そしてついに受賞の時を迎えるが……それは「てらさふ」仕事を続けてきた、ふたりの終わりのはじまりだった――。 てらさふ――とは「自慢する」「みせびらかす」こと。「てらさふ」弥子とニコがたどり着いた場所は? 女の子の夢と自意識を描きつくした、朝倉かすみの野心作。
感想・レビュー・書評
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自分は何者にも成れると信じているまさに中2病の中学生の物語。
目標達成するのに手段を選ばず、それが成功するのはすごいのだけど、悪事がバレないための小細工が多くて読んでいて辛い。
結局容姿が良い子はちやほやされて性格が歪まないけど、不細工は性格もブスということが言いたかったのかしら?という感想しかない。
Jcが表現しがたい欲望のまま男に身を任せるとかあり得ない!を超えて嫌悪しかない部分があり、これは女性を下げる為に書いたのか?という大変不愉快な小説だった詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
おぉ~って感じ。
女子の考えることは怖い。 -
女の子二人組が、執筆担当とヴィジュアル担当の役割分担で、最年少芥川賞作家を狙う。
ゴーストライター総動、又吉クンの芥川賞受賞の前に書かれた作品。
すごい先見の明。
嘘をつき続けるって、人間には無理なんだねー。 -
なんとなくしんどい展開だったなぁ。
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気になっていた本だったので。中学生特有のヒリヒリした感情、鬱屈した感じがよく出ている。
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これからどうするのかな。
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北海道の中学校で、ちょっとあぶれちゃった女子弥子とニコ、弥子が思い描くWikipediaのプロフィールを目指して、二人のチャレンジが始まる。
弥子の計画は、綿密で驚きですが、ラストはいろいろ考えます。 -
弥子の気持ちがなんとなく分かって、というか私も中学時代におんなじようなことを考えてて、だからこそ余計に痛々しかった。