コルバトントリ

著者 :
  • 文藝春秋
2.88
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本棚登録 : 262
感想 : 16
  • Amazon.co.jp ・本 (107ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163900285

作品紹介・あらすじ

「ぼく」を通して語られる、いつか、どこかで暮らしていた人々の物語。おばさんは幼い頃、「ぼく」の母親が窓から捨てた油で顔に消えない痕がのこるが、のちに、刑務所に入った父親、交通事故死した母親のかわりに「ぼく」をあずかる。幼馴染みたち、アパートの飲んだくれのおじさん、月を見張っているおじいさん――。富とは無縁の人々を、静かな雨が包み込む。「永遠」にめぐる世界を閉じ込めたかのような奇跡的中編。

感想・レビュー・書評

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  • ストーリーがあるような無いような。よくわからない混沌とした進行、読みやすくはあるが同じような話がすり替わる展開に後半は飽き飽き。

  • 時間や人物の心境が主人公を軸にユラユラ。主人公に感情を見出せないため時たまにその軸すら傾いで生暖かくトロリとした液体に入って揺られてる読書感。崇高でも雄大でもないただの俗世に永遠性を見る本。鮮烈な印象がないボヤけた読了感なのに記憶に深く残る作品。

  •  死に際に立ったことがないので適切な表現かわからないけれど、「走馬灯のような」小説だった。
     過去・現在・未来。主観・客観。生・死。すべての境界線が曖昧で、1枚の絵をびりびりに千切って、ランダムに繋ぎ合わせた塊のような印象だった。物語性が希薄なため、記憶には残らなさそう。。

  • 飴屋法水さんがラジオで朗読をなさっていて、それが素晴らしかったので読んだ。
    実験的な部分があり、感想はちょっとどういえばいいのか分からない。不思議な作品だった。

  • アメトークで又吉が紹介していたので読んでみた。というかあの会で紹介されたのを図書館で借りて読んでいるが、みんんな暗い作品ばかりだなという印象。
    山本澄人の作品は初めてで、薄い本に大きい字で書かれているので量はそんなに多くないが印象に残る本だった。
    主人公の父と母は死に、月を見守るお爺さん、お世話になってるおばさん、同級生のこと、などが時系列がぐちゃぐちゃになって書かれている。いきなり若い時の父が出てきたり、いきなり主人公の未来のことが書かれていたり。最初はちょっとイラっとしたけど読み進むにつれてハマっていった。推理小説みたいに結論はないけど、行ったり来たりする時代に想像力をかきたてられた。

  • 時間軸にとらわれないパラレルワールドのような状態で、かつ俯瞰から眺めているような不思議な小説。始めは、言い知れない違和感があったけれど、慣れてくるとコーヒーカップに乗っているような感覚でクルクルと展開していけた。著者他の作品も読んでみたくなった。

  • 主人公はすでに死んでいるんだ、と途中から思った。

  • 読み始めてすぐに頭を抱えてしまい、あらすじで内容を確認。しかし、あらすじを読んでもさっぱり内容を理解できない。異質な作品と認識し、頭を空っぽにして文章を受け入れ、なんとか読了。全くわからない。

  • 私であり、あなたであり、誰でもある
    過去でもあり、現在でもあり、未来でもある
    生でもあり、死でもある
    その「目」の自由さよ。

    すべてを俯瞰しながら、全部がつながっている感じが良かったです。
    私たちは世界を分け合って生きているのだ、と思いました。

  • 人生が輪になって完結して、大人の頃や子供の頃や色々な出来事が繋がりが無いように繋がって(失礼な言い方で申し訳ありませんが…)ただだらだらと一冊の本になっていました。
    私は面白いとは感じられませんでした。読む人を選ぶ本だと思います。

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著者プロフィール

1966年、兵庫県生まれ。富良野塾二期生。96年より劇団FICTIONを主宰。2012年『緑のさる』で野間文芸新人賞を、17年『しんせかい』で芥川賞を受賞。その他の著書に『ギッちょん』『砂漠ダンス』『コルバトントリ』『ルンタ』『鳥の会議』『壁抜けの谷』『ほしのこ』がある。

「2020年 『小鳥、来る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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