寄生虫なき病

制作 : Moises Velasquez‐Manoff  赤根 洋子 
  • 文藝春秋
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レビュー : 39
  • Amazon.co.jp ・本 (507ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163900353

感想・レビュー・書評

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  • 結局のところ、分からないというのが結論か。

  • 目からウロコが落ちる名著。我々の身体は寄生虫やウィルスと共存してきた。彼らを排除することで、体内の多様性は失われ、現在多くの難病になやまさている。寄生虫も細菌もウィルスも根絶すべき敵ではない。うまくつき合っていくべき仲間。

  • 「毎日新聞」(2014年5月25日付朝刊)で、
    養老孟司先生が紹介しています。
    「一言にして尽くされる真理、
    そういうものを信じてはいけない世界になっていると私は思う。
     読むのに手間のかかる本だが、
    実際の世界はじつはこういうものである。」
    (2014年5月26日)

  • 20140518日経朝刊
    寄生虫なき病 モイセズ・ベラスケス=マノフ著 清潔を是とする文明への警告 [有料会員限定] 閉じる小サイズに変更javascript:void(0)中サイズに変更javascript:void(0)大サイズに変更javascript:void(0)保存javascript:void(0)印刷リプリント/async/async.do/?ae=P_CM_REPRINT&sv=KN
     これは大変な警告の書である。「大変な」と言うのは、私たちの健康と、この文明が是としてきた清潔な生活全般についての、実に重要で複雑な関係を指摘しているのだが、ではそれを直そうとすると、とてつもなく難しいと感じさせるからだ。


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     話の大筋は、もうご存知の方も多いだろう。最近、なぜ、自己免疫疾患やアレルギー疾患が多いのか? この種の病気は、侵入者を駆逐するためにあるはずの免疫系が、自分自身を攻撃したり、本来は無害であるはずの物質をむやみに攻撃するようになったりすることで生じる。喘息(ぜんそく)や花粉症などの病気は、確かに昔よりも増加している。その原因が、寄生虫の撲滅をはじめとする「清潔」な暮らしにあるという説自体は、もはやかなり広く知られているに違いない。

     著者自身、子どものころから自己免疫疾患に苦しんでいた。だんだんに頭髪がなくなり、あげくにすべての体毛を失ってしまうのだが、それは、免疫系が自分自身の毛根を攻撃してしまうからだ。結婚して自分の子どもができるにあたって、なぜ自己免疫疾患があるのかを真剣に理解しようとし、かつまた、なんとか治療しようとした。それは、自分でアメリカ鉤虫(こうちゅう)という寄生虫に感染することだった。

     著者自身の実体験から始まるこの物語は、しかし、どんどん複雑な迷路に入り込んでいく。それは、免疫系と清潔さとの関係が実際に複雑だからだ。寄生虫を駆逐したのがいけないなら、わざと感染すればいいと言うだけではない。本書は、私たちのからだと健康について、根本的に視点を変えることをせまる。

     人体は本来、清潔な工場で生産される機械のようなものではない。

  • 著者は自己免疫疾患を患い病原微生物と免疫の関係を調査、8500本もの論文にあたり、数十人の科学者へのインタビューを行った上で初の著書となる本書を書き上げた。
    余白少なく小さい文字がびっしり。ページ数以上にボリュームあり。
    医療・公衆衛生の向上によって感染症は激減したが、花粉症・アレルギー・自己免疫疾患は増加した。寄生虫不在による弊害。

  • 2階書架 : QX004/VEL : 3410158299

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