男ともだち

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163900667

感想・レビュー・書評

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  • 直木賞候補作品です。早晩この方は直木賞を受賞されると思います。 異性の友達は存在しうるのか?そんな問いを問いかけてくれます。

  • 恋人と同棲しながらも、愛人とも時々遭う
    でも、学生時代の男ともだちとの
    あたたかい関係にも依存
    イラストレーターとして貪欲に夢に向かう主人公に
    嫌悪感はないけどちょっと欲張りすぎだよねと思う
    ハセオさんみたいなふところ深い男いたら
    好きになるなあ
    でもこの二人、きっと好みじゃあないんだろうな
    お互いを頼り合って大事に思うことと
    好きでどうしようもなく溺れることは
    同一じゃないからな
    そういうのは理解できる
    しかしクリエイティブな仕事と男三人(するのは一人だけど)
    体力もたねーだろ

  • 感想を書くのが難しい本。
    でも、よかった。久々にどんどん読めた。
    なんか分かるような、分からないような。

    他の人のレビューを見て、感じたのは、これは活字だから成立する本なのかも、ということ。
    ハセオも神名も、肉体がないから現実味を出せるような気もする。
    加えて、自分が50近くなってきたことも、この本に違和感を覚えない、大きな理由かもしれない。

  • ハセオなんて実在しないんだよ

  • 男女間の友情は成立するか……永遠のテーマですね。私自身、仲がいい異性の同僚だとか同期はいるけど『友達』とは微妙に違う感じ。まして、この作品の神名とハセオみたいなレベルは非常に胡散臭いものを感じますね。アキラ君じゃないけど、欺瞞と偽善の匂いがする。もし、自分の恋人に神名みたいな女友達がいたら、私自身の度量を試されているのかのようで、きっとそのうち大爆発するだろうなあ。大切な人だからこそ、寝ない、手が出せないっていうのも昔からよく聞くけど私にとっては謎理論。人によって感じ方は違いそうだけど、私には面白かった。

  • はっきり言うと、女にとってそんな都合のいい男って、そうそうないけどね。ないからこそ、甘ったるい幻想を抱いちゃうね。

  • ずきずきした

  • 神名も長谷雄も、冷酷というか感情が抜け落ちてるようというか、不思議だった。
    愛を信じていない二人だと思った。なのにそれでも異性は求めるんだなって、ちょっと軽蔑?までではないけどそんな感情も抱いた。
    でも、所々自分と重なるところがあって、自分が少し怖くなった(笑)
    それと、露月さんの言葉が一々名言でツボだった(笑)
    神名の言葉を真理を付いていたりして、この人たちを否定するのはおかしい事って感じがする。納得行かないのに、納得するというか(笑)
    長谷雄は都合良くて優しくて、でも繋がらないから離れても行かなくて…そんな男ともだち。
    自分の今も考えさせられる(笑)
    結局二人が交わることはなかったんだろうな…でもこんな絆、自分にも自分のパートナーにあったら嫌だろうな(笑)
    期待以上ではなかったが、まー楽しめた。

  • 頭の中で、大学時代の男ともだちが駆け巡りました!数少ないですが、会えば軽口を叩く子、なんだかんだ面倒見いい子、一緒に紅茶飲む子、最近会っていないので、元気してるかな。

    馬鹿だよなぁとけなしながら、頼って甘えてしまう感情は、男の子への憧れでもあってどんな女の人も経験したことがあるんじゃないかな。

    いつも悩みごとを聞いてくれる人と喧嘩したばっかりだったので、傷心の私は悩むのは私だけじゃないとすっと気持ちが収まりました。



    絶望なんてしていられない。
    夢を抱いて、次へ行こう。

  • 経験が少ない私には、へーという感じのお話だった。あんなに優しくしてくれる男友だちがいたら、それはいいよね!とは思いました。2016/8/10完読

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著者プロフィール

1979年北海道生まれ。2008年『魚神』で小説すばる新人賞を受賞し、デビュー。09年に同作で泉鏡花文学賞を、13年『あとかた』で島清恋愛文学賞、21年『透明な夜の香り』で渡辺淳一賞を受賞。他の著書に『からまる』『眠りの庭』『男ともだち』『クローゼット』『正しい女たち』『犬も食わない』(尾崎世界観と共著)『鳥籠の小娘』(絵・宇野亞喜良)、エッセイに『わるい食べもの』などがある。

「2021年 『ひきなみ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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