村上春樹を読む午後

  • 文藝春秋
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (277ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163900803

作品紹介・あらすじ

村上文学の真髄を徹底して掘り下げる村上春樹文学について日本で最も造詣が深い二人が作品を精密に読み直す。目からうろこが落ちること必至。楽しいコラム、書誌的年譜もついています。

感想・レビュー・書評

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  • 2020/8/29購入

  • 私もそれなりに「ハルキスト」なのだけれど、近年の村上春樹の作品は一度目を通しただけで投げ出してしまっていた。だが、ふたりの対談を読むと彼らが如何に細部に目を凝らし(悪く言えば、それだけマニアックに)読んでいるかという読みの強度に唸らされる。あまり感心しなかった『1Q84』を読み直してみようか……読者を選ぶ本だと思うが、コアな村上主義者は本書をスルーすることは出来ないだろう。蛇足だが、本書を読んで初めて村上春樹が中華料理を嫌いであることを知った。村上と近しい/親しい立場に居る人物だけが語れる対談がここにある

  • そんなに多くを読んではいないけれど、解説本としてはいままでで一番腹落ちし響く本だった。

  • 長編、短編、翻訳、インタビューなど、全作品の中で、一番胸に刺さるのは、ノンフィクション『アンダーグラウンド』だと再確認しました。

  • 不可能性こそ恋愛小説を成立させる。
    日本社会とは、自分の大切な本当の気持ちや魂を自分以外の何かに預けて頂ける社会。
    村上の小説は4という数字にこだわる、それは死だから。
    荻窪とか高円寺とか馴染みのある町が小説に出てくるのが良い。

  • 【村上文学の真髄を徹底して掘り下げる】村上春樹文学について日本で最も造詣が深い二人による作品解読対談。目からうろこが落ちること必至。楽しいコラムもついています。

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著者プロフィール

著者略歴

小山鉄郎(こやま・てつろう)
1949年、群馬県生まれ。一橋大学経済学部卒。共同通信社編集委員・論説委員。村上春樹作品の解読や白川静博士の漢字学の紹介で、日本記者クラブ賞受賞。著書に『白川静さんに学ぶ 漢字は楽しい』『白川静さんに学ぶ 漢字は怖い』(共同通信社・新潮文庫)、『白川静入門 真・狂・遊』(平凡社新書)、『村上春樹を読みつくす』(講談社現代新書)、『村上春樹を読む午後』(文藝春秋、共著)、『村上春樹の動物誌』(早稲田新書)、『大変を生きる―日本の災害と文学』『文学はおいしい。』(作品社)『あのとき、文学があった―「文学者追跡」完全版』『白川静さんに学ぶ これが日本語』(論創社)など。
2009年から白川静博士の業績を学ぶ同人会「白川静会」の事務局長を務めている。

「2021年 『白川静さんに学ぶ 漢字がわかる コロナ時代の二字熟語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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