ちいさな城下町

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (229ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163900865

作品紹介・あらすじ

ぼくの城下町の好みは十万石以下。そのくらいが一番それらしい雰囲気を今も残している――2014年3月に急逝したイラストレーター・安西水丸が惹かれてやまない城下町を訪れ、歴史的人物や事件にまつわるエピソード、町の名物やたたずまいをスケッチ。読むと電車に乗って旅に出たくなる、楽しいエッセイ集です。登場するのは、村上市(新潟県)、行田市(埼玉県)、朝倉市(福岡県)、飯田市(長野県)、土浦市(茨城県)、新宮市(和歌山県)など、日本全国の20都市。岸和田市・中津市・高梁市は単行本のための描き下ろし。

感想・レビュー・書評

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  •  私が馴染み深い城下町は、広島・三原・福山、松江・浜田・津和野、米子、熊本、岩槻・川越・行田(忍)です。城下町には例外なく、美味しい日本酒と和菓子がありますね(^-^) 安西水丸(1942~2014)「ちいさな城下町」、2014.6発行。20の城下町が紹介されています。

  • 旅行に行きたくなる。

    ・村上市(新潟県)
      宮尾酒造 〆張鶴
      瀬波温泉 汐美荘
      村上茶 鮭
    ・行田市(埼玉県)
      忍城
      のぼうの城
      水の城 いまだ落城せず
      さきたま古墳公園
      忠次郎蔵 もり蕎麦
    ・高梁市(岡山県)
      備中松山城
      吉田 璋也 
    ・鳥取市
      たくみ工藝
    ・新宮市(和歌山県)
      新宮城 尾鷲
    ・大洲市(愛媛県)
    ・亀山市 三重県
      関宿

  • 水丸さんらしく淡々とした、小さな旅の記。歴史好きだそうで、各地の城下町について、その成り立ちや歴史上の出来事にかなり筆が割かれているところが、よくある文化人の地方探訪ものとは少し趣を異にしている。おおげさに面白がるわけでなく、ケチをつけまくるわけでもなく、少し引いた旅人のスタンスが心地よい。

    祭が有名なある城下町についてのこんな一節なんか、いかにも水丸さんだなあと思う。
    「祭り嫌いのぼくとしては、何でこんなことしなければいけないのか、他にするべきことがたくさんあるだろうに、などとおもって見ていたが、それにしても他に類のない勇壮な祭りだった。」

  • 水丸さんが、こんな歴史好きだったとは。村上さんのイメージしかなかったので、新発見。イラストレーターの仕事など洋物っぽい感じとサムライは、見た目より、くっつくかもしれない。

  • 水丸先生が常に四番目のポジションを狙っていたというのも納得の城下町セレクト。そこそこの規模の城下町を旅しています。歴史にも造詣が深くてスルスル読める。そして私も探訪してみたくなる。

  • 螳芽・ソ豌エ荳ク縺輔s縺」縺ヲ縺薙s縺ェ縺ォ譌・譛ャ蜿イ螂ス縺阪□縺」縺溘s縺?縲り・ソ豢句ッ?j縺ェ縺ョ縺九→諤昴▲縺ヲ縺溘?ら樟蟄伜、ゥ螳磯魅縺ィ縺九?∝、ァ阯ゥ縺ョ隕ウ蜈牙慍蛹悶&繧後◆蜷肴園縺ィ縺九§繧?↑縺上?∽コ比ク?浹遞九?蝓惹ク狗伴繧偵∪繧上k邏?陦梧枚縺」縺ヲ縺ョ縺後∪縺溘>縺??よュエ蜿イ縺ョ谿区サ薙→縺?≧縺九?∵ョ九◎縺?→諤昴▲縺ヲ谿九@縺溘o縺代〒繧ゅ↑縺?エ?縺ョ縺セ縺セ縺ョ逕コ縺ョ蟋ソ縺ィ縺?≧縺九?√◎縺?>縺??縺梧嶌縺九l縺ヲ縺?※螳滄圀縺ォ縺昴?逕コ縺ク雜ウ繧帝°繧薙〒閾ェ蛻??逶ョ縺ァ遒コ縺九a縺ヲ縺ソ縺溘¥縺ェ繧九?

  • 地味ながらもそこにあった藩、城主の変遷、城下の形成と現在などがとつとつと語られている。

  • 城下町とのご本人の想い出の関係や、城下町を訪れた時の感想・気持ちがやわらかな文章で書かれている。一緒に歩むように情景を思い浮かべつつスラスラと読めて、面白い。

  • 渋い城下町。

  • 石高は多くなく、歴史の授業で出てくる有名な大名がいたわけでもなく、天守閣が立派なわけでもなければ石垣がろくに残ってすらいないようなところまで、全国各地の、多くの人が目を向けないような城下町をめぐるエッセイです。

    訪れたい街がたくさん出来ました。

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著者プロフィール

安西水丸 あんざい・みずまる(1942-2014)

東京生まれ。イラストレーター。
日本大学芸術学部卒業後、電通、ADAC(ニューヨークのデザインスタジオ)、平凡社でアートディレクターを務める。
1981年、フリーのイラストレーターに。
以降、広告、雑誌の表紙や挿絵、書籍の装画などで活躍のかたわら、小説、エッセイ、漫画、絵本なども数多く手掛け、今なお高い人気を博している。朝日広告賞、毎日広告賞、日本グラフィック展年間作家優秀賞、キネマ旬報読者賞など受賞多数。2005年には東京イラストレーターズ・ソサエティの理事長を務める。
自著に小説『アマリリス』、エッセイ『たびたびの旅』、絵本『がたん ごとん がたん ごとん』『クッキーのおべんとうやさん』、漫画『青の時代』『完全版 普通の人』など多数。
作品集として、これまでの作品や活動を初めて網羅的に収集した『イラストレーター 安西水丸』、一人のイラストレーターが何を感じ、どのように過ごしてきたのか、珠玉の絵に言葉を添えた『一本の水平線』がある。

「2022年 『安西水丸 カレンダー 2023』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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