幻肢

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  • 文藝春秋 (2014年8月28日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (400ページ) / ISBN・EAN: 9784163901091

作品紹介・あらすじ

映画版とは男女が逆転したオリジナル・ストーリー



事故で記憶を失った糸永遥は不安と焦燥でうつ病を発症。治療のためTMS(経頭蓋磁気刺激法)を受けた直後から恋人の幽霊が現れる。

みんなの感想まとめ

記憶を失った主人公が、自身の過去と向き合う過程を描いた物語は、純愛と葛藤をテーマにしています。事故による記憶障害と鬱を抱える彼女が、TMS治療を受けた後に現れる恋人の幽霊を通じて、自らの過去に迫ります...

感想・レビュー・書評

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  • ★2.5

    医大生・糸永遥は交通事故で、大怪我をし
    自分の通ってる大学病院へ運び込まれる。
    一過性全健忘により記憶を失った。
    徐々に記憶は回復していくが、事故当時の状況だけが
    どうしても思い出せない。
    不安と焦燥で鬱病を発症し自殺未遂を起こした遥。
    治療の為にTМSの磁気照射を受ける。
    治療直後から恋人・雅人の幻を見る様になり…。


    『幻肢』とは、事故などで失った手足を存在するかのように感じること…。
    脳科学や神経学の進歩によって、癲癇や鬱病や健忘症等の
    原因が、脳内の血流不足による機能低下である…。
    『幻肢』や『心霊現象』…脳科学の説明が複雑でくどい…。
    遥は何処でどのような事故を起こしたのか?
    雅人はどうなったのか?
    誰も何も教えないのは一体どうして?
    何だかおかしい…。
    その謎が知りたくて何とか最後まで読みました。

    日本の医療や投薬システムに対する批判は心に残りました。
    人間の病気の七割は、もしかして医原病かも…。
    治療の為の薬が、時としてより病気をこじらせる。
    場合によっては、患者を新しい病気にしたり
    早く死に至らしめているかも…。

    映画化されてるようですが、映像化されると面白いのかも…。

  • ※ちょっと辛口。
    読んでいる最中も、読み終わった後も、不満よりも戸惑いが先行してしまいました。私が今読んでるのって、島田荘司作品だよね、と。それくらい、島田先生「らしくない」作品です。

    私自身、島田作品は御手洗潔シリーズを中心とした本格ミステリ物しか読んだことが無いので、それだけで島田作品を論じることはできないとは重々承知の上ですが、それにしてもいつもの島田カラーが感じられない。「幻肢痛」というテーマと絡めてもう少しSF色が強ければ、そうでもなかったのか?映画化を意識した結果、今作のような仕上がりになったのか?
    素人がいくら考えたところで分かりませんが、それにしても島田作品には珍しく、今作は迷いない二つ星評価です…。

    最後のどんでん返しも、予想もしていなかったから驚かされるはずなのに、それ以上に「あれ、こんな感じでいいのか?」と首を傾げ続けてしまったのですよねぇ(^ω^;)何でや

    島田荘司への過剰な期待と、既刊作品と比較しながら読もうという視点さえ持たなければ良かったのかもしれません。


    今回はAmazon先生から引用〜(^ω^)φ
    医大生・糸永遥は交通事故で大怪我をし、一過性全健忘により記憶を失った。治療の結果、記憶は回復していくが、事故当時の状況だけがどうしても思い出せない。不安と焦燥で鬱病を発症し自殺未遂を起こした遥は、治療のためTMSを受けるが、治療直後から恋人・雅人の幻を見るようになり…。

  • ふむ

  • 島田荘司と聞くとミステリー作品がすぐに浮かぶ
    それが、この作品を読むとそのイメージが少し変わる
    なぜなら純愛物語だから

    鬱と記憶障害を併発している主人公
    彼女の脳に、磁気を送り交通事故の日の記憶を取り戻す物語
    彼女は彼を殺してしまったのか?
    友人は、なぜよそよそしい態度をとるのか?

    何があったのか何も教えてくれない人達に対して疑惑の念を抱き始める遥
    早く治したいと思う反面、恐ろしい記憶であるが故に自ら封印している可能性に気づく。
    そこで生まれる葛藤。

    幻肢(手足を失った人が、まるで本来の場所に手足があるように錯覚すること)がテーマということもあり、難しい医学用語が多いが脳神経に関する話は興味が湧いた
    愛と憎しみは背中合わせだという事を教えてくれた

  • 手足など切断した後もまだそれが存在するかのように感じる現象。脳医学関連の専門用語が多くて少し端折りながら読んだ。ミステリ要素もあまりなくて、なんで警察が出てこないのか不思議に感じた。この主人公にあまり魅力が無かったかな。

  • 途中位から、中だるみ感を感じて、飛ばし読みで読んだ。

    うーん、あまり好みではなかった。

  • まあまあ楽しく読めました

  • ひたすら脳についての説明。
    wikipediaを読んでるみたいだった。

  • プロローグは脳機能(主として前頭葉)の医学的な解説から入る。切断してなくなった四肢が感じる疼痛やかゆみは自然に備わった自己防衛機能である。
    こういった解説は面白かった。
    これが、それから始まる物語の背景になっている。

    車の事故にあった医大生はショックで一過性の記憶喪失になり、重度の欝状態に陥る。
    最新の医療技術で磁気治療を受ける。

    しかし事故当時いったいなにがあったのか。
    車の同乗者は恋人だったのか、彼はどうなったのだろう。

    治療の効果が出て欝は回復に向かうが、恋人の幻が現れる。

    そんなストーリなのだが、脳機能の医学的な解説は、SFの形を取ったファンタジー小説には科学的な根拠を与えること、これがしっかり書かれていないと興味は半減する。
    そのところはいい。
    でも、ストーリーは全く浅く、食材はいいがまずい料理を食べた感じだった。
    大御所と呼ばれる作家の作品にしては、映画化、映像化の前の前振り的な軽い読み物になってる。
    三角関係かなという思わせぶりな女性たちは消えてしまった上、重症で一ヶ月の入院に親は顔を見せず弟を通して状況を聞くだけ。
    高額治療費は、同じ医科大の内部処理で済ませたのか。治療機器も付き添いなしで自由に行わせていいのか。常時個室で看護師が付き添うと言うようなことはあるのか。
    などと疑問点が多い。
    100ページあたりで後の展開が見え、少し進むと最後は二通りの解決があるだろうと予想がつく。

    面白い題材なのに、期待も大きかったのに残念だった。
    400ページほどだが、会話は一行で改行されているし読みやすくてすぐに終わった。

  • 島田荘司は好きだけど、御手洗シリーズの犬坊里美みたいに、お気に入りの女性キャラには少し頭の弱そうな舌っ足らずなしゃべり方をさせるのがいや。そんな話し方しません。そこでリアリティが薄くなる。

    この小説の主人公もそう。ディープな悩みが茶番くさく見える。

    あと意識的に排除したんだろうけど、展開がどれだけ進んでも警察の介入がまったくないのはおかしい…

  • 女を悪く書くことに定評がある島田荘司を久々に読んだ。

    主人公の糸永遥は予想通り悪かった。

    島田さんは脳について興味があるのね。

  • 強い裏切りにあったきもち

  • 映画化という帯が付いている時点で、映画にできる内容というネタばれだ。

  • 「占星術殺人事件」と同じ作家が本当に書いたのかしら?

    事故により突然失った手足などが変わらずあるように見える現象を『幻肢』という。
    大切な人を亡くした時も人は幻肢を見るのだろうか。

    交通事故により記憶障害を負った主人公・遙。
    『TMS』という脳に電磁波を当てる治療を施すと、死んだはずの恋人・雅人が見えるようになる。
    でも事故の記憶は戻らない。
    一体なにがあったのか。

    興味のある題材だけど、無駄な会話が多くて辟易した。
    1ヶ月も入院するほどの状態なのに、家族に知らせていないのも不自然。
    頻繁に様子を見に来てくれる友人にも迷惑かけてしまうし、しかも医大生ってやることいっぱいで忙しいのでは?

    突っ込みどころ満載で、期待していたミステリーとは違ったな~。
    ミステリーでなくても、スリリングでサスペンスな内容にもできただろうに残念。

  • 。。。ええー。。。。とんだメンヘラじゃねえか。。。。(呆れ顔)。。。。。な、読後感。
    なんだろ、いろいろ不自然すぎるし。幻肢どうこう脳医学どうこうの仮説は不透明でもいいけど、これだけの事故&入院をしといて、家族に連絡もせず過ごせるわけない、医学生なら数か月まともに授業うけられなかったのに同じ学年にしれっと復帰できるわけない、いくら研究対象でもこういった高額治療が万が一の同意契約なしに口約束だけで無料になるわけない、葬儀の手紙の伏線はまったく回収されてない、そして最後の、結局ヨリが戻るラストが何よりきもちわるい。だれの感情も同調できん。雅人も遙も人間的にピントがずれてるからこんなひとたちに医者になってほしくない。
    どういう理由があるんだろと、終盤まで知りたい気持ちはもてたけど、じっさいの事故理由にはおおいに裏切られた。なんじゃこれ。でした。

  • 島田先生の本にしてはするすると読みやすかったし、恋愛モノで取っつきやすい。脳医学の知識や蘊蓄があちらこちらに散りばめられていて謎解きもあってページをめくる手が止まらない。

    思いの外、ホラーにも依らずあっけない解決にちょっと物足りなさも感じたけれど。

  • 幻肢という言葉の意味をまず知らなかった。そして、その意味を知り、本を読み進めていった。でも、自分で思っていた感じと全然違う方向に、物語が進んでいって驚いた。こんなことが本当に起こりうるなら、ありえないというかすごすぎると思った。それと、愛の力の強さや大きさについても、考えさせられた。主人公の性格がこんな人もいるのかと結構衝撃を受けたけれど、それが愛と深く結びつくことにもなるんだなと思った。

  • 期待していた内容ではなかった。
    本当に幻肢の医療ミステリーかと思ったら、普通に恋愛にハマりすぎておかしくなった女子医大生の話しみたいな?
    親友の彩のポジションも意外性はなかったし、オチがつまらなくて、最後まで読んだけど残念

  • 遥に何があったのか?
    事故で記憶を失ったらどれだけ心細いか。
    友人だという彩を信じてもいいものなのだろうか?
    恋人だったと思われる雅人は思い出してもいい存在なのか? とこっちが心配してしまった。
    なのに、結局は本人が事の発端だったのかい!
    こんな女性とあたしならやり直せない。自分勝手過ぎだよ。

  • 交通事故で記憶をなくした女子大生が、自らの記憶を取り戻すために脳に負荷をかける幻肢を利用する。生きているはずのない彼が見え、それを心のよりどころとして回復を試みるが、真相を知り心身ともに一進一退を繰り返してしまう。医療のメカニズムがよく研究され、興味をひいた。時折でてくる「ヴィニール」「ヴェランダ」等英字読みが目につき、最先端の医療機器が出てくる現代の話の割には「とっくり」という言葉がでてきて校正の不十分さを感じさせた。

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著者プロフィール

1948年広島県福山市生まれ。武蔵野美術大学卒。1981年『占星術殺人事件』で衝撃のデビューを果たして以来、『斜め屋敷の犯罪』『異邦の騎士』など50作以上に登場する探偵・御手洗潔シリーズや、『奇想、天を動かす』などの刑事・吉敷竹史シリーズで圧倒的な人気を博す。2008年、日本ミステリー文学大賞を受賞。また「島田荘司選 ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」や「本格ミステリー『ベテラン新人』発掘プロジェクト」、台湾にて中国語による「金車・島田荘司推理小説賞」の選考委員を務めるなど、国境を越えた新しい才能の発掘と育成に尽力。日本の本格ミステリーの海外への翻訳や紹介にも積極的に取り組んでいる。

「2023年 『ローズマリーのあまき香り』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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