クロム・ジョウ

著者 : 結城充考

• 文藝春秋 (2014年8月25日発売)

作品紹介・あらすじ

違法薬物の売人たちが次々と殺され、騒然とする街・渋谷。トラブルメーカーの友人翡翠からある情報を託されたことで、いくつもの集団から追われる身となった17歳の家出少女・ジョウは、傷つきながらも必死に活路を開いていく。追っ手は何者か？ 情報の正体は？ 全てが見えたとき、彼女は起死回生の一手を放つ──「女性刑事クロハ」シリーズで注目を浴びる著者によるノンストップ・ハードボイルド・ミステリー。タフでクール、これまでにない新しいヒロインが誕生しました。

感想・レビュー・書評

[goya626さんの感想 · 2020年10月1日]

特許事項を記録したUSBを巡って新旧黒社会の争いに巻き込まれた家出少女のジョウ。ジョウの描き方が中途半端に感じてしまって物語に入り込めなかった。友人という翡翠に対するジョウの感情も納得できない。事件も登場人物たちもみな造形が弱いんだよなあ。イルマの作者の結城充孝さんに裏切られた感じだ。

[よーぐるさんの感想 · 2019年6月27日]

作者の他の作品らしく、硬質で冷たい感じがする作品。物語やロジックの組み立てが緻密でとても引き込まれる。ラストについては好き嫌いは分かれそうだけれど……

[mayasmrさんの感想 · 2019年3月18日]

硬質な世界の構築には成功してると思うけど、主人公の魅力は今ひとつ。全体的に感情を抑制した人が多いので、ストーリーを追うだけになってしまったのかも。

[brazil-logさんの感想 · 2022年8月14日]

図書館の放出本。この前の梁石日もだけど放出される理由はあるな。設定も事件も展開も何故わざわざ今これを？というくらい陳腐だし、かといって描写がいいわけでもないし伏線が凝ってるわけでも、その伏線もヒジョーに下手だし、主人公が置かれてる環境を過酷に書きたいんだろうけど全然書けてないし。そして最大の敗因は主人公が全く魅力的じゃないんだよね。。。2/100点。。。

[kogakuraさんの感想 · 2021年3月5日]

2021/03/03 読了。

図書館から。

久々に結城さん作品を読んだ。
今まで読んでいたのが、暴走…というか強い女性が突き進む話だったので、
それを考えると、ジョウがかなり弱く見えてしまって、
なかなか読み進められず…。

淡々と進む感じかと。

[shinpapaさんの感想 · 2018年7月30日]

100クロハとどっかで会って目的ある人生を送って欲しいなあ。

[フェルトさんの感想 · 2015年6月24日]

　家出して一人で生きていく女の子が、事件に巻き込まれる。それを一人で解決しようとするも、結局周りの大人に助けられる。大人なんか信じない。でも信じていい人もいる。という話です。
　女の子が一人で解決するには、ちょっと話が大きすぎたかなと思います。途中で飽きました。

[文藝春秋公式さんの感想 · 2014年10月17日]

【戦場は、渋谷。たった一人、灰色の世界を救え。】十七歳の家出少女ジョウは友人をかばって犯罪集団に追われる身に──舞台は渋谷、疾走感満点の新感覚ハードボイルド・ミステリー。