復活祭

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  • 文藝春秋 (2014年9月17日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (456ページ) / ISBN・EAN: 9784163901190

作品紹介・あらすじ

ITバブルに賭けた男女の壮絶なコンゲーム!

80年代後半、土地と株の高騰に沸いた東京。バブルの絶頂期の都会を舞台に、若き「持たざるもの」の青春の暴走と破滅を描いた馳星周の傑作『生誕祭』(文春文庫)。入り乱れる男女の愛憎、最後まで敵味方のわからないコンゲームは、北方謙三氏からは「バブルという、現実に社会や人を狂わせた時代を、象徴的に描ききっている。時代の狂気を背景にすることによって、ノワールとも呼ぶべき新しいジャンルを主張」と評された。

そして本書では、遂に再び主人公の彰洋と彼の敬愛する美千隆が動き出した。バブル崩壊と彼らが運命を狂わした女たち――麻美と早紀がすべてを失ってから十年の歳月を経て、どん底だった日本の経済は一部の産業の復活の兆しがみえている。インターネットという実態のないものに金が集まる、いわゆる“ITバブル”時代が到来したのだ。

「失われた十年」の雌伏後も彼らの夢は変わらない。マンハッタンにでかいビルを建ててやる――そのために選んだのがIT産業だ。関連企業を立ち上げて目指すのは株式公開、その株の価値を上げて売買を行うだけで、実態を伴わない億単位の金が動く。バブル時代と同じように、彰洋と美千隆は休息もないままに動き回り、上昇は成功していくかに見える。しかし二人がかつて裏切り、現在はしがないクラブの雇われママの麻美はそれを許すはずがない。自分のパトロンである詐欺師の桜田、そして彰洋の恋人だった早紀にも誘いをかけ、ふたりの儲けを掠め取る計画を開始する。

IT時代の寵児たちをも連想させる重要人物と、複雑な心情をお互いに抱く男女たち。幸運の女神は誰にいったい微笑むのか? 全員が破滅へと進むのか? 馳星周王道の裏切りと哀しみが躍動する超一級のエンタテイメント作品だ。

みんなの感想まとめ

人間の根本的な欲望やプライドが、時代を超えて変わらないことを描いた作品。舞台はITバブルへと移り、主人公たちが再び壮大なコンゲームに挑む様子が描かれています。過去の裏切りや愛憎が絡み合い、登場人物たち...

感想・レビュー・書評

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  • 舞台が変わっただけでやってることは変わらないのかなあ、と。確かに人間の根本的なとこは10年経ったって変わらないだろうし。プライドと金亡者のような麻美が、ソープ嬢になったら『瞬く間に指名ナンバーワンとなりその座を誰かに譲る気配もない』というところに、これもプライドの成せる業なんだろうかとヘンに感心してしまった。それにしても土地だろうとITだろうとバブルってのはやっぱりパチンと弾けるものなのね。

  • 久しぶりに馳ワールド全開の作品で良かった。
    1ページ目でダークエンドが分かるのが馳作品らしい。

  • 内容紹介
    ITバブルに賭けた男女の壮絶なコンゲーム!
    80年代後半、土地と株の高騰に沸いた東京。バブルの絶頂期の都会を舞台に、若き「持たざるもの」の青春の暴走と破滅を描いた馳星周の傑作『生誕祭』(文春文庫)。入り乱れる男女の愛憎、最後まで敵味方のわからないコンゲームは、北方謙三氏からは「バブルという、現実に社会や人を狂わせた時代を、象徴的に描ききっている。時代の狂気を背景にすることによって、ノワールとも呼ぶべき新しいジャンルを主張」と評された。
    そして本書では、遂に再び主人公の彰洋と彼の敬愛する美千隆が動き出した。バブル崩壊と彼らが運命を狂わした女たち――麻美と早紀がすべてを失ってから十年の歳月を経て、どん底だった日本の経済は一部の産業の復活の兆しがみえている。インターネットという実態のないものに金が集まる、いわゆる“ITバブル”時代が到来したのだ。
    「失われた十年」の雌伏後も彼らの夢は変わらない。マンハッタンにでかいビルを建ててやる――そのために選んだのがIT産業だ。関連企業を立ち上げて目指すのは株式公開、その株の価値を上げて売買を行うだけで、実態を伴わない億単位の金が動く。バブル時代と同じように、彰洋と美千隆は休息もないままに動き回り、上昇は成功していくかに見える。しかし二人がかつて裏切り、現在はしがないクラブの雇われママの麻美はそれを許すはずがない。自分のパトロンである詐欺師の桜田、そして彰洋の恋人だった早紀にも誘いをかけ、ふたりの儲けを掠め取る計画を開始する。
    IT時代の寵児たちをも連想させる重要人物と、複雑な心情をお互いに抱く男女たち。幸運の女神は誰にいったい微笑むのか? 全員が破滅へと進むのか? 馳星周王道の裏切りと哀しみが躍動する超一級のエンタテイメント作品だ。

  • 生誕祭の続編。

    彰洋が謎にやたらモテたり、双方のIT周りがガバガバすぎたりと、ツッコミどころ満載だが、馳星周ファンとして、疾走感を求めているので無問題。

    人が死なないのが、かえって血なまぐさい。死ぬだけじゃ、なかなか許してもらえないのよね。

  • 3.5 生誕祭の続編。土地バブルからITバブルに舞台を変えて金の亡者が暗躍。この手の話しはやっぱり馳だな。

  • なんとなく気が滅入ったり、気分が淀んだ時の馳星周。
    相変わらず救いがない、ノワール。

  • #読了。「生誕祭」の続編。
    10年を経て、東京に舞い戻った美千隆と彰洋。今度は土地ではなく、ITバブルの波に乗って巨額の富を狙う。麻美、そして早紀も絡み、騙し騙され勝者を狙う。
    残念ながら「生誕祭」を全く思い出せないまま、最後までいってしまった。椅子取りゲーム、ババ抜きに近いマネーゲームのスピード感が、馳さんらしく一気に読めた。

  • 人の成長とは何かを考えました。年を重ねるほど経験を積み重ね賢くなるはずなのに、何故人は同じ過ちを繰り返すのか考えさせられました。

    80年代後半のバブルで痛い経験をしたにも関わらず、ITバブルでまた過ちをおかす麻美と美千隆と彰洋は、その10年で成長していなかったということなのでしょうか。
    一方、早紀の変化が成功と言えるかどうかも疑問で、未来と真相は当事者でも分からないという人間社会の面白さと同時に、小説と言えども、ただ断片を切り取るだけのものでしかないという虚しさを読了後感じました。

    生誕祭の続編ということで、人物設定が把握しやすく、時代背景も取っつきやすいため、一気読みできる疾走感がありました。

  • やっぱこのシリーズ面白いや。
    誰も死なないのに、この緊迫感。
    わたくし的には、作者の久々のスマッシュヒット。
    病気というか、憑りつかれてしまったというか、狂った男女の潰しあいは、どうせどいつもこいつも破滅に向かうとわかっていて、それでもなぜか応援してしまう。
    そして結末は馳さんらしいが、けっこう意外だった。
    これならもう一本くらい続編を読みたいですね。
    彰洋と齋藤と麻美はまだしぶとく浮かんできてほしい。
    息の根を止めてほしかった輩がまだ沈んでいない。
    それと、深谷とか新田とかキャラの名前で使ってほしい。
    けっこうこれも好きなんだから。

  • 騙し合いが面白かった。ITバブルはすごい。続編あるのか。「金はあるやつのところに行きたがる。金は貧乏人を嫌う。金持ちを愛する。」なんか、わかる。

  • 後半からの誰が誰を騙すのかのやり取りが息もつかせぬ展開となり目が離せなかった。
    一番おとなしく、容易に騙され、利用される筈だった人物が一番したたかだったとは。。。。

  • 【ITバブルに賭けた男女の壮絶なコンゲーム】八十年代バブル期に絶頂と転落を味わった男たちがITバブルに復活を賭けた。しかし、かつて裏切った女の復讐劇が水面下で進行し…。

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著者プロフィール

1965年北海道生まれ。横浜市立大学卒業。出版社勤務を経てフリーライターになる。96年『不夜城』で小説家としてデビュー。翌年に同作品で第18回吉川英治文学新人賞、98年に『鎮魂歌(レクイエム)不夜城2』で第51回日本推理作家協会賞、99年に『漂流街』で第1回大藪春彦賞を受賞。2020年、『少年と犬』で第163回直木賞受賞した。著者多数。

「2022年 『煉獄の使徒 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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