侵入者 自称小説家

  • 文藝春秋 (2014年9月10日発売)
2.96
  • (2)
  • (13)
  • (38)
  • (12)
  • (4)
本棚登録 : 171
感想 : 33
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (384ページ) / ISBN・EAN: 9784163901213

作品紹介・あらすじ

一家強殺事件を、再現劇で推理する?



自称小説家の塚田は未解決の一家強殺事件を取材し、遺族をキャストに迎えた再現劇で犯人を推理する。トリックの魔術師の最新長編。

みんなの感想まとめ

実際の未解決事件を基にした物語が、緊張感あふれる推理の旅へと誘います。自称小説家の塚田が、家族を襲った強殺事件を再現劇として描くことで、物語は二部構成になっており、第一部では彼の視点から事件の真相に迫...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 世田谷一家殺人事件をモチーフとしているのが読み始めてすぐ分かった。
    実際にあった事件を元にしている本は好きなんだけど、未解決事件なだけによりいっそう想像が膨らんではらはらした。終盤の事件再現劇あたりで少し勢いが失速した感じ?

  • 〜者シリーズ、出版順に読んでいますが、正直1番退屈な巻でした。
    有名な未解決事件×2を絡ませているだけに、期待もしすぎたのかもしれませんが……
    とりあえず同じような文面が繰り返され、お話の進展がいまいち。
    結局、塚田が惚れた女は実在したのか?
    犯人はあの人で間違いないのか?
    つい、アラ探しをしてしまいたくなりました。
    次の『傍聴者』で〜者シリーズ制覇ですが、終わり良ければ全て良し……だと良いんですけれどね。
    そろそろ折原先生の掌の上で転がされたい私です←

  • 一家惨殺殺人事件の謎に迫るために、近くに住んでいた自称小説家が脚本を書き、遺族が再現劇を演じながら謎解きをするというシュール極まりない小説。そのなかで作者得意の作中作手法と、ピエロの仮面でスリラーに仕上がっている。ただ、折原さんにしては、わりと普通な結末で、ああなるほどねという感じ。なんとなく予定調和というか、そういう結末ならもっと途中の道のり掘り下げてもよいのでは?と感じてしまった。
    兄弟姉妹いとこみんなそっくりという不思議な設定なので、もっとトリッキーな結末を期待してしまった。
    同じ一家惨殺事件のルポルタージュという舞台設定ならば愚行録のほうが面白い。

  • 折原さんの作品にしてはなかなか進まず、読み終わるのに時間がかかった。登場人物や舞台が限られていることも影響しているのかも。後半の脚本のところは、さらっと読んでると何が現実で何が脚本か混乱してきた。真犯人にはあまり納得できず。

  • 「侵入者 自称小説家」
    昔小林少年シリーズとかこんな絵柄だったな。


    売れない小説家の下に、迷宮入りが騒がれていた事件の被害者である身内が、犯人探しを依頼する。警察と身内が出す計1000万の賞金と犯人探しを書いた小説を出して良いと言う好条件。金と今後の仕事に繋がるとあれば断る理由は無く、小説家は依頼を受けるが、徐々に怪しい奴が動き出す。


    あらすじはこんな感じ。で、怪しい奴として、度々ピエロが登場する。迷宮入りになりそうな事件の現場ではピエロが目撃され、小説家が唯一自費出版したある事件を題材にした小説でも、ピエロが登場する。更に、迷宮入り捜査でも、ピエロの面が使われる。


    売れない小説家の作風として、怪しい存在=ピエロという手法を、他にも踏襲していると思われる。つまり、ピエロをマークしておけば、誰が犯人なのか?分かるはずなのだ。


    だが、まあ全体的に長々と続く。これが結構ボディーブローで効いてくる。犯人に迫ってるんだか、遠のいてんのか、牛歩戦法に苦しめられた。テイストだけを見たらミステリーぽくなってるけど、とにかく牛歩な歩みなので、小生はノックアウト。何度、鬼滅の刃を見たことか(いやぁ、めっちゃ面白いし、クオリティの高さよ!音楽も良いし、劇場版が待ちきれない!)。


    ラストに関しても、これのために、長々とあったのかと首を捻ってしまった。これかよ〜!となること請け合い。


    ピエロの扱いも何とやらだ。怪しい存在としてと言うより、怪しい武具だったというのが個人的な結論。マスクが外れなくなるという会話が終盤に出てくるあたり、結局は被って人格変わったからって訳ね、と思ったのだが、この結末ってどうなのよ?と又々首を捻って、髪をかいてしまったのです。


    総括としては、ミステリーのテイストは保ちつつも、淡々と長々と続くストーリーラインについていけるか?ここがライン。少なくとも、〇〇家シリーズだと覆面作家の方が断然面白いと思いました。

  • 自称小説家の塚田慎也の視点で語られる第1部と、再現劇「侵入者」を中心とした第二部で構成されている。
    未解決となっている「板橋資産家夫婦殺人事件」と「柿谷一家殺人事件」。
    「板橋資産家夫婦殺人事件」について自分なりの解釈を綴った小説を自費出版した塚田は、その縁で「柿谷一家殺人事件」の調査を被害者縁者から依頼される。
    垣谷自身が事件当夜に目撃したピエロの面をつけた男。
    事件現場に残された証拠品の数々。
    ある仮説をたてた塚本は、再現劇として「侵入者」のシナリオを書きあげる。

    折原さんの物語を読みなれているので、「そうそう、これが折原さん!」と読みながら思っていた。
    予想を大きく超えた事件の真相には、思いがけない結末が待っているだろうとわかっていたのに驚いてしまった。
    「~者」シリーズの中でも好きな一冊となった。

  • 自称小説家 塚田慎也
    自費出版した長編ノンフィクション『死の変容-板橋資産家夫婦殺人事件』
    出したばかりの自費出版本が慎也の運命を切り開く
    北区十条で起きた『柿谷一家殺人事件』
    事件発生後半年以上経っても、解決の糸口さえ掴めていない…。
    遺族から、この事件を調査して欲しいと奇妙な依頼を受ける…。


    未解決事件としてあまりにも有名な『世田谷一家殺人事件』をモチーフとしている。
    題材とはしているが、実際の事件とは全く異なっていた。

    ん~あまりにもリアリティに欠ける感が拭えず…。
    過去や現在や小説や現実や
    色々盛り込み過ぎて、的を絞れてない感じがしました。

    後半は、事件現場で親族をにして
    再現劇を演じて犯人をおびき寄せるという
    あり得ない展開…。。
    そこでも、再現劇の脚本・実際に演じられているのを描いているのか、
    誰かが脚本を読んでいるだけなか…。
    入り混じって、とても入り込めなかった。

    何度も何度もテレビで放送されてる現実の事件の
    悲惨さを知り、憤りを感じていたので
    これをこんな風に描くなんて…という気持ちが強かったのかもしれない
    遺族にとっても失礼だよ…。
    でも、小説なんですよね…。

    慎也が怪しいとは、序盤から感じてはいたのですが、
    この結末には本当に驚きました。
    予想外の犯人…。流石ですね。

  • 前半は同じ内容の繰り返しで、後半の再現に期待するも同じ流れで何度も読むのをやめようと思った。が、最後の結末は意外で終わり方も思わせぶりで評価は上がった。でもそれにしてもそこに至るまでが無駄に長すぎうんざり。

  • 最後は意外な結末だけど、そこまでの課程が無駄に長すぎ。

  • なかなか進まない。百舌のはやにえの意味はよくわからない。もうちょっと短くまとまらないものかね。

  • 「〇〇者」シリーズ。自称作家が一家殺人事件の調査を依頼され事件現場で再現劇を行い犯人をあぶりだす。世田谷で起きた一家殺人事件が元になっています。折原さんは好きなのですが、これはとても読みづらくて流し読みしてしまいました。

  • 実際の事件をモチーフにする○○者シリーズを読むのは3作目だが、なんだかパターン化されてしまった感があり、途中でちょっと飽きてしまった
    犯人も、特に驚きがなく、まあ犯人ぽくない人で辻褄合わせるためにはそうするしかないよね、と思った。

  • 気取らない文章、頑張りすぎずに楽しませるところが好きな小説家。
    登場人物たちも様々いて面白い。アンバランスなのに仲が良く、偽装離婚しても家族の結束が壊れない妹夫婦、理想の少女と思いきやずいぶんすれっからしなお手伝い。
    ただ、実際にあった一家殺人事件をもとにしてるから、「面白い」とか言えない。遺族のことを思うと、ここまであからさまにモデルにしておいて、何かを感じさせるならまだしも、ただ楽しませるのはいかがなものか。
    しかし、著者らしくあくまで現実の事件に着想を得たフィクション。この小説だけの真相に圧倒される。しかし、遺族のことを思うとやはり勝手にこの物語を作ってしまうのは不謹慎ではないか。

  • 2018.6

  • ピエロがこわくてずっと怯えながら読んでた
    けど、結末が気になってどんどん読み進めた
    世田谷の事件がモデル

    271027

  • ★ペンネーム:土筆さんからのおすすめコメント★自称小説家が挑む、クリスマスイブに起きた難事件!個性豊かな登場人物達が見どころです。ミステリー好きの方にオススメ!!
    OPACへ ⇒ https://opac.musashino-u.ac.jp/detail?bbid=1000025297

  • 折原さんの小説には捻りすぎていて逆に引いてしまうものもありますが、これもその一つ。
    実際のあの事件をベースとして書かれているのはすぐわかりましたけど真犯人は?!どうなんでしょうね~

    ミスリードも多々あり、フィクションとしてはおおむね楽しめました。

  • 読み終わった日に、テレビで世田谷一家殺人事件やってたのは怖かった。

  • 犯人は◯○○というミスリードからの思い込みでラスト付近まで真相に辿りつけませんでした^_^;
    途中で記述的に矛盾した文章があったのが残念。
    重版の際には訂正されているのかなあ。

  • まあまあ。いつものパターンで話が進む感じ。

全27件中 1 - 20件を表示

著者プロフィール

埼玉県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。編集者を経て1988年に『五つの棺』でデビュー。1995年『沈黙の教室』で日本推理作家協会賞(長編部門)を受賞。叙述トリックを駆使した本格ミステリーには定評がある。『倒錯のロンド』『倒錯の死角』『倒錯の帰結』など「倒錯」シリーズのほか『叔母殺人事件』『叔父殺人事件』『模倣密室』『被告A』『黙の部屋』『冤罪者』『侵入者 自称小説家』『赤い森』『タイムカプセル』『クラスルーム』『グランドマンション』など著書多数。

「2021年 『倒錯のロンド 完成版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

折原一の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×