少女霊異記

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 147
レビュー : 29
  • Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163901442

作品紹介・あらすじ

日本霊異記を通して、重なる古代と現代の謎奈良の薬師寺で働く明日香のもとには、数々の不思議が訪れる。古代と現代をつなぐ謎を『日本霊異記』から読み解く、著者の新境地。

感想・レビュー・書評

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  • 話が無茶苦茶だった。一話だけなら面白かったかな…って思う。

    霊異記だから幻想的なものかと思いきや、全くそうではなかった。学園小説のノリでした…。
    霊異記の絡ませ方が雑で浅いかな…。

  • テーマは面白かったけど、こじつけ?みたいな。あと関西弁と標準語が入り乱れて、読みにくかった。

  • 日本霊異記をネタに織りなす怪異ミステリー。イマイチ詰めが甘い。

  • 日本霊異記はおもしろいと思うし、題材として珍しいと思うので興味をひかれてよんだ。

    まず第一にキャラ設定が好みではないからかもしれないが、登場人物に誰一人として愛着を持てずに読み終えてしまった。現代を生きるにしては、若干浮世離れしすぎてないか?

  • 設定は面白い。でもそれを生かしきれていない。霊異記と現代を無理矢理くっつけている感じ。その無理矢理感が居心地悪い。
    カラスの設定なんかはとても面白いのに、人間は薄っぺらい。展開に応じて都合よく物事が起こりすぎ。読み終わってとても疲れた一冊でした。

  • 高樹のぶ子、2014年発表の短編集。現代の奈良を舞台にしたちょっと不思議な物語集。

    まず、タイトルに偽りありで主人公は少女ではありません。薬師寺の売店に勤め、「日本霊異記」オタクで地名オタク、奈良の町中の古い民家に一人暮らしの二十歳過ぎの女性が主人公。不思議な事件に巻き込まれ、「日本霊異記」の挿話に強引に絡めて一応解決するという物語り集。主人公の設定は面白いし、舞台装置や取り巻く人々や餌付けしている野生のカラスも良いし、「日本霊異記」や奈良の地名に関する蘊蓄も(それほど深くはないけれど)興味深い。なのにイマイチ面白くない作品集です。最大の原因は主人公とボーイフレンドがどちらもピリッとしなくて魅力に欠けるってところでしょうか。特にボーイフレンドは不要。気色悪いだけの存在です。

  • 手にとり辛い装丁ではありますが、ちょうど先頃から『日本霊異記』にハマっていた直後だったので”霊異記”の文字に目が反応してしまいました。高樹のぶ子作品は初めて。舞台は奈良、薬師寺に勤める『日本霊異記』マニアの妙齢の女性、明日香(少女ではないのでタイトルはちょっとナニな感じ)が普通の生活をして普通に恋もして、そして普通に謎を解くという、軽い古典蘊蓄ミステリという感じ。なにせ奈良は近かった事もあり土地勘もあるので読んでいて非常になじみよく、ちょっとした小話旅行本的。短く、なんせ非常に軽い挿絵のないラノベ本的なのでそれこそティーン向けに古典にちょっと興味をもってもらうに良い本かと思う。
     烏のケイカイさんにもっと活躍してほしい。

  • 日本最古の説話集「日本霊異記」。

    地名由来好きなお寺勤務の明日香にふりかかる
    霊異記を通したミステリー。

    絵馬に書かれた母を探す肉体のない少年。
    法起寺の盗まれた観音様の行方。

    恩師に送られた意味深な手紙と失踪した教え子。
    元興寺の童子と鬼。三竦みの関係。

    ゆりまつりで出会った怪しげな岩島さん。
    楢磐島と三人の鬼の話。揺れる恋心。

    父を落雷で亡くし、悲しむ少女に取り込まれた雷神。
    雷の丘。青く光る目。ゼオン人形。

    突然訪ねてきた母が見た不穏な夢。
    夢ほどきをしてくれた缶詰工場の林さん。
    女であること、母親であること、娘であることの教え。

    八という数字に導かれるまで。
    西大寺、道鏡、千二百年前のスキャンダル。

    カラスのケイカイ、畳屋の繁さん
    彼氏の岩島さん。

    地名の由来って面白いね。
    今も昔も、人々が感じる道徳は同じということで
    続編に期待)^o^(

  • 奈良の薬師寺で働く女の子、明日香の愛読書は日本霊異記。地名フリークでちょっと変わった子。ミステリーいやファンタジー、いやいやオカルト?そんな感じのストーリーの全6編から構成されていました。私は2話目の飛鳥寺の鬼が一番怖かったかな。日本霊異記をもとに明日香が謎解きをしていくあたりは面白かったです。あとカラスもいい味だしてました。

  • 土地の名前に歴史を感じ、惹かれる明日香。奈良の薬師寺の詰所で働いている。6つの短編、どれもが、ちょっと不思議が出てくる物語。
    明日香に霊感とかは無いけれど、ケイカイと名付けたカラスに導かれるように謎を解決してゆく。

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著者プロフィール

高樹のぶ子(たかぎ のぶこ)
1946年山口県防府市生まれ。東京女子大学短期大学部教育学科卒業後、出版社勤務を経て、1980年「その細き道」を「文學界」に発表。1984年「光抱く友よ」で芥川賞、1994年『蔦燃』で島清恋愛文学賞、1995年『水脈』で女流文学賞、1999年『透光の樹』で谷崎潤一郎賞、2006年『HOKKAI』で芸術選奨文部科学大臣賞、2010年「トモスイ」で川端康成文学賞を受賞。2009年紫綬褒章、2018年文化勲章をそれぞれ受章。他の著書に『マイマイ新子』『甘苦上海』『飛水』『マルセル』『香夜』『少女霊異記』など多数。

高樹のぶ子の作品

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