テミスの剣

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 823
感想 : 141
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  • Amazon.co.jp ・本 (364ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163901497

感想・レビュー・書評

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  • めまぐるしい展開で一気読み。細部は「ちょっとなんだかなぁ」と思わせるけど、物語の流れを重視してのことなのでしょうね。ただ「どんでん返し」のパターンが分かって来ちゃったのは残念というか、きっと「こうひっくり返るよね」と思いながら読んでる自分がちょっと残念だったかな。
    さて『静おばあちゃんにおまかせ』を読まなくちゃね。

  • 冤罪によって引退を決意した裁判官は、静おばあちゃんだったことに驚くと共に、素敵♪と思ってしまいました。
    渡瀬さんも素敵だし、ラストのちょっとだけ出てくる女優さんも何だか涼やかで素敵でした。

  • 他の話では既に強面の班長として名を馳せている渡瀬刑事の若い時代の話が出てきて、若者扱いされているのが新鮮でした。また、先に『静おばあちゃんにおまかせ』を読んでいたので、静さんの裁判官時代が読めたのも良かった。静さんが思わず吹き出しそうになったくらいに可愛らしい、渡瀬刑事の下の名前が気になります。

  • 中山七里さんの本は何冊か読んでいるが、渡瀬刑事も高円寺さんもお初でした。 でも冤罪を題材に、司法、検察、警察に対し真実を求める刑事! 実際はいないんだろうが、いてほしい! これが小説の醍醐味! 今度、渡瀬刑事や高円寺さんの出て来るシリーズを読んでみたい

  •  静おばあちゃんにおまかせ、を読んでから読んだ方が楽しいミステリ。
     

  • ネメシスを読んでからのこちら(連続は疲れたので、次は軽いのを読みたい)
    渡瀬のルーツがわかるストーリー。こうやって長い年月かけて語られると、渡瀬のファンになってしまう(笑)
    ちょっと、警察側の登場人物が多すぎたのと、重い箇所はだんだん流し読みになってしまった。
    半分ぐらいで「後は何を語るの?」と思ったが、そう来たか。ネメシスもそうだけど、こちらの黒幕も身内だと思ってた人なのががっかり。
    静おばあちゃんの話も評価高いので読んでみたい。

  •  組織とは、何だ?
     そういう怒りを持ち続けるのは、難しい。

  • 若かかりし日の渡瀬警部と静おばあちゃんの現役時代に起きてしまった冤罪。鳴海刑事がした証拠捏造を本人が悪いとも思ってない姿に、こういう人には人を死に追いやるかもしれない権力を与えてはならないと思った。渡瀬以外様々な粛正を受けて、信頼していた検事までもが裏の顔を持って本性を現す姿が情けない。

  • 主人公の相談役だった検事が一番の裏切り者だった。
    証拠を捏造した刑事。
    冤罪で自殺した男とその両親。
    誤認逮捕で処分された警察関係者。
    強盗殺人を繰り返す真犯人。
    芸能人の弱みにつけ込んだ検事。
    真犯人は仮出所時に耕運機の刃物で殺される。
    出所情報は検事から漏れていた。
    主人公の刑事は、冤罪の警察と不正を働いた検事をマスコミに告発。組織にとっては大きな裏切り。

  • よく目にする作家さんだが、初読み。
    冤罪ミステリ。
    自白強要なんて何だか別世界の話だ、と思っていたのだけれども取り調べのシーンの恐ろしさに
    もし私だったら速攻で落ちるだろうなと。
    冤罪はキツイなぁ、遣る瀬無いなぁ、とページを捲るスピードが落ちたのですが、渡瀬刑事の真摯さに救われて何とか読了。
    青臭いというか全うと言うか、こういう刑事らしい刑事、嫌いじゃないです。

    他にも何冊か積んでいる作品があるので続けて読んでみようと思います。

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著者プロフィール

1961年岐阜県生まれ。『さよならドビュッシー』で第8回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞し、2010年にデビュー。2011年刊行の『贖罪の奏鳴曲(ルビ:ソナタ)』が各誌紙で話題になる。本作は『贖罪の奏鳴曲(ソナタ)』『追憶の夜想曲(ノクターン)』『恩讐の鎮魂曲(レクイエム)』『悪徳の輪舞曲(ロンド)』から続く「御子柴弁護士」シリーズの第5作目。本シリーズは「悪魔の弁護人・御子柴礼司~贖罪の奏鳴曲~(ソナタ)」としてドラマ化。他著に『銀齢探偵社 静おばあちゃんと要介護探偵2』『能面検事の奮迅』『鑑定人 氏家京太郎』『人面島』『棘の家』『ヒポクラテスの悔恨』『嗤う淑女二人』『作家刑事毒島の嘲笑』『護られなかった者たちへ』など多数ある。


「2023年 『復讐の協奏曲』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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