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Amazon.co.jp ・本 (280ページ) / ISBN・EAN: 9784163901626
作品紹介・あらすじ
元吉原の北隣、長谷川町。その南側にあるお稲荷さんに通じた細道に移り住んで稽古屋の看板を掲げた音四郎とその妹お久。兄はほんの二年前まで芝居小屋に出ていた役者あがり、足に大けがを負って舞台を去り、今では隠居のように妹と暮らしている。厳しい稽古に妹は評判を案じるのだが――。
「大女」「ならのかんぬし」「いぬぼうさき」「はで彦」「宵は待ち」「鷺娘」「菊の露」「丙午」「にせ絵」。弦音ひびく江戸情緒あふれる9編を収録。
AIがまとめたこの本の要点
この本を表す言葉
みんなの感想まとめ
兄妹の絆と江戸の情緒が織りなす物語が展開される作品で、元女形の音四郎と妹のお久、手伝いのお光の複雑な心情が描かれています。音四郎はかつて期待された役者でしたが、事故で足を負傷し、舞台を去ることになりま...
感想・レビュー・書評
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元女形の長唄師匠、音四郎とお久の兄妹、手伝いのお光。この三人の想いをたっぷりの江戸情緒と共に。
何とも、色や艶のある作品だ。
だが、文章の流れは静かで、余韻を残す。
三光新道に稽古屋の看板をあげた音四郎と
父親の違う妹、お久、そして大女のお光。
この三人の苦悩や想いが、江戸情緒と共に描かれる。
音四郎は、女形の役者として将来を期待されていたが、
ある事件で足に大けがを負い、役者を辞めざるを得なくなった。
ただ、その事件について、音四郎が詳しく語ることはなかった。
様々な想いを飲み込んで、長唄の師匠として生きること、
だが…。
大きな体のせいで、肩身の狭い思いをするお光の、
苦い恋心や、弟子の稽古話、隣人の先生の過去など、
音四郎の過去が明かされるまで、一つひとつの噺が、
淡々と、描かれていく。
淡々ではあるが、いつしか心を揺さぶられている、
そんな雰囲気のある作品である。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
稽古屋の看板を掲げる、音四郎とお久の兄妹を廻る連作短編。
登場人物が、それぞれほろ苦い事情を抱えつつ生きていくさまが、情緒あふれる文体で描かれています。
是非シリーズ化してほしいです。 -
稽古屋の音四郎とお久の兄妹
期待の女形だった音四郎がどうして足のケガをおって唄の稽古をつけるようになったのか…
妹でも聞けない訳がすこぉしずつわかるのが◎
心の機敏が絶妙かな、と -
続刊…ないかな?
もっと読みたい。 -
立川志の輔さんの帯の文句に惹かれて
手に取った一冊
しっとりとした情緒がたまらない
ちゃんと人と向き合い
誠実に生きている
登場人物たちの心根が
静かに
やわらかく
ゆったりと
伝わってくる
よくぞ この国に 生まれけり
という気持ちにさせられます -
【血を分けた兄妹でも聞かぬほうがいいこともある】元吉原の北、長谷川町に住まいする役者あがりの音四郎と妹お久。足に大けがを負い舞台から去った異父兄にはお久の知らぬ事情が……。
著者プロフィール
奥山景布子の作品
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