知的生き方教室

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 121
レビュー : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (389ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163901725

作品紹介・あらすじ

世界文学を更新する、破格の長篇小説文学の荒野をひとり行く中原昌也が、ついに長篇小説を世に問う。もはや世界のどこにも存在しない人間の意識の描出に挑む問題作。

感想・レビュー・書評

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  • 再読。
    信頼できない語り手は信頼できないという1点においてのみ信頼できるということの証左であろう。
    反語法によりアベノミクスや東京オリンピック、特定秘密保護法を礼賛してみたり(語り手はそんなこと1ミリも思っていない)と思えばうっかり本音が垂れ流されたり(家賃、水道光熱費が払えん!といった怒り、愚痴)。
    ツイッターで誰かの気分を死ぬほど不快にできたらいいなんておっしゃる著者のことであるのでこの小説の信頼できない語り手は他人を不快にさせるというその一点において信頼できるのである。
    絶対支持!

  • まあ…面白い? と言っていいのでしょうか…中原氏の短編はこれまで幾度か読ましていただいていますけれども、今回は長編…って、これ長編にする必要あったのか??

    ↑と思えるほどに同じ文章が繰り返し登場してきます…こんな感じの構成、以前の中原氏の小説にもあったような…やっぱり中途で飽きちゃったというか、アレですね、ネタ切れなんでしょうか…元々、小説書くのが苦痛で仕方がないみたいですが…社畜死ね!!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    そんなわけで今回も作中で中原氏の本音みたいなものが突然、何の前触れもなく挿入されるシーンがあって、ファンである僕は爆笑と共に楽しめましたねぇ…。

    まあ、再読するか? と聞かれたらアレですが…楽しい小説でした!

    ヽ(・ω・)/ズコー

  • 題名だけだと自己啓発的本と勘違いしそうだけど、もちろんそれは著者ならではの諧謔であって、実際の中身は権威主義に吐いたつばがページにべっとり染みこんだ、ハードコアな現代文学。



    POPEYE 2015年JANUARY Issue813
    TO DO LIST より引用。

  • 飽き性の自分としては、何かが起きそうで起きないこの宙吊り感を駆動力にして進んでいく本作のような小説は好きだ。こういう小説を読むと画家のフランシス・ベイコンを思い出す。

  • 理不尽、不条理、不合理、不可解…どの編もどれかがあてはまるんじゃないか。
    それらが延々続き400P弱。 
    食傷気味を通り越してなんだか妙に心地よくすらなってくる。 
    妄想癖の強いおっさんの頭の中を覗くと、こんな風に色んな事が立体的にガチャガチャと折り重なっているんじゃないか…。そんな気がする。

  • 中原昌也は好きな作家だけれども、やっぱり彼は短篇の人なのでしょう。
    正直中盤だれまくりでキレもなく、無理に連作形式にしなくても良かったのでは?

  • 毎度おなじみの中原節でしたが、初の長編のせいか後半若干飽きてた

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著者プロフィール

《Hair Stylistics/中原昌也》
1970年6月4日東京都生まれ。
1988年頃よりMTRやサンプラーを用いて音楽制作を開始。
1990年、アメリカのインディペンデントレーベルから「暴力温泉芸者=Violent Onsen Geisha」名義でスプリットLPをリリース、ソニック・ユース、ベック、ジョン・スペンサー・ブルース・エクスプロージョンらの来日公演でオープニング・アクトに指名され、
1995年のアメリカ・ツアーを始め海外公演を重ねるなど、国外での評価も高い。
1997年からユニット名を「Hair Stylistics」に改める。

音楽活動と並行して文筆活動も多数。
1998年に初の短篇小説集『マリ&フィフィの虐殺ソングブック』(河出書房新社)を発表した後、
2001年に『あらゆる場所に花束が……』(新潮社)で三島由紀夫賞、
2006年に『名もなき孤児たちの墓』(新潮社)で野間文芸新人賞、
2008年に『中原昌也作業日誌 2004→2007』(boid)でBunkamuraドゥマゴ文学賞を受賞。

「2018年 『"Hair Stylistics CD-R Cover Art Works" BOOK WITH CD "BEST!"』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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